ちょっとしたメモを Alfred for Mac から一発で TaskPaper ファイルに挿入したい。Packal 上に TaskPaper のための多機能な Alfred Workflow があるので入れたんだけれど、うまくタスク追加ができないことがあるので、自前でスクリプトを作って Alfred から呼ぶことにした。
TaskPaper ファイルはテキストファイルなので書き慣れている Perl でスクリプトを書いてもいいんだけれど、 編集の競合が避けられるし parser も書かなくて済むしということで TaskPaper の API を使うことにした。
JavaScript for Automation (JXA) を使えば JavaScript コードで TaskPaper API を呼べるっぽい。
以下指定した TaskPaper ファイルに Inbox: プロジェクトがなければ追加した上でその子供としてノートを挿入するコード(エラー処理割愛。実際にはタイムスタンプとかもノートにつけるようにした)。
#!/usr/bin/env osascript -l JavaScript function TaskPaperContext(editor, options) { let inbox = editor.outline.evaluateItemPath("//Inbox:")[0]; if (!inbox) { inbox = editor.outline.createItem("Inbox:"); let projects = editor.outline.evaluateItemPath('@type = project') if (projects.length == 0) { editor.outline.root.appendChildren(inbox) } else { editor.outline.root.insertChildrenBefore(inbox, projects[0]); } } let items = ItemSerializer.deserializeItems(options.text, editor.outline, ItemSerializer.TEXTMimeType) editor.setCollapsed(items[0]) inbox.appendChildren(items, inbox.firstChild) } function run(argv) { Application('TaskPaper').open(argv[0]).evaluate({ script:TaskPaperContext.toString(), withOptions: {text: argv[1]} }) }
これを inbox.scpt というファイルで保存し実行権限を与えれば
./inbox.scpt $HOME/tmp/test.taskpaper こんにちはこんにちは!!
という感じで呼び出せるようになる。
あとは Alfred Workflow を作ってそこからこのスクリプトを実行すれば OK だ。
事業方針について TaskPaper で要素を分解しながら考えていたらかなり深いツリーになってきた。アウトライナーなら折り畳み・フォーカス・検索でのフィルタリングなどの機能があるおかげで大きなツリーでも難なく考えを広げたり整理してまとめたりをできるので楽しい。
TaskPaper ファイルはテキストファイルで他のテキストエディタでも閲覧・編集できるのが良いところなんだけれど、ある程度大きくなるとアウトライナーの助けがないともはや読み書きが難しくなるんだよね。
誰かと共有するのにせめて折り畳みのできる HTML ファイルに変換できるようにしておかないとなあ。
今日から2日間ベルサール秋葉原 2F ホールでプロダクトマネージャー・カンファレンス 2018。
1日目の今日は Wellcome Talk とクロージングをのぞいても12セッションと盛りだくさん! 結構な数だなぁと思っていたけど、30分/15分というセッション時間でさくさくと進んでいるので、それほどハードモードではなかった。
今年のカンファレンスは「愛されるプロダクトを創ろう。」がテーマ。基調講演といくつかのセッションでは愛されるプロダクトについても触れられていたけれど、思ったほどは触れられていなかった印象である。登壇者の事業のプロダクトの紹介(アピール)とその成長に向けた取り組みの話が多かった。領域的には「人」「プロセス」「プロダクト」のうち「プロダクト」についての内容がほとんどだったかな。
一般申込み席はテーブル無しだけれど、前の席との間隔があって足元は快適だった。会場 Wi-Fi は無くテザリングも Wi-Fi 干渉で無理な状態(Bluetooth なら多少いけた)。メモは TaskPaper でとりつつ Twitter はスマートフォンで眺めるという感じで。
以下メモ。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
10:07 からスタート。今年は定員650人とのこと。 今年のテーマは「愛されるプロダクトを創ろう」。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 丹野瑞紀氏
PM 一年生をターゲットとして想定した講演。
まずはプロダクトマネージャーの役割について。プロダクトマネージャーの役割は事業目標を達成できるプロダクトを作るために機能を(製品要求仕様(PRD)などの形で)定義しエンジニア・デザイナーと共に開発するとした。
「愛されるプロダクトを創る」べき理由として以下が説明された。
プロダクトマネージャーもカスタマーロイヤルティを強く意識していく必要があるね。
「愛されるプロダクトとは何か」ということについては触れられなかった。今回のカンファレンスでそれを定義するセッションはあるのかな?
