Last modified: 2008年11月14日

Naney 所有のカメラ - ミノルタTC-1 -

2000年2月15日購入(2000年3月17日ネックストラップ購入)。

現在のメイン常時携帯カメラ。



購入動機

TC-1

いつも持ち歩けるカメラが欲しいと思い購入したカメラ。 やはり、一眼レフのF100を常に持ち歩くのは大変(普段ノートPCも持ち歩いていますし)。 かといって、この時持っていたコンパクトカメラAutoboy Sでは面白味に欠けるし、リバーサルフィルムを使う時はちょっと無理があるかなと。

ということでもう1台コンパクトカメラが欲しくなったわけです。 この時の候補が Minolta TC-1, RICHO GR1s, Contax TVS II です。

GR1s もとても良いカメラです。しかし昨年親しい知人に勧めて購入させたので、自分も同じというのもいまいち面白くない。 もちろんTC-1を選んだのは、 「GR1s のかわりに...」という訳ではなくて、これ自体魅かれたカメラです(ちなみにその後、妹もGR1s DATE を購入)。

Contax TVS II も候補だったんですが、すでに普通のお店の店頭では新品みなくなりましたね。ズームとはいってもテレ側は暗いしやめました。

しかし私のカメラ遍歴、Nikon EMを使っていてコンパクトカメラ欲しくなり Autoboy S。 が、Autoboy S では面白くなくなって、やっぱり1眼レフのF100。 でまたまた、やっぱりコンパクトなのが欲しくなって TC-1 というまぁいったりきたりですね。 もっとも、今は1眼レフとコンパクトカメラは併用になって、以前のようにどちらかしか使わなかった頃とは違いますけど。

また、TC-1購入のちょっと前に、研究室で購入したデジタルカメラCAMEDIA C-2020Zのイマイチな使用感もコンパクトカメラ購入の気持ちをかきたてた一つです。 この時「お散歩カメラ的な位置付けとしてデジタルカメラはどうかな。使い勝手が良ければ自分でも買おうかな」と思っていたのですが、以下の点で駄目でした。

その他デジタルカメラ特有の問題もありますが(電池等)、まぁ以上のような感じです。もちろん、他のデジタルカメラはまた違うかもしれません。つけくわえておくと、このデジタルカメラ自体便利な点もあって、

など、シーンによっては重宝します。 2020Z はこの価格帯のデジタルカメラとしてはバランスのとれたよい機種です。

まぁ、そんな感じで(今の私には)お散歩カメラにはあわなくて、(お散歩カメラとして)ちょっと期待していただけに、余計なにかお散歩カメラが欲しくなった訳です。

発売からすでに数年たっている(1996年発表)モデルなのですが、すぐモデルチェンジしてよりよいモデルがでないことを祈っています。 いいモデルがでるのは嬉しいことですが、やっぱり感情的には...

それってデジカメ?

このカメラを初めて見る人は、大抵「それってデジカメ?」って尋ねてきますね。 それだけ、デジカメが普及してきているということでしょうか。 確かに、デジカメも小さくてメタリックな感じのがいろいろでていますし。

で「違うよ。フィルム使うやつ」って言うと次の言葉は「APS ?」。 まぁそう思うのは自然ですね。 デジカメと間違えるよりは。

特徴(特にGR1sと比較して)

