今日から2日間ベルサール秋葉原 2F ホールでプロダクトマネージャー・カンファレンス 2018。
1日目の今日は Wellcome Talk とクロージングをのぞいても12セッションと盛りだくさん! 結構な数だなぁと思っていたけど、30分/15分というセッション時間でさくさくと進んでいるので、それほどハードモードではなかった。
今年のカンファレンスは「愛されるプロダクトを創ろう。」がテーマ。基調講演といくつかのセッションでは愛されるプロダクトについても触れられていたけれど、思ったほどは触れられていなかった印象である。登壇者の事業のプロダクトの紹介(アピール)とその成長に向けた取り組みの話が多かった。領域的には「人」「プロセス」「プロダクト」のうち「プロダクト」についての内容がほとんどだったかな。
一般申込み席はテーブル無しだけれど、前の席との間隔があって足元は快適だった。会場 Wi-Fi は無くテザリングも Wi-Fi 干渉で無理な状態(Bluetooth なら多少いけた)。メモは TaskPaper でとりつつ Twitter はスマートフォンで眺めるという感じで。
以下メモ。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
10:07 からスタート。今年は定員650人とのこと。 今年のテーマは「愛されるプロダクトを創ろう」。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 丹野瑞紀氏
PM 一年生をターゲットとして想定した講演。
まずはプロダクトマネージャーの役割について。プロダクトマネージャーの役割は事業目標を達成できるプロダクトを作るために機能を(製品要求仕様(PRD)などの形で)定義しエンジニア・デザイナーと共に開発するとした。
「愛されるプロダクトを創る」べき理由として以下が説明された。
プロダクトマネージャーもカスタマーロイヤルティを強く意識していく必要があるね。
「愛されるプロダクトとは何か」ということについては触れられなかった。今回のカンファレンスでそれを定義するセッションはあるのかな?
▲株式会社FiNC Technologies チーフプロダクトオフィサー 犬飼敏貴(@wancky)氏
FiNC Technologies の製品と会社の紹介。ヘルスケアではユーザーの短期解決よりも継続のある成果を提供する必要があるという話。それからゼロベースを怖がらすにプロダクトを定義していこうというのと高効率な PDCA サイクルにしていこうという話であった。
「高速よりも高効率」という論だったが、PDCA サイクルについてはまあ高速に失敗することも大切。考えなしにやってみればいいというものじゃないよという戒めかな。
特に話題なし。
▲楽天株式会社 トラベルプロダクトマネジメント課 マネージャー 熊谷亘太郎氏
楽天なのでスライドは英語。
「20年稼働してきたシステムを刷新し世界展開できるようにする」ことを題材にプロダクトマネジメントサイクルの要素の話をされていた。「製品要求仕様をまとめる」「コミュニケーションをしながら課題を解決していく」「意思決定していく」「バグトリアージ」のことなど。
を宣言できるのは「プロダクトマネージャーだけ」という話はドキッとなった。これはしっかり意識しないとな。
特に話題なし。
株式会社ノンピ 取締役 荒井茂太氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 及川卓也氏
カフェテリア運営におけるプロダクトマネジメントもソフトウェアプロダクトマネジメントも多くな共通点があるという話。ユーザーをどう動かすか(とがめることなく食べ残しを減らした取り組みなど)が興味深かった。
ユーザー(カフェテリアを利用する社員)のことをしっかりと意識しているのが感じられて、これは愛されるプロダクトだろうなと感じた。
▲株式会社アイスタイル 代表取締役社長 兼 CEO 吉松徹郎氏
@cosme のビジネスモデルと採用をアピールしていた。スポンサーセッションぽい。
特に話題なし。
▲グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社 代表取締役 鈴木雄介(@yusuke_arclamp)氏
新会社をマネタイズするのがこのセッションのゴールとストレートに言ってしまうのは好感。スポンサーセッションぽい。
プロダクトマネージャーが忙しくなることによりコミュニケーションの薄いセクションとの齟齬が発生する。組織としてプロダクトマネジメントいくことで対応していくためには、いろいろ共有してくのが重要だという話であった。