▲株式会社FiNC Technologies チーフプロダクトオフィサー 犬飼敏貴(@wancky)氏
FiNC Technologies の製品と会社の紹介。ヘルスケアではユーザーの短期解決よりも継続のある成果を提供する必要があるという話。それからゼロベースを怖がらすにプロダクトを定義していこうというのと高効率な PDCA サイクルにしていこうという話であった。
「高速よりも高効率」という論だったが、PDCA サイクルについてはまあ高速に失敗することも大切。考えなしにやってみればいいというものじゃないよという戒めかな。
特に話題なし。
▲楽天株式会社 トラベルプロダクトマネジメント課 マネージャー 熊谷亘太郎氏
楽天なのでスライドは英語。
「20年稼働してきたシステムを刷新し世界展開できるようにする」ことを題材にプロダクトマネジメントサイクルの要素の話をされていた。「製品要求仕様をまとめる」「コミュニケーションをしながら課題を解決していく」「意思決定していく」「バグトリアージ」のことなど。
を宣言できるのは「プロダクトマネージャーだけ」という話はドキッとなった。これはしっかり意識しないとな。
特に話題なし。
株式会社ノンピ 取締役 荒井茂太氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 及川卓也氏
カフェテリア運営におけるプロダクトマネジメントもソフトウェアプロダクトマネジメントも多くな共通点があるという話。ユーザーをどう動かすか(とがめることなく食べ残しを減らした取り組みなど)が興味深かった。
ユーザー(カフェテリアを利用する社員)のことをしっかりと意識しているのが感じられて、これは愛されるプロダクトだろうなと感じた。
▲株式会社アイスタイル 代表取締役社長 兼 CEO 吉松徹郎氏
@cosme のビジネスモデルと採用をアピールしていた。スポンサーセッションぽい。
特に話題なし。
▲グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社 代表取締役 鈴木雄介(@yusuke_arclamp)氏
新会社をマネタイズするのがこのセッションのゴールとストレートに言ってしまうのは好感。スポンサーセッションぽい。
プロダクトマネージャーが忙しくなることによりコミュニケーションの薄いセクションとの齟齬が発生する。組織としてプロダクトマネジメントいくことで対応していくためには、いろいろ共有してくのが重要だという話であった。
アジャイル/スクラム用語がさらっと出てきていて、それらを前提でザクザクと進めていく感じのトークだった。
特に話題なし。
株式会社エウレカ 執行役員 VP of Pairs Japan 金田悠希氏
「新しい革新的なビジネスモデルは存在しない」 「機能は真似る」「マーケティングで勝つ」というプロダクト戦略はわかりやすいし、成功についてのしっかりとしたポリシーが感じられてよかった。
特に日本のユーザーがマッチングアプリで抱えやすい不安に誠実に向き合いそれを取り除く取り組みをしている点は、愛されるプロダクトにしていく上で大切だなと感じた。
▲株式会社サイバーエージェント 執行役員 長瀬慶重(@lionbaby)氏
「新しいプロダクトが市場で埋もれない」ようにするということについて、AbemaTV の企画・デザイン・PR などの取り組みを紹介。PR で話題を絶やさないように出し続けていく、PR もプロダクトマネージャーの大切な仕事と言っていたのが、自身の立場に照らし合わせてなるほどと感じた。
特に話題なし。
▲ピクシブ株式会社 執行役員 pixiv運営本部長・新技術プロジェクトプロデューサー 清水智雄(@norio)氏
pixiv では「創作」というドメインに絞ってプロダクトを出している。ドメインを絞ることで社会の解決すべき問題の詳細が見えてくる。知見と技術が蓄積され、体制変更が柔軟・高速にできる。という論。
自社だとコミュニケーションがそれにあたるな。
ドメイン理解者であることがユーザーに伝わると、ユーザーが自分たちのためにプロダクトを作ってくれているという感じてくれるようになる。企業レベルでユーザーとエンゲージメントが結ばれるというところが素晴らしい。
株式会社ZOZOテクノロジーズ 代表取締役CINO 金山裕樹(@yukiller)氏
最近読んだ「Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール」の翻訳もされている方。行動力というか物事を成し遂げる力というか、フレンドリーな話し方を含めてとても魅力的な方だった。
