今日はちょっと時間ができたのと、他の作業に集中できなかったので、この時間をつかって MTA を sendmail から qmail に変更することにした。
現在の Debian GNU/Linux Potato では qmail はソースで提供されている。 がスクリプト一発でインストールできるのでほとんど普通のパッケージとかわらない。この qmail-src パッケージは uscpi-tcp 要求するのだが、これもソースで ucspi-tcp-src として提供されている。 qmail-src をいれるときには uscpi-tcp, ucspi-tcp-src に依存していないので、はいるのだが、これをビルドしていざ qmail をインストールする時に、依存関係でごたごたするので、ucspi-tcp を先にインストールしておいた方が楽である(実際ちょっとごたごたした)。
それぞれ、ucspi-tcpsrc, qmail-src パッケージを取得したあと、build-ucspi-tcp, build-qmail コマンドを実行する。
インストールしたら、alias に su して
$echo '自分のユーザ名' > ~alias/.qmail-postmaster $chmod 644 ~alias/.qmail-postmaster
として /etc/init.d/qmail start でサービス開始。
ユーザ側では、
$maildirmake $HOME/Qmail $echo $HOME/Qmail/ >$HOME/.qmail
として maildir を作成する。あとは im の設定。~/.im/Config に
MBoxStyle=qmail Imget.Src=local:${HOME}/Qmail
を追加する(実際にはコメントマークを外して修正)。
これで終了。今回はメールをロストするなく移行できほっと一安心。
と実際は、ちょっとひっかかった点がひとつ。 alias の設定で ~alias/.qmail-root で root へのメールを自分のユーザアカウントに転送しようと思ったらうまくいかない。すべて alias に届いてしまう。
いろいろ調べてみたところ、Debian パッケージでデフォルトで /etc/qmail/users/assign に root その他のいくつかは ~alias/.qmail-postmaster に従って配送されるようになっていた。~alias/.qmail-postmaster は touch しただけで alias に届くようにしていた。のでいくら .qmail-root をいじっても alias にメールが届いてしまったわけだ。
まぁよくよくみればドキュメントに書いてあったんだけど……
今は $HOME/Qmail じゃなくて $HOME/Maildir にしてます(って結構前から)。 (2001年1月17日、追記)
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
※本サイトの内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。