ROBERT CAPA EXHIBITION CAPA IN COLOR
2月15日から明日20日までロバート・キャパ写真展[ャパ・イン・カラーが催されている。
普段見かけるキャパの写真はモノクロ。
今回キャパが撮影した第二次世界大戦の未発表カラー写真が大量に発見され公開になった。
なかなか無い機会なのでぜひ見てみたいと、三越日本橋本店新館7Fギャラリーへ。 13:00過ぎぐらいについたのだが、予想通りかなり混雑していた。 これでももしかしたら、雨のせいで少ないぐらいなのかもしれない。 Webで招待券を印刷していくと無料である。
このギャラリーには2001年の10月に「マグナム・フォト創設55周年記念 写真展『スマイル&スマイル - 100 のほほえみ』」以来ぶり。 この時もロバート・キャパの作品が飾られていた。
1940年代の戦争写真がカラーで。 素晴しい。 この頃の写真はモノクロばかりで何か暗い感じをついつい持ってしまうことがあるのだが、実際に空は青く草は緑。 60年前も世界は色に満ち溢れていた。
「山田祥平のRe:config.sys: コダクロームが残した色」によれば、
今回の写真展は、「写真展」といいながらも、実際の出力は、印画紙を使った銀塩プリントではなく、ヒューレットパッカードの大判インクジェットプリンタ「HP Designjet 130」によるもの。
ということらしい。
実作業では、Mac上のPhotoshopで読み込み、ソフトウェアリッパーでデザインジェットに出力した。当時の紙マウントをはがすことで、フィルムが損傷するのを防ぐために、高解像度ではスキャンしにくかったというような事情もあったようだ。
中略
ちなみに、日本HPによれば、ニューヨークから届いたファイルに、カラープロファイルは添付されていなかったそうだ。となると、色再現の頼りは、オリジナルを見たことがある小川さんの記憶とイメージだけだ。結局、作業では、空の青さをかなりいじることになったという。
フィルムの状態もいろいろだったようで、コントラスト豊かに鮮やかにプリントされたものもあれば、退色したものを無理にコントラストを上げた感じのものもあった。 ちょっと嘘臭い水色の空のものもあったのだけれど、どれが本当の色かは我々にはわからない。
もっとも写真というのはもともと100%実際のカラーではなく、フィルムの特性や撮影手法、プリントまでの行程の間の調整によって制作者の表現がなされているものだ。 今回はロバート・キャパ+主催者の共同作品としてこういう色に仕上がったということである。
そういった事を考えながら鑑賞するのもこれまた楽しいものだ。
それにしてもASA10のフィルムと当時の機材で洋上であれだけのものを写しとれるなんて。やっぱりキャパはすごい。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
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