アジャイル/スクラム用語がさらっと出てきていて、それらを前提でザクザクと進めていく感じのトークだった。
特に話題なし。
株式会社エウレカ 執行役員 VP of Pairs Japan 金田悠希氏
「新しい革新的なビジネスモデルは存在しない」 「機能は真似る」「マーケティングで勝つ」というプロダクト戦略はわかりやすいし、成功についてのしっかりとしたポリシーが感じられてよかった。
特に日本のユーザーがマッチングアプリで抱えやすい不安に誠実に向き合いそれを取り除く取り組みをしている点は、愛されるプロダクトにしていく上で大切だなと感じた。
▲株式会社サイバーエージェント 執行役員 長瀬慶重(@lionbaby)氏
「新しいプロダクトが市場で埋もれない」ようにするということについて、AbemaTV の企画・デザイン・PR などの取り組みを紹介。PR で話題を絶やさないように出し続けていく、PR もプロダクトマネージャーの大切な仕事と言っていたのが、自身の立場に照らし合わせてなるほどと感じた。
特に話題なし。
▲ピクシブ株式会社 執行役員 pixiv運営本部長・新技術プロジェクトプロデューサー 清水智雄(@norio)氏
pixiv では「創作」というドメインに絞ってプロダクトを出している。ドメインを絞ることで社会の解決すべき問題の詳細が見えてくる。知見と技術が蓄積され、体制変更が柔軟・高速にできる。という論。
自社だとコミュニケーションがそれにあたるな。
ドメイン理解者であることがユーザーに伝わると、ユーザーが自分たちのためにプロダクトを作ってくれているという感じてくれるようになる。企業レベルでユーザーとエンゲージメントが結ばれるというところが素晴らしい。
株式会社ZOZOテクノロジーズ 代表取締役CINO 金山裕樹(@yukiller)氏
最近読んだ「Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール」の翻訳もされている方。行動力というか物事を成し遂げる力というか、フレンドリーな話し方を含めてとても魅力的な方だった。
今日のセッションでは数少なかったピープルマネージメントについての話題が興味深かった。プロダクトマネジャーチーム結成について。リクルーティング(スクリーニング)・オンボーディング(花を持たす)・グロースへをどうやってきたか。人を生かす・パフォーマンスを引き出すという気持ちが、今日一番刺激的に感じた。
スクリーニングについては Joel の考え方に近いなと。
具体的にどの話がという訳ではないのだけれど、この方が創るプロダクトなら好きになりそう、そんな感じがした。
▲LINE株式会社 LINE企画1室 副室長 入江和孝(@kazukomati)氏
みんなが使っている LINE アプリの話。
LINE の規模までくると機能改良しても利用者数は変わらないのがプロダクトマネージャーとして辛いとか、国内王者らしい話がうかがえた。
取り消し機能の製品要求仕様の決定では、さまざまな仕様案と反対意見が出た中、全てのユースケースを解決する仕様が無い中で、機能の目的・原則に立ち返って決定したとおっしゃっていた。 GTD でのナチュラルプランニングを思い出した。
ユーザー・メディアの取り消し機能仕様に対する不満に対して、取り消せなくて困った事例を募集するキャンペーンをやってみたりするのは面白いなと。ユーザーに対する説明をしっかりしようという感じが伝わった。
ラクスル株式会社 取締役CTO 泉雄介氏
リリースしてから失敗することを減らすためにプロトタイピングと検証をという話。
特に話題なし。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
NEX-5N で撮った写真をいい雰囲気に加工したいという相談があったので Mac 用の写真加工ソフトウェアを検討することに。
Lightroom Classic CC なら自分も使っているので一緒にやれるのだけれど、費用的にちょっと勧めにくい。
ソニー純正の Imaging Edge の Edit で RAW 現像でどうかなと重い久しぶりに使ってみたけれど、パラメータ変更が表示に反映させるまでに待たされるのがやはりストレスでこちらも勧めにくい。
Fotor for Mac というのがいろいろなところで紹介されていたのでこちらも初めて試してみた。調整とかエフェクトとかスマートフォンアプリみたいな感覚で使えるので、ライトに写真を加工したい人にはこれをすすめるのも良さそう。文字入れもできるし。まずはこれを触ってみてもらおうかな。
最後の更新日が2018年1月31日なのとモバイル優先なのかなという雰囲気があるので、どっぷり依存はしないレベルで使うのが良いのかもしれない。学習コストが低いしロックインされる要素もなさそうので使えなくなった時の乗り換えはしやすそうではある。
