nDiki : お薦めの本

お薦めの本 (recommended books)

Naney が読んで読書ノートを書いた本などの中からお薦めの本をリストアップ。

殿堂入り

2008年紹介お薦めの本

2009年紹介のお薦めの本

2010年紹介のお薦めの本

2011年紹介のお薦めの本

  • 2011年09月18日 困ってるひと: 抱えている問題のほとんどが些細なことに思えて、頑張らなきゃって思えてくるそんな1冊。

2012年紹介のお薦めの本

2015年紹介のお薦めの本

2016年紹介のお薦めの本

2017年紹介のお薦めの本

2020年紹介のお薦めの本

2021年紹介のお薦めの本

2016年7月23日 (土)

記者ハンドブック 第11版から第13版に買い替え

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今年の3月に記者ハンドブック 第13版が出ていました。5年半ぶりの改訂です。私が持っているのはさらにその前の第11版で9年前の版。今回は有名どころだと「メード」が「メイド」に変更されるなど今に即した改訂がされているので、買い替えることにしました。

表記の仕方について用字用語集の部分が役に立つのはもちろん、各種解説の部分もかなりためになります。

いつもそばに置いておきたい1冊です(電子版もずっと待ち望んでいるのですが出ないですね)。

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2016年9月9日 (金)

気持ちを切り替えたい時に読む本「斎藤一人 幸せの名言集」の Kindle 版が出ていた

斎藤一人 幸せの名言集 Kindle 版

気持ちを切り替えたい時に読む本の1つに斎藤一人氏の「斎藤一人 幸せの名言集」があります(記事)。

「困ったことがおきたら 面白いことがおきたと言ってみな 奇跡がおきるから」 p.44

ぱらぱらっと目を通すだけで前向きな気持ちになれます。斎藤一人氏の1冊目としてはお薦めできない本ですが、もし「ツイてる!」を読んで気に入った人には傍らに置いてほしいなと思う良書です(「ツイてる!」の読書ノート)。

ただこれ、単行本でかさばるので家でしか読めませんでした。今朝もちょっと通勤の時に読みたいなと思いつつもバッグに入れるのを躊躇していたときに、もしかしてとチェックしてみたら文庫本版が出ていてさらにそれが Kindle 版化されていました。これは嬉しい! 即買い。


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2017年5月20日 (土)

後輩を育てるのにお薦めの本は?

ツイてる!

新卒エンジニアのエルダーをお願いしたメンバから「人を育てる上で参考になる本はありますか?」と質問されました。鉄板の「人を動かす」は育成というテーマによらず既にお薦め済みなのでそれ以外でと。あまりそういう観点で本を探して読んだことがないのですが、ふと思い浮かんだのは「ツイてる!」(記事)でした。

できるまで教えれば人はできる

同書の「四、『向上』するということ」の中に「できるまで教えれば人はできる」という節があります。

この中で斎藤一人氏は

「人に教えるということは、同じ人に、同じことを四〇〇回いえるかどうかにかかっている」 — ツイてる! p.101

と言っています。一度説明したことが出来ていないとついイラッとして「前にも言ったけど」と嫌味を言いたくなることがありますが、そうじゃないんですね。

相手にやる気があるなら繰り返し教えてあげた方が良い、そう思って読み進めると

だから、私は思うんです。人に何かを教えるというときは、相手に素質があるかどうかが問題じゃない。相手にやる気があるかどうかということも、さほど関係ない。 教える側に、相手ができるまで教える覚悟があるかどうかが、問題なんだ、と。 — ツイてる! p.102

と。「相手にやる気があるかどいうかということも、さほど関係ない。」と。教えるには愛情と覚悟が必要なんだとあらためて考え直しました。

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2017年5月22日 (月)

今日のさえずり: 主と出会えていないバルーンがゆらゆら揺れてる

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2017年8月6日 (日)

仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版

仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版

タスク管理の記事を読んでいると「マニャーナの法則」というキーワードがよく出てきます。今までスルーしていたのですがここ最近クローズドリストの考え方を取り入れてみているので、その辺りの話が書かれている「仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版 (Do It Tomorrow and Other Secrets of Time Management)」を読んでみました。

マニャーナの法則

まずマニャーナの法則ですが

という2つの原則のこととあります。日本語ではマニャーナの法則と訳されていますが the mañana principle なので「(行動)原則」の方が適切に感じました。

