会社の人が市販のガントチャートソフトウェアを購入して、現在本格導入を検討しているとのこと。
社内にはコミットメントをコアにした管理手法もあり、 その優位性は十分に認めている。 しかし、単純にガンチャートがすきなのである。 特に見た目、がね。 -- GAKUさんの日記 「これは好みなのだ」 2005年10月18日 13:10 より
とのことだ。 コミットメント・リスト派とはまさに私の事である(多分)。 いい機会なので自分の中でも、コミットメント・リストとガントチャートについて整理しておこう。
ここで言うところのコミットメント・リストというのはすごい会議で紹介されているものである。
ちなみに私はプロジェクトマネジメントについては教育を受けたこともないし、明確な手法を導入したプロジェクトマネージャーの下についたこともない。 「ガントチャートは駄目」だとも思っていない。 以下は試行錯誤を繰り返している中での現在の私見である。
どちらも特徴・欠点があり適材適所(と好み)があるのだと思う。 両方同時に使っているケースもあるであろう。 またこれらは一つのツールであるから、本来はもっと上位の管理手法まで議論しなければならないであろう。
コミットメント・リストでは「期日」という点で「成果」をリスト化する。 一方ガントチャートでは「期間」という点で「作業」をリスト化する(たいがい)。
逆に言うとそうでない場合は、コミットメントベースの方が合っているように感じる。
ソフトウェア開発で線を引いてみたときの感想
現在自分がマネジメントしているような、ソフトウェア開発の含まれる少人数体制のチームではコミットメント・リストベースがかなりイケているように思われる。
必要であるならば適応型ソフトウェア開発にあるような、タイムボックス(サイクル)を設定してコンポーネントを割り当てる形で長めの計画をコミットすればよいであろう。
ガントチャートは、それこそ「依存関係のある工程が順番に進んでいく」「クリティカルパス重要」のようなプロジェクトにはいいんだと思う。 自分が扱っているプロジェクトがそういうものではないのだなと。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
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