今日のセッションでは数少なかったピープルマネージメントについての話題が興味深かった。プロダクトマネジャーチーム結成について。リクルーティング(スクリーニング)・オンボーディング(花を持たす)・グロースへをどうやってきたか。人を生かす・パフォーマンスを引き出すという気持ちが、今日一番刺激的に感じた。
スクリーニングについては Joel の考え方に近いなと。
具体的にどの話がという訳ではないのだけれど、この方が創るプロダクトなら好きになりそう、そんな感じがした。
▲LINE株式会社 LINE企画1室 副室長 入江和孝(@kazukomati)氏
みんなが使っている LINE アプリの話。
LINE の規模までくると機能改良しても利用者数は変わらないのがプロダクトマネージャーとして辛いとか、国内王者らしい話がうかがえた。
取り消し機能の製品要求仕様の決定では、さまざまな仕様案と反対意見が出た中、全てのユースケースを解決する仕様が無い中で、機能の目的・原則に立ち返って決定したとおっしゃっていた。 GTD でのナチュラルプランニングを思い出した。
ユーザー・メディアの取り消し機能仕様に対する不満に対して、取り消せなくて困った事例を募集するキャンペーンをやってみたりするのは面白いなと。ユーザーに対する説明をしっかりしようという感じが伝わった。
ラクスル株式会社 取締役CTO 泉雄介氏
リリースしてから失敗することを減らすためにプロトタイピングと検証をという話。
特に話題なし。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
先月末に Dynalist を思い浮かんだことを Android スマートフォンで書き出す時のアプリとして使うことにしてしばらく使っていたんだけれど、バージョン履歴が残らず誤削除からの復旧ができないのが気になるのでその用途で使うのはやめにした。Dynalist Pro にするとバージョン履歴機能が使えるんだけれど、 Pro にするほどは使う予定はないかな。
Dropbox で同期している TaskPaper ファイルに JotterPad からメモることにする。これならバージョン履歴が残るし、 Mac の TaskPaper でそのまま整理できるし。
Dynalist を使うのをやめる代わりに、iPhone で直接 TaskPaper ファイルを編集するのに Taskmator を再びインストールした。
Dropbox 上に置いた TaskPaper 形式のファイルを直接編集できる。きちんとアウトライン単位で移動できるのが便利。
TaskPaper におけるプロジェクト単位で絞り込めるのだけれど、階層の深さに応じたインデントはついたままなので、階層が深いアイテムは残りの幅が狭くなり表示上の行数がかさんでしまうので注意。
undo 機能が無いのはちょっと不便(Dropbox 上の履歴から戻す必要がある)。
TaskPaper をまた使うようになったタイミングで inbox メモと整理前のデイリーノートを1テキストファイルに書くことにしたのだが、やはり複数テキストファイル(inbox メモ毎に1ファイル + 日別ファイル)スタイルに戻すことにした。
1テキストファイルでは「複数ファイルをいったりきたりする」「個別にファイルを作る=ファイル名をつける」という手間から解放されたのが良かった。TaskPaper を使えば全体をみたり特定の場所だけフォーカスインしたりできるので、まとめ作業が捗った。
一方ファイルが大きいのでスマートフォンで書き込むのに躊躇するようになった。スマートフォン上のテキストエディタで TaskPaper に合わせたインデントをつけていくのは現実的ではないので、階層を無視してとりあえずメモを書き込んでおくというのが不格好だった。1ファイルを複数デバイスで編集する機会が増えるので編集競合の危険性も高くなった。
やはり個別ファイルをガンガン作って Ulysses でザクザク整理する方が自分には合ってそう。
[ アウトライナー ] [ ノート・日記はテキストファイルに ]
去年の10月から TaskPaper をまた使い始めて1つのアウトラインに情報を集約する運用をしてみたけれど、最近使わなくなってきた。1つのアウトラインに集約するスタイルは自分には合わないな。情報の鮮度の管理がしづらい。
日別のテキストファイルに書いて Ulysses for Mac で検索あるいはフィルタで絞りこむやり方の方が「横断的に見る」のと「情報の鮮度を意識する」のが同時にできるので自分に合っている。
