オンラインコミュニティのための Web サイトのこと。
2014年11月13日付けで警察庁の広報資料「コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果について (平成26年上半期)」が発表された。半期毎に発表されているものの最新版である。
以下一部ピックアップ。
(1) 被疑者と被害児童との連絡方法 ○ メールアドレス等の連絡方法として、サイト内の掲示板等に記載した事犯が約6割を占め、ミニメールに記載した事犯が更に減少している。(5頁・第2-8)
今後はメッセージよりコミュニティ機能への健全化の取り組みにウェイトを置くべきか。
(3) 被害児童のサイト利用状況 中略 ○ プロフィールの詐称状況は、調査を開始した平成22年以降、25年まで1割台から2割台で推移していたが、今期は3割を超えている。(11頁・第3-8)
プロフィール詐称も以前からずっとあるものだけれど、より増えていると。
(4) 被害児童に対する保護者の指導状況等 中略 ○ フィルタリング未加入の被害児童が9割以上を占め、調査を開始した平成22年以降、9割前後の高い割合で推移している。(13頁・第3-11)
「被害児童における」フィルタリング未加入率ということで、青少年の9割が未加入という意味ではないのに注意。フィルタリングという取り組みがうまく回っていないと見るか、逆にフィルタリング加入している人は被害にあっていないと見るべきか。
今日から Developers Summit 2015 (デブサミ2015)。会場は目黒雅叙園。初めてきたのだけれど、あちらこちらに水が流れていて雅だね。
ビジネス感のある運営のイベントは久しぶりで、最初はちょっと居心地が悪かった。YAPC::Asia Tokyo などのの空気感に慣れすぎたな。セッション各会場は一般参加者はぎゅうぎゅうに並べられた椅子のみなんだ。電源・Wi-Fi はあれば嬉しいなだけれど、さすがに机が無いの残念だった。
昨年末に事前登録を済ませておいたのだけれどその際はまだ未定のセッションが多く選べない時間があって後でと思っていたら気がついたら開催間近で、満席になっているセッションもあってちょっと失敗した。
B会場 夢扇(エスカレータを上がった2Fの正面の右側の大広間)はNTTドコモ回線の通信が切れやすくちょっとストレス。他の会場は問題なかった。
だだっと受付を済ませ、カンファレンスバッグと呼ばれるチラシの入った紙袋を受け取って、A会場入場列へ。
頭を使って自分で考えよう。一流のエンジニアたれ。
【司会】杉浦正明氏 (ユーザベース)、宮原忍氏 (KADOKAWA)
ニコニ立体の話。開発以外に営業も含めていろいろ経験をしていて良いなと思った。いろいろな経験をチームメンバに提供していけるようにしたい。
具体例が少なめな説明だったので、持論の裏打ちがよくわからなかった。
実現したいことは何かをきちんと見極めましょうという話。いい発表だった。
表面的に考えるのではなく、きちんと本当にユーザーが解決したいことを掘り下げてソリューションを考えるの大切。
途中で黒帯のシャツを重ね着していたプレゼンテーション。回らない3つの歯車は御愛嬌。一般論だったのでぜひ具体的な話を聞きたかった。
今日1番のセッション。さすがの @zigorou 氏。このセッションを聞けただけで今日来たかいがあったという感じ。豊富な事例をもとに各プロジェクトでどのような選択をなぜどのよな考えでしてきたかというのが具体的に話されていてとても響いた。
以下の言葉が琴線に触れた。
「使ってみたいという選択は素人」 @zigorou
「無いものは自ら作る」「使える物は使う、作るべき物を作る」 @zigorou
「一度得た知識はどんな事に使えるか想像してみよう」「得た知識がどこで使えるかの思考トレーニングは常日頃からやる」「未知の仕組みは原理から学ぶ」 @zigorou
コミュニティがトピックであること、Zendesk でコミュニィサイトを運営しているということで聴講。なかなか本題に入らず前置きがちょっと長く感じた。
Zendesk でどう構築したかという部分は無し。280質問というのは280チケットということかな?