すぐやる」ことの弊害

すぐやると「忙しいだけの仕事」ばかりが進み「本当の仕事」が進まないと指摘しています。新しくきた仕事にすぐとりかかってしまうのではなく、既存の仕事より価値があるかをまず考える必要があると説いています。

すぐやる」は自分の行動原則の一つなのでショッキングな指摘です。言われてみれば主体的な仕事よりも反応的な仕事に時間を使いがちです。

ただ「すぐやる」については

  • 「後回しにしてチャンスを逃す」ことのないようにする。
  • 先送りすることで増大するコストを最小化する。

というメリットがあるのも事実。このあたりは本書で言うところの「緊急レベルの判断」とバランスを取っていく感じなのでしょう。

全員がマニャーナの法則をやるとどうなるか?

個人個人がマニャーナの法則に従ってバッファリングすると組織全体のリードタイムが伸びるのではという懸念を持ちました。個人の稼働が最適化されるかわりに、作業の手待ち(idle work)が多く発生することになるからです。

このあたり要注意に思われます。

緊急レベルを判断する

入ってきた仕事はまず緊急レベルを判断するというのが本書の考え方です。

  • 緊急レベル1「今すぐ」
  • 緊急レベル2「今日中に」
  • 緊急レベル3「明日やる」(ベスト)

本書では「明日やる」がベスト。

これはすでに2週間前からRemember The Milk の優先度設定に取り入れてみています。

will do リスト

本書では「WILL DOリスト」と表記。その日にやるとコミットしたタスクを入れておくクローズドリスト(本書ではクローズ・リストと表記)。自分は Remember The Milk でタスクの優先度を1にすることでリスト化しています。

処理する順番はファースト・タスクが最初で「明日のリスト作成」が最後です。それ以外はまったく自由。

1日の最後に何をおいても明日の will do リストは作成することが必須とあります。仕事については実践していますが、プライベートでは翌日の will do リストを夜に作るのがまだ習慣にしきれていません。

ちなみに本書ではタスクにかかる時間の見積もりについてはほとんど触れられていません。翌日時間が足りず will do リストを完了できそうもない場合もいつもどおりリストを作成し翌日は「できるとこまでやる」「完了できない日が続くなら対策をとる」という感じになっています。

やり残しをどうするか?

will do リストで完了できなかったものは、「やり残し」フォルダに放り込み、ファースト・タスクで処理しましょうとあります。

これは今週から Remember The Milk で backlog タグを付けるようにして実践中です。

ファースト・タスク

ファースト・タスクは「毎日の最初に行い、そこから1日をスタートさせるのが望ましい仕事」とのこと。毎朝最初にできる仕事は1つしかないので、常に1つ。

  • 原則1 とにかく、する (Do)
  • 原則2 一番始めに、する (First)
  • 原則3 毎日、する (Every day)

ファースト・タスクに向いている仕事は

  • 「やり残し」を片付ける
  • 仕事のシステムを修正する
  • プロジェクトを進める

です。今は「やり残し」を片付けるのに使っています。先送りし続けることが減りました。

実際のところ実際に一番最初にはやれてなくてまず「セットアップタスク」なるものをやってたりします。これらを前日に済ませるようにできれば本当のファースト・タスクにできるのかも。

ダッシュ法

ダッシュ法はポモドーロテクニックにつながるところを感じました。ちょっとマニアックでテクニカルなやり方だというのと、マルチタスク型な印象なのとで今回はスルー。

二等分法 すべての仕事を半分にする

プロジェクトをタスクに分解する方法。 GTD でプロジェクトに対して具体的な行動を設定するのと同様、本書でも具体的な行動に落とし込むよう指導しています。

その具体的なやり方として二等分法というのが紹介されていました。プロジェクトを二等分し、先にやる方をまた二等分にするというのを繰り返して「抵抗感が問題にならない状態」になるまで分割を続けるという方法です。

全てをブレークダウンすることはせず直近取り組む部分だけ具体的にするというやり方がスクラムにおけるプロダクトバックログリファインメントの考え方に似ていて気に入りました。

