Last modified: 2002年12月30日

Naney 所有のカメラ - オリンパス Pen D -

20001年1月25日購入。




購入

選択

Olympus Pen D

1台は持っていたかった、ハーフカメラ。やはり Pen かな。

という思いから D シリーズを選択。で、電池不要の Pen D を探す事にしました。Pen の中では「大口径」「焦点調整可能」「電池交換不要のセレン電池の露出計内蔵」といった特徴を持ちます。

購入

中古カメラ購入は今回が初めて。 「外れだったら勉強代」と半分思いつつも「スカ」は避けたいなと思い高めでも程度のよさそうなのを選ぶ事にしました。

何店かぶらつきましたが、今回は東京大森の「ルミエール」で購入しました。

若い店員さんが丁寧に対応してくれました。ショーウィンドウには Pen D は3台あり、値のつけてあったのは2台。35,000円の値札がついていた方のを、25,000円で購入(消費税別)。「ちょっと高いですね」といったら「最近値が下ってますから」と1万円下げてくれました。25,000円でも相場から見れば高い方ですが、ここは1年間は保証してくれるし安心料もはいっているという事で。さすがに、35,000円では買えないですけどね。

外観は比較的きれいな方だと思います。 前玉にすり傷が多いのと2個所丸い傷があるのは気になるところ。 前玉なのでそれほど写りに影響ないことを祈ります。 結果は実写待ち。

他はシャッター、絞り、フィルムカウンター、露出計も見たとろ問題なさそうです。きちんと数値が出ているかはこれも実写待ちですね。

キャップ、ハンドストラップと「ソフトケースはないですねぇ」ということで、ウレタンポーチをつけてもらいました。


フォーマット

Pen D はハーフサイズフォーマットのカメラです。 一般的にハーフサイズは 24 x 18mm と解説されていますが、一部では 24 x 17mm と書かれているものもあります。「はたしてどちら?」

ということで自分の Pen D で撮影したフィルムをノギスで計ってみると 24 x 17.5mm でした。 通常のカメラであるとフォーマットは 36 x 24mm で、コマ間が 2mm。 一回のコマ送りで38mm となります。。 Pen D ではコマ間が 1.5mm で1回のコマ送りで 19mm 送られ、2回でちょうど38mmとなります。

結果、「17mm でもなく 18mm でもなく 17.5mm」でした(手元の Pen D では)。


露出計

Pen D exposure meter

Pen D はセレン光電池の露出計をもち EV7-17 (ISO 100)を測光する事ができます。 電池不要で、常に測光値が指針で示されているため明るさのチェックは便利です。

しかしながら、Pen D のレンズは F1.9、シャッターも1/8まで使えるため、露出制御できる範囲をすべて露出計の測光範囲をカバーする事ができません。 絞り値は F1.9 から F16、シャッターは1/8 から 1/500(バルブもあり)で、露出は EV 5 から EV 17 まで制御できます(以下簡便のため開放絞り値をF2で計算)。 このため暗い場所ではカメラの露出計ではもの足りなくなります。 実際 Pen D の後継機 Pen D2, D3 では Cds が露出計に採用され、測光範囲が拡大されました。

さらに現在は ISO400のフィルムがよく使われる事を考えると EV 3 (ISO100)まで測光できる露出計があると便利です。 (実際に中古のPen D がきちんと 1/8 でているか、わかりませんけど)

ということで、私はセコニックのツインメイトをお供にしています(EV3 まで定常光入射/反射測光できる小型露出計)。ISO100までしか使わないならばゴッセンのシックスチノ2 などもいいかも。


露出

Pen D exposure

マニュアルで絞りとシャッタースピードを設定します。 シャッターダイヤルにEV値設定用の窓があり、ここに露出計で読みとった(必要があれば露出補正した)EV値をセットすると、そのEV値にあったシャッタースピード、絞りを設定する事ができます。

ここで非常に便利なのが、絞りダイヤルとシャッターダイヤルが

になっているため、セットしたEV値をそのままに、二つのダイヤルを一緒に動かす事で、絞りとシャッタースピードの組みあわせを露出を維持したままシフトさせられる点です。

フィルム感度は、ASA(ISO)10 から 400 (10,16,32,50,100,200,400にクリック)に設定する事ができます。 感度を設定する事で EV値読み取り窓の位置が移動し、露出計のEV値(ISO100相当)をそのままセットする事ができます。

例えば、ISO100の時で露出計がEV13の時、鏡胴のEVを13にあわせると、F8,1/125 といった組み合わせになります。 ここで感度を ISO400にセットしておいた場合、鏡胴のEVを13にあわせると、F8,500といった組みあわせ(EV15)が設定されます。

