Webで紹介されているのをみかけて、どんなものかと思って買ってみた。
今月中旬にでたばかりの本で、現在Amazon.co.jp で売上ランキング1位になっている。
本文112ページ、付録48ページ。本文前半では著者、大橋禅太郎氏がエキサイテイングなビジネスの中でハワード・ゴールドマンと出会うまでのお話。一気に引き込まれていく。 その後、ハワード・ゴールドマンからマネージメントコーチを受けた時の様子を描きながら「すごい会議」のエッセンスが語られていく。
この本の良いところは、「あなたのオフィスで実際に明日から使えるように」書かれていて実際に本文の流れを真似しながら適用してみることができるというところである。 また全ページの約1/3を占める付録(裏表紙の方から読み進めていけるようになっている)には惜しげもなく「すごい会議のやり方」がまとめられていて、まさに明日から使えるようになっている。昨日本を買った自分も、早速今日実際に開発会議で適用してみてしまったぐらいである。
実際にちょとやってみると、細かい点については「ここの進行はどうすればいい?」と感じるところも出てくる。 その辺は各自でうまく考えればいいのだろうが「もっと、詳しく話(解説)を聞きたい」という人もきっと多いはず。 大橋氏はマネージメントコーチのビジネスをしているから、もしかしたらこの本はそういうことも計算されて書かれているのかもしれない。
手に持った時の本の厚さを考えると税込み1470円はちょっと高く感じるが、読んで得られるものがあれば十分もとが取れるであろう。
大橋禅太郎氏による「すごい会議」のやり方のもとになった、マネージメントコーチのハワード・ゴールドマンの著書の翻訳本。
「すごい会議」「すごいやり方」に感銘を受け、ぜひハワード・ゴールドマンの著書を読んでみたいと思っていたので早速読んでみた。 最近やりはじめた三色方式で読み切った最初の1冊でもある。
なまじ自分がコンピュータ関係なので、OSを使った比喩的キーワードは逆にしっくりこないところがあったが、言いたい事は良くわかる。
自分の場合は、この本の前に「すごい会議」「すごいやり方」を先に読んでいたわけであるが、この本を読み進めていくとそれらの根底にある考え方が見え、リンクしてくる。 それがすごく楽しい。
ぎゅっとエッセンス化した「すごい会議」では分からなかった、詳細な問題解決やプロジェクトの進め方がわかるようになる(もっとも「すごい会議」は会議にフォーカスしているのだから別に悪いというわけではない)。
しかし、「すごい考え方」を読めば「すごい会議」「すごいやり方」はいらないかというと決っしてそうではなくて、逆にこれらの方が分かりやすく心に届く部分も多々ある。
この本のどれかが気にいっているならば、3冊全てを読むのがお勧め。
今日新卒エンジニアに「推薦図書は何ですか?」と質問された。ということで今日その場で挙げた書籍も含めてだらだらっとリストアップしておこう。なお自分が過去読んでいいなと思った本からのピックアップなので、かなり偏ってると思ってもらって間違いない。
これ読んでないなんてありえない。既に読んでいる人も多いと思うけれども、まだ読んでいないなら黙って読め(記事)。
マネージメントコーチのハワード・ゴールドマンの教えによる物の考え方、問題解決やプロジェクトの進め方がわかる本(記事、記事)。
曖昧ではない明確な文の書き方がこれでわかる。
古典かつ超スタンダード(記事)。
超スタンダード(記事)。
共通のクレドを持って主体的に考え活動することの素晴しさがわかる本(記事)。
こちらは個人がマイクレドを持つことのパワフルさがわかる本(記事)。
Getting Things Done (GTD)の新訳版。仕事量が多くなってきてストレスを感じた時にきっと役に立つ。
[ お薦めの本 ]
今日は有給休暇を取ったので妻と2人で銀座にデートに行ってきました。デートは昨年の9月に横浜に行って以来です。あいにく午前中は結構な雨でしたがそのお陰か少し空いていたかもしれません。
今回の回ったのは以下です。
夫婦それぞれ寄りたかったところを一通り回れて満足です。余裕をもって歩ける日は銀座も便利だなと思うようになったのは年齢のせいもあるでしょうか。