行動の合間に考える習慣をつける

最後の方の「考える」ということについての話で「行動の合間に考える習慣をつける」エクササイズが紹介されていました。

  • 「毎日15分」など時間を決め確保する。
  • 邪魔が入らない場所でノートと筆記用具を用意し、浮かんできたアイデアや考え方をノートに書き留める。
  • 時間の終わりに近づいたら書いたものについて考える。良いアイデアや行動が必要なことに下線を引く。

というものです。時間(期限)を決めその時間の最後まで考え抜くというのがポイントだそう。ぜひ取り組んでみたいなと思います。

冒頭にキーワードが説明されているのが良かった

最後に本書の構成について。

本書では冒頭で「本書に登場する18のキーワード」として

  • 「クローズ・リスト」「オープン・リスト」「チェック・リスト」
  • コミットメント」「本当の仕事」「忙しいだけの仕事」
  • 「バッファー・ゾーン」「マニャーナの法則
  • 「タスク」「プロジェクト」
  • 「タスク・ダイアリー」
  • 「デイリー・タスク」「ファースト・タスク」
  • 「TODOリスト」「WILL DOリスト」
  • 「ダッシュ法」「期限の効果」
  • 「ラベリング」

が列挙されてそれぞれに簡単な説明がついています。簡潔でわかりやすく、本を読み進める助けになります。

本では「はじめに」で第1章では◯◯、第2章では△△とずらずらと書かれていたりしますが、前提知識が無いとわかりにくい書き方のものが多いです。それに対して、本書ではキーワードという見出しでサマリーと流れをうまく説明していて素晴らしいなと感じました(ちなみに本書も「はじめに」では構成が手短に説明されています)。

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2020年2月5日 (水)

ストーリーでわかる財務3表超入門

ストーリーでわかる財務3表超入門—お金の流れで会計の仕組みが見えてくる

会計の話をするのに貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書についての基本的な関係をまず理解しておかねばということで「ストーリーでわかる財務3表超入門」を昨日・今日で読んだ。

株式会社を起こし資金を調達し、お金を借り、材料を仕入れ、商品を売る。ビジネスの流れとそこで発生する取引が財務3表にどう反映されていくかという形で説明されていくので非常に理解しやすい。

「試算表を2つに分けると貸借対照表と損益計算書になる」

というのを恥ずかしながら本書で初めて知り、そしてそれで多くのことが理解できるようになった。そして「これは貸借対照表の左? 右?」なんていつも迷っていたことが本書を読むことですっきりした。その場しのぎで「この勘定科目は借方はコレで貸方はコレ」みたいなのを都度調べて小難しいなあと思っていたけれど、基本が理解できれば怖くないという感じ。

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2021年1月13日 (水)

新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言の実施区域が11都府県に【日記】

1月7日の緊急事態宣言が発出に加えて2021年1月14日から2月7日までを緊急事態措置を実施すべき期間、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県を緊急事態措置を実施すべき区域とする区域変更が今日報告された。

マーケティングの本

社内の広報の人にお薦めの本を聞いたところ以下を紹介してくれたので即購入。

[ COVID-19 ]

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2021年5月28日 (金)

『社員の力で最高のチームをつくる〈新版〉1分間エンパワーメント

社員の力で最高のチームをつくる〈新版〉1分間エンパワーメント

星野リゾート代表の星野佳路氏が「経営者人生で最も影響を受けたのが本書だ」(監訳者まえがき)と評し監訳されたエンパワーメントに関する本。

インタビュー記事で星野氏が紹介をしているのを読み去年購入して読み始めた。3つの鍵のうち最初の2つの鍵まで気になった点をノートに書き出した後、間を空けてしまった。昨日最後まで読み通して3つ目の鍵についてようやく書き出した。

「1分間エンパワーメント」とあるがタイトルだけで誤解しないようにしよう。本書中では

エンパワーメントは1分間では実現できない」

と書かれており、原題も Empowerment Takes More Than a Minute だ。一朝一夕にはエンパワーメントを実現できないが粘り強く取り組もうというのが主張である。実際に取り組んだ星野氏は「エンパワーメントを成功させるためのコツは、書かれている内容を一言一句、そのまま実践することだ。」(監訳者まえがき)と述べている。

エンパワーメントが実現できれば、とても強く柔軟な組織となるだろう。理想のマネジメント像・組織像として、たまに読み返しながら取り組んでいきたい。

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2021年7月3日 (土)

『イシューからはじめよ』

イシューからはじめよ (単行本)