ただし、ISO100以外で外部露出計のEV値をセットする時は注意。 例えば ISO400のフィルムを使うとします。 ISO100 で EV13(F8, 1/125) の明るさの時、外部露出計では ISO400で EV15 (F16, 1/125)。 ここで、Pen D を ISO400 にセットしたままで EV15 をセットすると (F16, 1/500)2段アンダーになります。 この場合 Pen D を ISO100 にセットしておけば良いわけですが、その場合カメラの露出計値EV13 をそのままカメラにセットすると(F8, 1/125)2段オーバーになってしまいます。

外部露出計をISO100のままにしておき、カメラをISO400にセットしておけば、外部露出計のEV13 をそのままセットすれば ISO400で EV15相当(F16, 1/125)になり適正になります。が逆にここで、うっかり外部露出計の絞り値、シャッタースピードを見て(ISO100の設定なので) F8, 1/125をセットしてしまうとISO400のフィルムなので2段オーバーになってしまいます...。

カメラ露出計と外部の露出計を併用する場合、外部の露出計の感度設定をISO100にしてカメラの露出計とあわせ、カメラで感度設定しておけば、EV優先設定は楽ですね。ただし、カメラのEVによる露出設定は7から17しか目盛がないので7未満のEV値のときは、外部の露出計の絞り値とシャッタースピードで設定するしかないので、この時外部露出計をISO400に一時的にする必要があります。

まぁ上記の問題は頭の中で補正して設定できるようになれば一番いいんでしょうね。


過焦点距離 (hyper-focal distance)

Pen D のレンズは F.Zuiko 32mm F1.9 4群6枚、焦点調節は目測式、直進ヘリコイドで 0.8m - 無限大。3m と 1.2m にクリックストップがあります。

Pen シリーズはやはり性格上スナップ的な写真をとる事が多いと思われます。 パンフォーカスで撮影する場合には過焦点距離を求めておく必要があります。

過焦点距離 H は H = f^2 / (δ・F) で求められます。f は焦点距離でここでは 32、F は F値、δは許容錯乱円の直径です。

ここでδをどうとるかですが、35mm判カメラでは 0.03mm または 1/30mm あたりをとるのが普通のようです(観賞者の視力、観賞距離、プリントサイズ等にもよりますが)。ところでハーフサイズの場合はいくつにとるのでしょう?

ここでは、

の2つを考えてみました。

一般的には設定したF値に対する過焦点距離を求める事が多いですが、ここではクリックストップがあるので、1.2m、3m に過焦点距離がくる F値も求めておきます。

クリックストップ優先

クリックストップのある 1.2m と 3m、3m の次の距離表示の5m です。

過焦点距離 許容錯乱円
0.03mm 0.02mm
1.2mF28.4F42.7
3mF11.4F17.1
5mF6.8F10.2

Pen D の最小絞りは F16 なので、この値だと「3m のクリックストップパンフォーカスするには F11 1/2 以上(できれば F16)」、「1.2m のクリックストップでは無理」ということになりますね。


F値優先

F値 許容錯乱円
0.03mm 0.02mm
F84.3m6.4m
F113.1m4.7m
F162.1m3.2m

F8でパンフォーカスしたければ 5m の目盛(できれば 7m ぐらい)」。この距離だと前景がある場合はきついかな?



フィルター

Pen D のフィルター枠は 43mm。 市販のフィルターが使用できます。

とりあえず保護用に、Kenko の MC PROTECTOR をつけています。 どれくらい写りに影響するかはチェック中です。 見た目にはつけない方が格好いいですね。 私は貧乏性ですし、気軽にパシャパシャしたいので保護フィルタつけておこうと思います。

また、レンズキャップは、Pen 付属のものが若干弛めでなくすともったいないので、エツミのワンタッチレンズキャップ 43mm (E-219)を代り使っています。 これも、付属の方が Pen には似合ってますね。


故障、そして修理

サービスステーション 2001年の夏、撮影しようとしたら突然シャッターが切れなくなってしまい非常にショック。 ずっと修理をしなければと思いつつ、サービスステーションに修理に出したのは2002年の春になってしまいました。

修理は1週間ほど。 受けとった Pen D はオーバーホール並の整備がなされて綺麗になって返ってきました。 故障個所だったシャッターが修理されただけでなく全体が清掃され、シャッターリング・絞りリングの感蝕も格段に良くなっており、曇っていたファインダーも感激するほどクリアに。

Pen Dで撮影すると写真の中央が変色して写る」 点についても改善されている感じ。 これで修理代8,000円は安すぎるぐらいかと思います。


製造年月日

2001年2月22日、Olympus Pen Galleryの shin 氏より、私のPen Dの推定製造年月日の調査結果を頂きました。ありがとうございます。

シリアルナンバーとデートコードから推測すると1965年4月製造のものらしいとのことです。


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リンク集


日記より