[ Mac アプリケーション ]
自宅にいる時にカメラで小物をさっと撮って Mac でささっと現像してソーシャルメディアに投稿したいことがある。そんな時はメモリーカードの抜き差しなどしたくない。
ソニーの α6300 や DSC-RX0 は PlayMemories Home で Wi-Fi 転送できるのだけれど、ちょっとした撮影は PowerShot G9 X Mark II でしたいんだよね(α6300 はちょっと仰々しいしマクロレンズが無い、DSC-RX0 は 24mm で小物を撮るには向かない)。
しかし PowerShot G9 X Mark II は2年前に購入して以来ずっと転送ソフトウェアの CameraWindow DC 8 for Mac OS X が「10.11/10.12 では、Wi-Fi 接続不可」のままで、Wi-Fi で Mac に転送できず SDHCメモリーカードをカメラから抜いて Mac に挿して画像ファイルを移動するしかなかった。
CANON iMAGE GATEWAY 経由で Mac に転送するというクラウドシンクロを使うという手もあるのだけれど、プライベートな写真も含めて全部クラウド経由になるのは嫌だったので設定しないできた。ただソーシャルメディアに投稿する前提の写真しか無いときはまあ許容しても良いかなと。そう思って機能を見返したところ、同一ネットワーク上に転送先の Mac があり Image Transfer Utility が起動していればサーバを経由しないで直接転送されるとあるではないですか。
ということでクラウドシンクロを設定してみた。やってみたところ、実際サーバ経由をしないで転送できたよ。RAW 画像ファイルも転送される。やった。
昨日に続き本日も Developers Summit 2019 参加。今日は寒い一日だったのか、途中窓の外に雪が舞う時間もあった。
昨日参加証の読み取り率が低かったので受付で再発行していただいた。
今日はコーヒー確保できず。今度来る時はやはり何か買ってこよう。
以下セッションタイトルは2月13日時点の公式サイトより。
楽天株式会社 熊谷亘太郎氏
プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018 1日目でもトークをお伺いした熊谷氏。今回も発表の骨子は同じだったので、今回は復習となった。
Enjoy your work!
ヤフー株式会社 山本学(@yamamoto_manabu)氏
Developers Summit 2016 1日目 で myThings の話をされていた山本氏。今回はマネージャーについて知ってもらいたいという内容で、マネージャー予備軍が響く層であろうという感じのセッション。
エイベックス株式会社 山田真一氏
アウトソーシング中心での体制構築についての取り組みのセッション。「研修に行かせる」「身に付けさせる」のような表現をみると、トップダウンが強めの雰囲気なのかな?
株式会社サイバーエージェント 山中勇成(@toriimiyukki)氏
GCP 含めバックエンドで使っているものを順番に紹介していくセッション。浅く全部紹介する感じなので全体的に知りたかった人向けのセッションだ。
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 中井悦司(@enakai00)氏
流れるようなトークに酔いしれてしまうセッション。
(Google の) SRE についてちょっとではあるが理解が進んだ。目的がすべて明確で、それに対して合理的に取り組んでいるかのようで改めてすごいなと。
合同会社DMM.com 石垣雅人(@i35_267)氏
データ駆動戦略で成長させていくという話。今回はユーザーレビュー機能に関して。
既にあるものを少しずつ伸ばしていくことにフォーカスしている状況なら、施策に対する予測がしやすいので良いよねというところ。
マクニカネットワークス株式会社 根本竜也氏 株式会社セガゲームス 上田展生氏
前半は厳選ツール = GitHub Enterprise (GHE) (上田氏)。3年前はまだ Subversion を使っていた。そこから GHE と CircleCI Enterprise を導入していったという話。ゲーム会社だけれど Web 企業とは距離感のある企業風土を感じた。
根本氏は商材紹介。営業っぽい感じになってきたので退室。
東京大学大学院 よしおかひろたか(@hyoshiok)氏
よしおか氏視点を交えつつ IT 史と概論を語る前半。途中退室。