問題に取り組む前に「今本当に答えを出す価値のある問題(イシュー)」かどうかを見極める。そしてスタンスをとり、イシューに対して「問い」ではなくいきなり「答え(仮説)」を出す。

という考え方を紹介しているのが『イシューからはじめよ』だ。いかにして意味のある仕事を選択し成果を出していくかかが説明されている。

「問題を見極める」重要性をここまで明確にしているのを読んだのは本書が初めてだ。仮説思考の徹底ぶりもすごい。この2点を常に意識できるようになれれば本書を読んだ価値があるだろう。

第1章から「イシューからはじめる」アプローチ

  1. イシュードリブン 今本当に答えを出すべき問題=「イシュー」を見極める。
  2. 仮説ドリブン イシューを解けるところまで小さく砕き、それに基づいてストーリーの流れを整理する
  3. 仮説ドリブン ストーリーを検証するためのに必要なアウトプットのイメージを描き、分析を設計する
  4. アウトプットドリブン ストーリーの骨格を踏まえつつ、段取りよく検証する
  5. メッセージドリブン 論拠と構造を磨きつつ、報告書や論文をまとめる

について各章でポイントを解説している。ソリューションを考え出してプレゼンテーションをまとめる際に何度も読み返したい。

個人的に刺さったのは「イシューと仮説は紙や電子ファイルに言葉として表現することを徹底する。」というくだり。やはり「文章で書く」こと大切だよね。

本書を知ったのは Developers Summit 2019 の「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞 2019」プレゼン大会。同年のビジネス書部門大賞となっている。その後2020年5月に思い出して読んだ。読書ノートをまとめてなかったので、読み直してみたのが今日だ。

本書では問題設定から問題解決案/論文のアウトプットまでが主なスコープで、読んだ多くの人がコンサルティング的な仕事を思い浮かべるのではないだろうか。

ネットサービスのプロダクトマネジメントでは、承認を得るのがゴールではなくユーザーに価値を届けて成果を出すのがゴールである。仮説検証の段階でプロダクトをリリースしてできるだけ早くフィードバックを得て、検査と適応を繰り返していく。ライトウェイトなループの中にうまく本書の考え方を取り込んでいきたい。

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2022年5月3日 (火)

フォッグ行動モデルとタイニーハビットが学べる『習慣超大全』

習慣超大全——スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法

フォッグ行動モデルの BJ Fogg 氏が書いた行動デザインについての本。原題は Tiny Habits: The Small Changes That Change Everything だ。良書なのに「超大全」などと安っぽいイケてない邦題がつけられているのが非常に残念だ。実際内容も習慣についての大全ではない。BJ Fogg 氏の本だと気づかなかったら買っていなかった。

今回は「フォッグ行動モデル」を調べていて BJ Fogg 氏自身が書いた本だと知り購入したのだった。

行動デザインとフォッグ行動モデル

本書は BJ Fogg 氏が「人生を変えるシンプルな方法をデザインすることを目的」とて考案した「行動デザイン」システムについて述べられている。「行動をデザインする」という言葉がかっこいい。しびれる。

フォッグ行動モデルは行動デザインの主なモデルの1つとして取り上げられて詳しく説明されている。習慣化というテーマの中での説明だが、消費者行動モデルとしての理解にも十分つながった。

フォッグ行動モデルとタイニーハビット

フォッグ行動モデルを基礎とした習慣化メソッドとしてのタイニーハビットは「小さな行動」を実践していくという点で、『小さな習慣』と通ずるものがある。

『小さな習慣』ではモチベーションに頼らず意志の力を使うとしていたが、このモチベーションと切り離された意志の力というのが分かりづらかった。

タイニーハビットでは行動を起こすことについてフォッグ行動モデルの3要素(モチベーション・能力・きっかけ)で説明されており、しっくりきた。

分かりやすいフォーマット

邦題が残念な翻訳書ではあったが、フォーマットはとても見やすくわかりやすかった。過不足なく強調・囲み表現されていて自分でハイライトしていく必要がなく、それでも後で読み返すのに困らなかった。

強調だらけの本は、Kindle で学習用に自分でハイライトしにくいというのがあるのだけれど、本書は特に困らなかった。

何度も読み直しやすい良い本だ。

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About

Naney Naneymx

Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。

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