価格が違うので単純に比較するのもなんですが GR1s と比較しながらみていきます。

特に個人的に気にいっている点、気になっている点です。

良い点は

ちょっと気になる点は

といったところです。

TC-1 と GR1s の比較表

項目 TC-1 GR1s コメント
形式 35mm レンズシャッター式オートフォーカスカメラ
レンズ
レンズ ミノルタGロッコールレンズ 28mm F3.5 GRレンズ28mm F2.8
構成 5群5枚 4群7枚
マルチコーティング、ガラス非球面レンズ使用
焦点距離 28mm
開放F値 F3.5 F2.8
撮影距離 0.45m ~ ∞ 0.35m ~ ∞ TC-1、もう少し寄れて欲しい
最大撮影倍率 約1/13.5倍 ?
シャッター
シャッタースピード 8秒~1/750秒(1/350を越すのは F3.5、F5.6時) 約2秒~1/500秒(プログラムモード時)
約2秒~1/250秒(絞り優先モード時、F16時 1/500秒まで)
TC-1 の8秒は夜景の時に便利
タイムモード なし あり
秒数制限なし、59秒まで上部液晶パネルに秒数表示。
逆にTC-1では8秒以上は不可。
セルフタイマー 10秒、または2秒 (途中解除可能)
作動中はランプの点滅で告知
約10秒
セルフタイマーランプで作動表示
リモートレリーズがない両機種にとって2秒は便利
フォーカス
オートフォーカス 外光パッシブ方式(補助光付き)、フォーカスロック可能 パッシブ方式マルチオートフォーカス (フォーカスロック可)、低輝度時補助光自動照射 GR1s は横1列7ゾーン。
オートフォーカスステップ数 約455ステップ ?
ファインダ内測距情報表示 指針式フォーカスインジケーター 測距距離マーク(4種) TC-1のインジケーターはAF使用時安心感がある
マニュアルフォーカス 0.45m ~ ∞、22ステップ なし
フォーカス固定モードによるフォーカスロックの維持。
スナップモードによる約2mへの固定
遠景モードにる無限遠設定
AF 補助光 近赤外線LEDによる低輝度自動発光 低輝度時補助光自動照射
AF 補助光作動範囲 0.45m ~ 2.8m ?
露出制御
露出制御 絞り優先AE (F3.5、F5.6時高輝度側超自動露出付き) プログラムAE、絞り優先AE 個人的には絞り優先AEだけでOK
設定絞り値 F3.5、F5.6、F8、F16 F2.8 ~ F22 1/2ステップ TC-1 は完全円形絞り
測光方式 外部中央重点測光/スポット測光 平均測光
(中央部重点測光: シングルオートフォーカスモード EV6以上時) (平均測光: シングルオートフォーカスモード EV6未満時)
TC-1 のスポット測光は魅力的
測光素子 2分割SPC(シリコンフォトセル) 2分割SPD受光素子
制御範囲 中央重点測光時 EV1.5~17 (F3.5、4秒~F13.5、1/750秒)
スポット測光時 EV2.5~17 (F3.5、2秒~F13.5、1/750秒)
EV2~17
フィルム感度 DXコード自動設定 (ISO25~3200、1/3EVステップ)
マニュアル設定 (ISO6~6400、1/3EVステップ)
DXコードのないフィルムはISO100に設定
DXコード自動設定 (ISO25~3200)
DXコードのないフィルムはISO100に設定
マニュアル設定は嬉しい。
露出補正 ±4EV (1/2EVステップ) ±2EV (1/2EVステップ)
ファインダー
ファインダー 実像式ファインダー 採光式逆ガリレオ式、低輝度時ファインダー内照明点灯
視野率 85%以上(3mの被写体に対して) 上下81%、左右83%
倍率 0.4倍 (3mの被写体に対して) 0.43倍
視度 -1dpt (3mの被写体に対して)
視度調整内蔵(-2.5~+1dpt)
-1dpt
(サービス窓口で-3,-1dpt に有償交換可能)
フィルム給送
フィルム装填 オートローディング (裏蓋閉にて1コマ目まで自動送り) 裏蓋を閉じることにより全部巻き取る予備巻き上げ方式
フィルム給送 自動巻き上げ、自動巻き戻し
フラッシュ
フラッシュ発光制御 フラッシュマチック方式 発光量制御電子フラッシュマチック方式、近接ソフト発光あり
低輝度自動発光 なし オートフラッシュモード時
フラッシュモード 発光禁止
強制発光
夜景ポートレート
発光禁止
強制発光
オートフラッシュ
赤目軽減機能 あり
ガイドナンバー (ISO100) 7
フラッシュ撮影可能距離 0.45~2.0m (ISO 100) 0.35~2.5m 開放絞りの違いによる。
フラッシュ充電時間 約5秒
電源
電池 3Vリチウム電池 (CR123AまたはDL123A)1個 3Vリチウム電池 (CR-2)1個
撮影可能本数 約13本(24枚撮りフィルム、フラッシュ使用率50%) 約300ショット(フラッシュ50%使用)
オートパワーオフ 約3分(レンズは格納される) 約5分(レンズ位置はそのまま)
各種機能
デート機構 なし GR1s DATE モデルに塔載
大きさ等
大きさ 99(幅) x 59(高さ) x 29.5(奥行き) mm 117(幅l) x 61(高さ) x 26.5(奥行き) mm
グリップ部 34(奥行き)mm
重さ(電池別) 185g 178g (GR1s DATE 180g)
フード なし 取り付け可能
フィルタ なし 取り付け可能
高級感 TC-1 の方が高級感はあるが、GR1s の質感もすてがたい。