昨年の3月に DSC-RX0 を買ってから1年が過ぎた。今日発売になった後継モデルの RX0 II (DSC-RX0M2) はちょっと気になるけれど、最短撮影距離 20cm になる代わりに本体が大きくなってるので DSC-RX0 で十分かなと思っている。
この1年、外出する時は左の腰に下げたバンナイズのジャバラ付きマルチケースに入れて常に持ち歩いている。レンズプロテクターのガラスは防汚なのか手で包み込んで持ち歩いても指紋や手脂がつくこともない。水深 10m の防水性能・2.0m の落下耐性・200kgf の耐荷重というタフなやつで、振動など気にせず EDC できるのが素晴らしい。
裏側からみて左下にストラップ取り付け部があるため、左手にハンドストラップを通して握っておくのがしっくりくる。左手の親指を底に置き左手の中指で電源ボタンを押して電源オン。起動後すぐに左手人差し指でシャッターボタンを押して撮影し、中指で電源オフ。特に左利きに相性が良いんだよね。
メモリーカード/端子カバーはちょっと心もとない感じなのだけれど、実は1年で数回しか開け閉めしていないので問題なかった(本体ソフトウェア・アップデートの時ぐらい)。家に帰ったら Wi-Fi で Mac に写真を転送し DSC-RX0 側で削除するという使い方をしているのでメモリーカードもほとんど抜き差ししないで済ませられている。
Image Sync がアップデートされて RICOH GR III から Wi-Fi 画像転送できるようになったら、 DSC-RX0 での撮影枚数は少し減るかも。でも他のカメラを出すのは面倒だけど DSC-RX0 なら出せる、そんなシーンでまだまだ頼りにしていくつもりだ。
[ 製品レポート ]
午後はもろもろ買い物。
DSC-RX0 の本体ソフトウェアアップデート Ver. 3.01 が出ていたの見落としていたので 夜に 3.00 からアップデート。
プロダクトマネージャーカンファレンス 2019 2日目。1日目の昨日に引き続き参加。
以下タイトルは公式サイト掲載のものより。
横道稔氏。
株式会社シークレットラボ代表取締役 / エクスペリエンスデザイナー 佐藤 伸哉 氏
デザインスプリントの概論。実体験に基づくポイントの話が興味深かった。
個人の力を重視し、声の大きさを排除する。
その他ポイント。
株式会社メルカリ Director of Product Management, Mercari US in Tokyo Brad Ellis 氏
フレンドリーで愉快なおじさん風なのだけれど、すごい経歴の Brad Ellis 氏。楽しくトークを聞くことができた。
グローバルな組織では「多様性」「共有」「期待の明確化」「Internal PR」などが大切とのこと。グローバルなプロダクトに対しては「各ローカル(国、都市と地方)に合わせていくこと」の重要性を話されていた。また優れたサービスを先行してる国(例えば日本)から他の国へ展開していく事例についても紹介されていた。
始めの方にあった「You are not the user」では昨日の増井氏の発表を思い出しておかしくなったよ。
Smule, Inc Head of Product in AI (Principal Product Manager) 曽根原 春樹 氏
PM の考え方のシャープなセッション。「Think big」「上手に失敗する」。
株式会社プレイドプロダクトマネージャー 棚橋 寛文 氏
KARTE の事例。
日経の方の話が一番しっくりくるし実践されている PM の話だった。他のお二方のは立場が違うのかちょっと雰囲気が違う感じ。
プロノイア・グループ株式会社 CEO(Chief Executive Officer) ピョートル・フェリクス・グジバチ 氏
「OKR っていう言葉は使わなくたっていいじゃん」
「承認 x 感謝」が大切で、マネージャーとして次のような態度を常にもっている必要がある。
Tably株式会社 小城 久美子 氏
プロダクトの Core・Why・What を決めていくプロセスのフレームワークの紹介を実践を通じて説明。とてもわかりやすく参考になった。
キーワード: 「リーンキャンバス」「PRD」「インセプションデッキ」「バリュープロポジションキャンバス」「ユーザーストーリーマッピング」
日産自動車株式会社 コネクティドカー&サービス技術開発本部ソフトウェア&ユーザーエクスペリエンス開発部アプリケーション&サービス開発グループ主担(プロダクトマネージメント)海老澤 雅之 氏
ソフトウェア開発をウォーターフォール開発からアジャイル開発したよという話と、アプリの紹介。
今日はここで退散。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。