偏愛について書かれた齋藤孝氏の「偏愛力 〜人付き合いがうまくいくコミュニケーションの基本50〜」を図書館でぱらぱらっと見たら面白そうだったので早速買って読んでみました。
本書の中で「最高のコミュニケーションツールだと自賛 (p.142)」されている偏愛マップの作り方について書かれていたので、なるほどと思うポイントをピックアップしてみました。
他人にどう思われるかを気にしたり恥ずかしがったりせずに、本当に偏愛しているものを書くということが大切です。
「偏愛」とは何かを特別に好きになること。 p.3
「こんなものを好きだといったらキラわれる」は絶対に思い過ごしです。 p.100
偏愛マップは人に見せることが大前提ですが、それを意識して、かっこいい「好き」だけを書こうなどと変なバイアスをつけないこと。 p.143
偏愛はできるだけ具体的に書くのが良いとのこと。固有名詞などで書くのが良いですね。実際に私が偏愛マップを使って会話してみた時も、相手の偏愛マップにあるキーワードが具体的なものの方が興味をもって質問できました。
偏愛しているものはできるだけ細かく書くこと。 p.143
まず最初のとっかかりとしては、やはり昔好きだったものなどが良いようです。子供の頃に好きになったものなどはやは強いですね。
昔好きだったという人やこと、ものを書いてもいいでしょう。 p.144
偏愛するものがなかなか思い出せないときには、特別に好きな食べ物とか、子どものころに手に入れたもので今も捨てられないでもっているもの、はまったアイドルとか漫画など手近なところから偏愛しているものを思い出していく(後略) p.144
あとはワークショップなどでみんなでやる場合は、サンプルとなるカテゴリのリストがあるととりかかかりやすいようです。
基本形式は自由です。カテゴリ別に箇条書きにしていくタイプや、マインドマップのように放射状に広げていくタイプなどが多いようです。「偏愛マップ」で Google 画像検索してみるといろいろな方の偏愛マップを見ることができるので、気に入ったものを真似るのも手です。
限られた時間で書きその場で交換して会話するような場合は、綺麗さにこだわらない方が良いかと思います。
読めさえすればどんどん書きなぐる感じでかまいません。 p.145
またじっくり時間をかけて偏愛マップをアップデートしていくようなケースでは、偏愛しているものについて順位付けをするのも面白いです。自分が本当に本当に好きなんだなぁというのが見えてきます。逆にこれは好きだけれど偏愛ではないなというのも見えてきたりします。
ときどきランキング付けをやっていると、自分が偏愛しているものが具体的にわかってきて、あやふやだった自分像が明解になってきます。 p.117
ワークショップなどで偏愛マップ作りについて説明する場合には上記のようなポイントを伝えるとスムーズに取り組めるのではと思います。
偏愛マップを交換して共通点や関心の湧いたキーワードについて会話する際のポイントについても本書で説明されていたので、それについても別途まとめておきたいと思います。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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