「知る解く学ぶ」を提供するということをアピールしていた。商用製品のコミュニティサイトということで、対象者は導入企業かパートナー企業の人が中心だろうし、通常のコミュニティサイトよりはいわゆる「(社会的な)コミュニティ」であることにウェイトは置く必要なさそうな印象だ。
一般的には役立つ情報があるだけではコミュニティは弱いと思っている。
話が飛んだり前後したり、最後まで話しきる前に次の言いたいことを言い始めたりするのでちょっと聞きとりにくかった。
いくつかピックアップして説明していった感じなので興味があるなら書籍にあたるのが良さそう。
コミュニティの紹介に特化した LT。基本、コミュニティに興味をもってもらって参加してねアピール。テーマにぶれが無くて良いといえば良いしちょっと飽きるといえば飽きる。
壇上に大きくタイマを表示するスクリーンがあるというのはいいな。
しかしみんないろいろな情熱を注いでコミュニティを運営しているのはいいなと思う。 Doorkeeper が結構利用されている印象だった。
昨日に引き続き今日も Developers Summit 2015 で目黒雅叙園へ。セッション会場では(一般人は)机が無かったので、ノート PC は家に置いてきた。
デブサミはほとんどのセッションが撮影可なんだけれど、スライドを公開すると発表者が言っているのに全スライドをシャッターの電子音を鳴らしてながら撮り続ける人がいて昨日は結構ウザかった。
そういった声は多かったようで、今日は進行の人がシャッター音に配慮するように注意を促していてちょっとは減った感じだった。撮りたかったら無音カメラアプリをインストールしてくるとかした方が良いと思う。
会場でばったり zakwa 氏と再会。まさか来ているとは知らなくてびっくり。今はデータ解析やっているとかいっていたかな。良い再会があったのがデブサミ2日目の一番の収穫。こんど同窓会やりましょう。
朝一番のセッションは昨日の朝に比べて遅い人出。
Docker や Ansible などの話。いろいろ模索し続けている話。インフラ整備専任者が欲しいとのこと。ローカルホストに開発環境を簡単に構築できるというのは良いのだけれど、やはり管理コストが高い印象。
個人的にはやはりどこかのラックに自分の VM がある方が使う側も楽な気がしている。
事前の注意とか言い訳についての前置きが長かった。宣伝セッション。
お昼から帰ってきて会場に行ったら、既にまさかの満席だった。あきらめてソファで本を読んだり、kintone CAFE でコーヒー飲んだり。
プラットフォームの刷新にあたり既存のサービスや機能をきちんと UML を用いてモデリングしなおしてあるべき姿の議論を行ったというのが良いなと。
自分の本部でも今いろいろ可視化を行っているグループがあるのだけれど、散文的に書き出すのではなくてきちんとモデンリングするようにしたい。
Miiverse におけるマルチリージョン構成や多言語対応についての話。
各リージョンに対してどういったサーバとDB構成にしているのかについての説明は興味深かった。パフォーマンスもそうだけれど、サービスとしてどこの機能・情報をリージョン別に出し分けるかを念頭におく必要があることがわかった。なおコードベースは1つで環境変数で機能の出し分けをしているのだとか。
L10N については具体的な話で良かった。Miiverse 特有の話というよりは一般的に誰もが通る道的な。
Eraser Button Law など世界展開においてはやはり法的な事情があるというのもやはり大変なところのようだ。監視ポリシーは統一していとのこと。また投稿監視は関係会社がやっているとのこと(どこにアウトソーシングしているのかな)。
Miiverse もそうだけれど、どこも独自にコミュニケーションサービスを提供していくので、汎用コミュニティサイトはどういう路線でいくのが良いのかなと考えたり。
ガラガラだったし、15分ぐらい経っても本題に入らないし琵琶湖の説明が始まったので途中で出てきた。
及部敬雄氏の
Not プロセス導入 自分たちに必要なものは自分たちで選ぶ
という話が良かった。推進者がゴリゴリ推し進めるのではなくきちんとみんなで考えて試行錯誤していくところに本当の学びがあるんだなと。
セッションの一番最後に、スタンディングオベーションの号令があったのでそそくさと退席した。
「18歳以上向けの情報共有のための社交場」、Over 18(18歳以上)向けの LT イベント「Lightning Talk for Over 18 #0」がいい感じの人数感なので参加してみました。考えてみるとエロテーマな勉強会/トークイベントは 「GXEB #3『ヒトはどこまでイケルのか』」以来かも。
日本の出会い系の歴史を真面目に解説してくれたトークです。これはコミュニティサイト運営者としては、ぜひ新卒研修でやっていただきたいと思える良いトークでした(最後のエロデバイスの昨今の話はおいておくとして)。
ご本人が目の前にいながらにして、事前に録音されたなんともいえない語り口のトークを再生したのをみんながじっと聞くという新感覚トーク。話題が催眠的なものなので、気をつけないとやられてしまうのではという「このまま聞き続けるの怖い」感じさせる緊張感のあるトークでした。子供の頃に家の電話から説法ダイヤルにかけて和尚さんのテープを聞いたのを思い出しました。
内容的には変性意識についての初歩の話。あらためてちょっと調べてみたいと思います。
「ホール」というのでてっきりあのホールかと思いましたが、普通に「ホール素子」でした。抱きまくらの話前座で後半のおっぱい入力デバイス開発がメイン。おっぱいにかける並々ならぬ情熱に涙無しにはきけませんでした。
これぞまさに LT (lightning talk) という感じのすっきりとした、それでいて今回のテーマをきちんとくんだ良いトークでありました。トークで紹介されていた Naked Password という「設定しようとしているパスワードの強度に応じてドット絵が脱いでいく」 jQuery プラグインは、なかなか良いパスワードを設定してもらえないサービス事業者の悩みに対する救世主のように感じられました。
今回は #0 ということでテーマがバラエティに富んだ会でした。エロ・風俗満載だった GXEB からするとぜんぜんエロくなくて、これなら O18 限定じゃなくてもいけそうな感じ。ぜひ次回はもっと突き抜けたトークが揃うのを期待したいです。
運営の @kiy0p0n 氏 @orga_chem 氏 @shakuji 氏ありがとうございました。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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