仕様に関しては主に各マニュアル、製品カタログの記述をもとにしています。

ファインダー

ファインダーですがゴミが入りますね。 結構悲しい。 カメラ前面側のガラスの内側に付着してるやつが覗いた時に目立ってみえるやつだと思うんですけど。

鏡胴のフタは、閉まっている時も隙間があるのでここから入りやすいのかもしれません。

フラッシュ

フラッシュはガイドナンバー7(ISO100)です。

モードは「強制発光」、「発光禁止」、「夜景ポートレート」の3種類。

「強制発光モード」時シャッタースピードは 60 になりなす。 明るいシーンではより高速側に設定されます。 夜景ポートレートモードでは、測光値に対応して設定されます。

基本的にアンダー目の設定です(アサヒカメラのニューフェース診断室によるとほぼ1/2段アンダー。ちなみに日本カメラのテストレポートでは正確に制御されているとのこと)。 といことで、必要ならばフィルム感度の設定をさげて調光補正する必要があるでしょう。

発光制御

発光制御はフラッシュマチック方式。 フラッシュは発光時はフル発光で、撮影距離に応じて絞りが調整されます。

「フラッシュ撮影では、絞り値をF3.5に設定してください。シーンによっては露出アンダーになることがあります。」(TC-1使用説明書、p.27)が、基本。

フラッシュ光成分の制御のための絞り調節は、シャッターの開口径の調節によって行なわれます(注1)。 ですのでカメラが撮影距離によって計算した絞り値よりも、自分で絞りレバーで設定した絞り値が大きいと、フラッシュ光成分がアンダーになることになります。

夜景ポートレートモード時(や強制発光モードでシャッタースピードが60より大きい時)、撮影距離に応じて絞りの値が変わるので、あわせてシャッタースピードも変わると思うところですが、実際には変わりません。

単純計算だと ISO100で GN7 だから、2m だと絞り調節は f3.5。この時夜景ポートレートモード時にシャッタースピードが30だったとすると、同じ明るさで、1m ならば、絞り調節は f7 となりシャッタースピードは15になるはず。 実験してみると実際には変化しません。

これは実はシャッターで絞りこんでいるのは、フラッシュの発光中だけで、残りの露出時間中は絞りレバーで設定した円形絞りの絞り値になるからです(注1)。

ということで、フラッシュ発光時は2段階で絞りこまれるということになります。 シャッター光成分と定常光成分でボケ具合が変わってくるということですね。 今度ポジをよくチェックしてみようと思います。

測光

フラッシュ発光モード時(強制発光モード時、夜景ポートレートモード時)は中央重点測光になります。 強制発光モード時にスポット測光ボタンを押すと夜景ポートレートモードになりますが、この状態での測光も中央重点測光。最初から夜景ポートレートモードにしてある時も中央重点測光です(注1)。

(2000年5月7日)実際に各種設定で測光(シャッター半押し)してみました。 まず、フラッシュ発光禁止時に中央重点測光とスポット測光で測定値が変わるような構図を選び三脚に固定します。 ここでは絞りF3.5にし、中央重点で1/350、スポット測光で1/125になりました。 この状態で各種フラッシュモードを設定するとどのモードでも1/350になりました。 これをみても、フラッシュ発光時は中央重点測光であることがわかります。