TaskPaper の操作性に満足しているんだけれどファイルサイズが大きくなると動作がもっさりしてくるというのも実際のところだ。 TaskPaper には Ulysses のライブラリ機能に当たるものがないので、分割して横断的に扱えないしなあ。
[ ノート・日記はテキストファイルに ]
TaskPaper はアウトライナーとして優秀なんだけれど、 TaskPeper ファイルは独自形式なので若干 Ulysses for Mac と組み合わせて使いづらい。 TaskPaper を開発している Hog Bay Software が Markdown 用のテキストエディタ FoldingText を出しているのでこちらも使ってみようと思う。
FoldingText 3 は開発が進んでいたものの残念ながら中断となり、昨年10月に FoldingText 2.2 のライセンスが $0 に変更された。過去試用して試用期間が終わっていたため、今回 $0 でライセンスを取得した。今後保守されていくか不明瞭なのでその点留意して利用していくのが良さそう。
昨日 iA Writer のライブラリ機能もいいなと感じたので、今日は iA Writer メインで作業してみた。
iA Writer は登録したロケーション以下にあるファイルのハッシュタグがオーガナイザー(一番左のペイン)に一覧表示される。 #WIP とファイルに書いておけば、1クリックで仕掛中のファイルがリストに表示されるので便利だ。
Ulysses for Mac で「すべて」で #WIP 検索をかければ同様に探せるが、ショートカットを作っておけないので iA Writer の方が楽でいい(Ulysses でフィルタを作るという手があるが、その場合外部フォルダ単位でしか絞り込めない)。
一方 Ulysses は「複数ファイルをまとめて選択してあたかも1ファイルのように編集できる」という強力な機能があるため、複数ファイルをどんどん整理していくのは Ulysses 方が圧倒的に便利。それからライブラリでフォルダをツリー表示できるのでファイルの移動も Ulysses の方がずっとやりやすい。
複数フォルダ・複数ファイルにまたがって作業する時はやはり Ulysses for Mac の方が便利だな。 横断的にハッシュタグを利用する時と1つのファイルをじっくり編集する時、それからテキストファイル以外が混在するフォルダでの作業は iA Writer も使うというのが良さそう。
(あとはアウトライナーが使いたい時は TaskPaper を使ったり、気がつけば Emacs を使っていたり……)
[ Mac アプリケーション ]
10月22日に注文した Pixel 4 が1週間後の今週火曜日10月29日に届いた。まとまった時間で Xperia Z5 から移行したいと思って土曜日の今日まで待ってから開梱・設定した。
Xperia Z5 で使っているドコモnanoUIMカード(nano SIM カード)を抜いて Pixel 4 に挿入し電源オン。 APN は自動設定された。
Pixel 4 には「クイック スイッチ アダプター」が同梱されていて、これを使ってケーブル経由でデータ移行ができるようなのだけれど、移行の範囲がよくわからないことと、せっかくの機会なので見直しをしたいということで手作業で移行。こういう時のタスクの書き出しは TaskPaper が便利。ほぼ丸一日費やして移行完了。
前デバイスで機種変更手順が必要なのは以下。
FeliCa チップは背面の電源ボタンの高さあたりにあるとのこと。
ロケーション履歴で使うデバイスも忘れずに変更(前デバイスでは使わないようにする)。
手作業で面倒なのは以下かな。
さすがに4年前の Xperia Z5 より格段に性能向上しており、ヌルヌルな操作感。
指紋認証機能が無くなり代わりに顔認証機能が追加された。使ってみると、失敗することなくアンロックされるので指紋認証よりずっと快適で驚いた。
カメラのシャッター音は控えめ。「無音モード」アプリは Pixel 4 でも動いた。
画像転送で使っている Image Sync は RICOH GR III に接続しようとすると必ず落ちる。Image Sync 2.0.6(2019年9月18日) の対応 OS に明記されているのは Android OS 4.4~9.0 なので、現状仕方なし。早く対応してくれるといいな。
以下の処理やアプリは Pixel 4 に入れるのをいったん保留。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。