一昨日の夜に Google Latitude の参加設定をして2日間 Xperia と PC を見ながらいろいろ設定をいじって挙動を確認してみた。
まだまだ癖があってじゃじゃ馬だなというのが印象だ。
Android の端末の設定によってずいぶん位置取得の振る舞いが違ってくる。 以下挙動やヘルプなどから確認した点。
高い精度で現在地を取得できるのが利点。
ただし現在地が更新されるためには、モバイル Google マップをフォアグラウンドで実行している必要がある。電池消耗を防ぐためバックグラウンドでは GPS を使用しないらしい。これは My Tracks など GPS を使い続けるアプリケーションが実行していてもである。
このため Google Latitude の現在地を自動的に更新し続けるにはモバイル Google マップを意図的にフォアグラウンドにする必要があり面倒くさい。
また GPS なので建物内に入ると現在地更新が途絶える。
1. に比べてバックグラウンド時にも現在地を更新できるのが利点。また GPS で位置が取れない場合も Cell ID (携帯電話の基地局)に基づく現在地で更新できる。
ただし Cell ID 方式の測位はかなり精度範囲が広いので、実際にいる場所からかなりずれる。
このため例えば電車移動中に駅に入って GPS で測位できなくなる(例えば京浜東北線での品川駅)と、その間 Google Latitude 上でかなり位置がずれるので混乱のもととなる。
2. と同様バックグラウンド時にも現在地を更新できる。Wi-Fi を ON にする必要があるが、Wi-Fi 接続自体は必要ない。 Wi-Fi のアクセスポイントなどの情報をもとに測位ができると Cell ID 方式に比べて精度が高い現在地が取得できる。
ただしタマに勘違いして現在地がバビューンと有り得ない位置になってしまうことがある。品川駅にいるのに葛飾区にいる事になっているとかありえなさ過ぎ。 Google Latitude 上で共有している人からみると謎すぎる行動になる。
また GPS + Wi-Fi をオンにしておくことになるので電池の消耗が激しいという問題もある。
だと、まあ最後のは置いておくとしてどれもある程度の精度が必要な使い方だ。
であるとすると現在地取得では「ワイヤレスネットワークを使用」をオフにしておくのが現実的かなと。 Cell ID 方式や Wi-Fi 方式だと建物内なども位置が取れる可能性高いという利点はあるけれどもズレすぎると誤解が生じていろいろ面倒なことになるよ。 Wi-Fi 方式は正確な時はかなり正確なので惜しいんだけれどね。
捕捉して欲しい時はこまめにモバイル Google マップを起動して、GPS で測位した位置で、Google Latitude の現在地を更新する。 手間だが現状これがベストかと。
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Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
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