ふりかえりといえば KPT がメジャーですがスクラムマスターによると「難しい手法だと感じている」とのことで、せっかくなので他の手法をいろいろトライしてみています。今日は Lean Coffee をやってみました。
参加意識が高くなるというのがいいですね。
「時間内で話せるだけ繰り返す」という手法でその時間目一杯使うことになるので、他のミーティングの一部として軽くふりかえりたいというのは向かないということもわかりました。
何回か続けて他の利点・欠点も体感したいと思います。
社内で「エッセンシャル スクラム」を読みたい人が集まる勉強会10回目。今日は第10章 スクラムマスター。
「私は 問題を解決するためにいるわけではない。あなた方が問題を解決できるようにここにいるのだ」
チームに作業を依頼したり、仕事のやり方を指示したりすることもできない。スクラムマスターには仕事を完成させる責任はない。
スクラムマスターはコーチのように振る舞いプロセスのリーダーとして支援する役割の人です。
スクラムマスターの存在はスクラムのかなり大きな特徴といえる要素だと思っています。スクラム以外の開発プロセスで同様にコーチ的な役割の人は定義されているのでしょうか。そんな特筆すべきスクラムマスターですが、期待よりかはちょっとあっさりな説明だった感じはします。
スクラムマスターの経験豊かな人がいる場合は別として、多くの場合は今いる人の中の誰かになってもらうことになるのでしょう。その場合は
が良い条件のようです。
人が少ない場合はどうでしょうか。その場合は複数のチームのスクラムマスターを兼任する形が良く、そうでなければ(有能な人であれば)開発チームメンバがスクラムマスタを兼任するのが良いとのことでした。前の章でも書かれている通りスクラムマスターとプロダクトオーナーの兼任はやめた方が良いとmもあらためて述べられていました。
スクラムマスターはとても1章で全てを語れるものではない奥が深いものなのでしょうね。もし担当することになったら沢山学ぶべきことがありそうです。
今日から2日間ベルサール秋葉原 2F ホールでプロダクトマネージャー・カンファレンス 2018。
1日目の今日は Wellcome Talk とクロージングをのぞいても12セッションと盛りだくさん! 結構な数だなぁと思っていたけど、30分/15分というセッション時間でさくさくと進んでいるので、それほどハードモードではなかった。
今年のカンファレンスは「愛されるプロダクトを創ろう。」がテーマ。基調講演といくつかのセッションでは愛されるプロダクトについても触れられていたけれど、思ったほどは触れられていなかった印象である。登壇者の事業のプロダクトの紹介(アピール)とその成長に向けた取り組みの話が多かった。領域的には「人」「プロセス」「プロダクト」のうち「プロダクト」についての内容がほとんどだったかな。
一般申込み席はテーブル無しだけれど、前の席との間隔があって足元は快適だった。会場 Wi-Fi は無くテザリングも Wi-Fi 干渉で無理な状態(Bluetooth なら多少いけた)。メモは TaskPaper でとりつつ Twitter はスマートフォンで眺めるという感じで。
以下メモ。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
10:07 からスタート。今年は定員650人とのこと。 今年のテーマは「愛されるプロダクトを創ろう」。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 丹野瑞紀氏
PM 一年生をターゲットとして想定した講演。
まずはプロダクトマネージャーの役割について。プロダクトマネージャーの役割は事業目標を達成できるプロダクトを作るために機能を(製品要求仕様(PRD)などの形で)定義しエンジニア・デザイナーと共に開発するとした。
「愛されるプロダクトを創る」べき理由として以下が説明された。
プロダクトマネージャーもカスタマーロイヤルティを強く意識していく必要があるね。
「愛されるプロダクトとは何か」ということについては触れられなかった。今回のカンファレンスでそれを定義するセッションはあるのかな?