増灯

以上いろいろ調べてみたのは、増灯撮影をしてみたかったから。 ボディがコンパクトな分フラッシュの発光量も弱く、たまに増灯発光させたいなと考えているからです。 まぁ増灯すると機材が増え、ぜんぜんコンパクトでなくなってしまいますけどね。 そこまでやるなら一眼レフ使った方が楽だし。 お遊びということで。

まぁ、内蔵フラッシュの限界以遠(ISO100 なら2m)ならば、絞り値は f3.5 になるから、スレーブ側に必要な発光量計算は簡単です。

手持ちのニコンSB-28 は照射角を28mmレンズ用にするとフル発光でGN32なので、単純に増灯に使うと 9.36m まで届くはず(ISO100)。

測定

カメラ背面から約1mでフラッシュ光の実測値は F5.61。約2mで F2.83でした(フラッシュメータVで測定、ただしかなりアバウトな測定)。 MF撮影距離、ISO、絞り値を変更しても変わりません。

注1: これらについては、2000年3月30日、ミノルタの新宿サービスセンターに電話でお話をうかがいました。 フラッシュ発光時の測光については、実験して結果をコールバックしてくださいました。応対してくださったカンザキさんありがとうございます。

シャッター

シャッタースピードの制御は多分無段階(注2)。

注2:2000年3月30日、ミノルタの新宿サービスセンターへの電話での質問による。

過焦点距離 (hyper-focal distance)

TC-1 のレンズはミノルタG-ROKKOR 28mm F3.5。オートフォーカスステップ数は約455。 マニュアルフォーカスでは 0.45m ~ ∞、22ステップです。 マニュアルフォーカスで設定できる距離は、0.45m、0.5m、0.55m、0.6m、0.65m、0.7m、0.8m、0.9m、1.0m、1.2m、1.4m、1.6m、1.8m、2.0m、2.5m、3.0m、4.0m、5.0m、7.0m、10m, 20m、∞(表示は99)です。

F値 許容錯乱円
0.03mm 0.035mm
F3.57.5m6.4m
F5.64.7m4m
F8 3.3m2.8m
F16 1.6m1.4m

TC-1 は設定絞り値は F3.5、F5.6、F8、F16 だけ。 パンフォーカスするのに必要な過焦点距離をそれぞれ計算してみましょう。

過焦点距離 H は H = f^2 / (δ・F) で求められます。f は焦点距離でここでは 28、F は F値、δは許容錯乱円の直径です。ここではδを0.03mm、0.035mm で計算してみます。

これから、0.035mm ならば 「F5.6 で 4.0m」 「F8 で 3.0m」 「F16 で 1.4m」 に設定すれば良いといえるでしょう。もし許容錯乱円を小さめにとるならば1ステップずつ無限遠方向の距離(5.0m、4.0m、1.6m)を設定すればよいでしょう。


ストラップ

付属品の中にストラップがあります。 これ、ハンドストラップで TC-1 の文字のはいったタグもついたりしてまぁいいんですが、やっぱり散歩する時はネックストラップが欲しいですね。

しかし、お店等で探してもミノルタからはちょうどよさそうなのがでていません。

携帯電話用ものがそのまま使えますが、ちょうどいい感じのがなかったのでとりあえず、HAKUBA のつかってました。

しかし、Web でサービスセンターでTC-1用のネックストラップを売っているとの情報を発見。さっそく買いにいきました。

お値段1000円(税別)。附属と同じデザインで、違うのは長いのと長さ調節用の部品がついているところぐらい。 ここに途中巻き戻しボタンを押すための突起がついています。 これは、以外と便利。 外でフィルムを途中巻き戻しして入れ替えたい時も、他に何かを使うことなくボタンを押すことができます。

まぁ TC-1 オーナーであることを満喫したい人向けの一品ということで。

フィルム

現在のメインフィルムはRMSで、P-1処理(ISO200相当に増感)。 ISO200というところが肝。 なぜかというと...

という事から間をとってISO200。 TC-1はフィルム感度設定ができるので、RMSを増感してISO200。 本当は夜のスナップの時ISO400に、日中はISO50かISO100という風にフィルムを使いわけるのがベストなんでしょうが、1日に数コマしか撮らない日の方が多いので。

参考文献