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2006年4月5日 (水)

社員心得帖 このエントリーを含むはてなブックマーク

会社で働く社員の心がまえとして、私が機会あるごとに強調してきたことがあります。それは、会社で月給をもらって働いているといういわゆるサラリーマンとしての考え方をもう一歩飛躍させて、自分は社員としての仕事を独立して営んでいる事業主だと考えたらどうか、ということです。-- 社員心得帖 p.64

rimage:ISBN:4569575595

4月から新入社員も入って、まあ指導というほどではないにしても「ちょっとは格好良いことを言えるように」なっておかないと、というよりも「自分のスタンスを再確認しておかないと」と感じるわけである。

自分が新入社員として入った時には特に心得などというものも考えずにきてしまったから、ここで振り返ってみるのも悪くない。 ということで松下幸之助氏の「社員心得帖」を読んでみた。

松下幸之助氏の著書は初めてである。 特に先入観無しのはじめての松下本。

本書は

  • 第1章 新入社員の心得
  • 第2章 中堅社員の心得
  • 第3章 幹部社員の心得

という構成でどのポジションの人にも考えさせられる事ががつまっている。

(もちろん個人はないがしろにされているわけではなくて、かなり尊重されているけれども)やはり会社という視点からみた心得的な印象があり、人によって好き嫌いはわかれるところはあると思う。

昨今の起業家の話に比べるとかなり保守的であり、一見「大会社の中でのサラリーマンの生き方の教え」向きである。

しかしながらその話の多くは至極もっともであり、基本的な心構えとして押さえておきたい点もかなり多い。 それが松下幸之助氏長年のビジネスの中で築かれたのであろう「非常に物腰の柔らかな、それでいて人を動かす魅力のある文体」でまさに語りかけてくるように書かれているのだから、心に響いてくる。 そこには若手経営者にはない貫禄や含蓄がある。

私から自分の後輩に「社員ていうのはこうあるベキなのだよ」と必読書指定するほどではないけれど、「読んでみると得るものがあるはずだよ」とは言える一冊である。

後輩がはいってきた人も読んでみると面白いであろう。


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