▲株式会社FiNC Technologies チーフプロダクトオフィサー 犬飼敏貴(@wancky)氏
FiNC Technologies の製品と会社の紹介。ヘルスケアではユーザーの短期解決よりも継続のある成果を提供する必要があるという話。それからゼロベースを怖がらすにプロダクトを定義していこうというのと高効率な PDCA サイクルにしていこうという話であった。
「高速よりも高効率」という論だったが、PDCA サイクルについてはまあ高速に失敗することも大切。考えなしにやってみればいいというものじゃないよという戒めかな。
特に話題なし。
▲楽天株式会社 トラベルプロダクトマネジメント課 マネージャー 熊谷亘太郎氏
楽天なのでスライドは英語。
「20年稼働してきたシステムを刷新し世界展開できるようにする」ことを題材にプロダクトマネジメントサイクルの要素の話をされていた。「製品要求仕様をまとめる」「コミュニケーションをしながら課題を解決していく」「意思決定していく」「バグトリアージ」のことなど。
を宣言できるのは「プロダクトマネージャーだけ」という話はドキッとなった。これはしっかり意識しないとな。
特に話題なし。
株式会社ノンピ 取締役 荒井茂太氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 及川卓也氏
カフェテリア運営におけるプロダクトマネジメントもソフトウェアプロダクトマネジメントも多くな共通点があるという話。ユーザーをどう動かすか(とがめることなく食べ残しを減らした取り組みなど)が興味深かった。
ユーザー(カフェテリアを利用する社員)のことをしっかりと意識しているのが感じられて、これは愛されるプロダクトだろうなと感じた。
▲株式会社アイスタイル 代表取締役社長 兼 CEO 吉松徹郎氏
@cosme のビジネスモデルと採用をアピールしていた。スポンサーセッションぽい。
特に話題なし。
▲グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社 代表取締役 鈴木雄介(@yusuke_arclamp)氏
新会社をマネタイズするのがこのセッションのゴールとストレートに言ってしまうのは好感。スポンサーセッションぽい。
プロダクトマネージャーが忙しくなることによりコミュニケーションの薄いセクションとの齟齬が発生する。組織としてプロダクトマネジメントいくことで対応していくためには、いろいろ共有してくのが重要だという話であった。
アジャイル/スクラム用語がさらっと出てきていて、それらを前提でザクザクと進めていく感じのトークだった。
特に話題なし。
株式会社エウレカ 執行役員 VP of Pairs Japan 金田悠希氏
「新しい革新的なビジネスモデルは存在しない」 「機能は真似る」「マーケティングで勝つ」というプロダクト戦略はわかりやすいし、成功についてのしっかりとしたポリシーが感じられてよかった。
特に日本のユーザーがマッチングアプリで抱えやすい不安に誠実に向き合いそれを取り除く取り組みをしている点は、愛されるプロダクトにしていく上で大切だなと感じた。
▲株式会社サイバーエージェント 執行役員 長瀬慶重(@lionbaby)氏
「新しいプロダクトが市場で埋もれない」ようにするということについて、AbemaTV の企画・デザイン・PR などの取り組みを紹介。PR で話題を絶やさないように出し続けていく、PR もプロダクトマネージャーの大切な仕事と言っていたのが、自身の立場に照らし合わせてなるほどと感じた。
特に話題なし。
▲ピクシブ株式会社 執行役員 pixiv運営本部長・新技術プロジェクトプロデューサー 清水智雄(@norio)氏
pixiv では「創作」というドメインに絞ってプロダクトを出している。ドメインを絞ることで社会の解決すべき問題の詳細が見えてくる。知見と技術が蓄積され、体制変更が柔軟・高速にできる。という論。
自社だとコミュニケーションがそれにあたるな。
ドメイン理解者であることがユーザーに伝わると、ユーザーが自分たちのためにプロダクトを作ってくれているという感じてくれるようになる。企業レベルでユーザーとエンゲージメントが結ばれるというところが素晴らしい。
株式会社ZOZOテクノロジーズ 代表取締役CINO 金山裕樹(@yukiller)氏
最近読んだ「Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール」の翻訳もされている方。行動力というか物事を成し遂げる力というか、フレンドリーな話し方を含めてとても魅力的な方だった。
今日のセッションでは数少なかったピープルマネージメントについての話題が興味深かった。プロダクトマネジャーチーム結成について。リクルーティング(スクリーニング)・オンボーディング(花を持たす)・グロースへをどうやってきたか。人を生かす・パフォーマンスを引き出すという気持ちが、今日一番刺激的に感じた。
スクリーニングについては Joel の考え方に近いなと。
具体的にどの話がという訳ではないのだけれど、この方が創るプロダクトなら好きになりそう、そんな感じがした。
▲LINE株式会社 LINE企画1室 副室長 入江和孝(@kazukomati)氏
みんなが使っている LINE アプリの話。
LINE の規模までくると機能改良しても利用者数は変わらないのがプロダクトマネージャーとして辛いとか、国内王者らしい話がうかがえた。
取り消し機能の製品要求仕様の決定では、さまざまな仕様案と反対意見が出た中、全てのユースケースを解決する仕様が無い中で、機能の目的・原則に立ち返って決定したとおっしゃっていた。 GTD でのナチュラルプランニングを思い出した。
ユーザー・メディアの取り消し機能仕様に対する不満に対して、取り消せなくて困った事例を募集するキャンペーンをやってみたりするのは面白いなと。ユーザーに対する説明をしっかりしようという感じが伝わった。
ラクスル株式会社 取締役CTO 泉雄介氏
リリースしてから失敗することを減らすためにプロトタイピングと検証をという話。
特に話題なし。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。