Zettelkasten メソッドのための機能を備えた Markdown エディタに Zettlr がある。ローカルディレクトリ上に通常の Markdown ファイルとしてデータを保存するタイプで、ロックインの心配が無く他のツールと併用できる好みのアプリだ。インストールして1日使ってみた。
Homebrew では以下で。
$ brew install --cask Zettlr
今日時点でインストールされるのが 1.8.3 でちょっと古かったので
からバイナリビルドされた 1.8.6 をダウンロードしてインストールした。
ヘッダを大きめに表示したりリンクの URL を隠したりと一部プリレンダリングされるタイプ。日本語も問題無さそう。
ファイル末のあたりで文字入力するとエディタがガクガク揺れるは今後改善されると嬉しい。
見出し単位で折り畳む機能やサイドバーで目次を表示する機能があり、長めの文章を書くための支援が揃っている。
ファイルツリー上にディレクトリとファイルの両方を表示する Combined モード以外に、ファイルツリー(ディレクトリツリー)とファイルリストの両方を表示する Expanded モード、ファイルツリーとファイルリストのどちらかを表示する Thin モードがある。
Expanded モードを選ぶと iA Writer や Ulysses などでもお馴染みのスタイルになりノートアプリとして使いやすくなる。
ファイルシステム上のディレクトリをルートディレクトリとしたワークスペースを複数同時に開いておける。用途別にディレクトリを分けている場合に便利だ。
全文検索はワークスペース単位。内部リンクもワークスペース単位で機能する。 自分は複数のワークスペースを横断的に全文検索したいので、本格的に使うなら1つのディレクトリの下にまとめる必要があるな。
ファイルの拡張子は md ではなく txt でも OK なので、ファイルを同期した Google ドライブ上で全文検索させられるのが嬉しい(Markdown ファイルの拡張子を md にすると Google ドライブで不便)。 md 固定の Obsidian より柔軟だ。
Makrdown ファイルから Markdown ファイルへファイルベース名を指定して 「[[ファイルベース名]]」の形で内部リンクできる(パス名は不要)。
また Markdown ファイル内にユニークな ID を書いておき、その ID を指定して「[[ID]]」としてリンクもできる。後者を使えばファイル名変更が気軽にできる。 ID の形式やリンクの開始文字列 [[ ・終了文字列 ]] もカスタマイズできて柔軟なのも良い。
iA Writer では
ia-writer://open?path=/Locations/path/to/file.txt
のような URL を発行して擬似的にリンクするさせるしかないので比べると圧倒的に便利。
今メインで使っている Mac アプリケーションの iA Writer に比べると Electron ベースの Zettlr は美しさで負けるのは仕方ないところかな。
Zettlr をテキストファイルノートアプリとして内部リンクを活用しながらパーソナルナレッジベースを作っていくのありだな。
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— Naney (@Naney) June 9, 2021
共有 Obsidian ノートを MkDocs の nav でをオーガナイズしてて「あっ、これだ……」ってなった。セクションに分けて指定した順にサイドバーに並べたかったんだ。
一般ノートと同格に作った構造ノート (structure note) とは違い、ナビゲーションで整理すると開いているノートの位置付けが分かりやすくて良い。
Obsidian v0.15.0 (Insider Build) で Open in New Window 機能が入った。デイリーノートなどを常時開いておくのに便利そうだ。ただペインまわりが結構おかしくなって、意図せずサイドバーにノートが開いてしまったりして不便なので一度 Obsidian v0.14.15 にロールバックした。修正待ち。
wikilink 機能が入った iA Writer 6.0 がリリースされて iA Writer for Mac がアップデートされた。シンプルなリンク機能なので Obsidian と併用していてトラブルことは無さそう。
Obsidian を使い始める前で iA Writer メインだった頃にこの機能が入っていたら、 Obsidian メインに移行してなかったかもしれないなあ。
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— Naney (@Naney) June 27, 2022
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Sidekick ブラウザを試してみた。
サイドバーにアプリ (ネットサービス) を並べておける。1つのアプリ (例えば Twitter) に複数のアカウントでログインした状態にしておけるのが便利。ただし、そのアプリからのリンクで開いたタブがどのログインセッションを引き継いだものなのか見分ける方法が分からなかった。ちょっと怖い。
デバイス間で同期したいけれど Sidekick が提供している同期を信用するまでには至っていない。あとブックマークを分けるには結局プロフィールを使い分ける必要がある。
便利な機能があるけれど、メインの Web ブラウザを Google Chrome から変更するほどではないかな。
そしてサブでは引き続きアプリ統合型ブラウザ Biscuit (記事) を使おう。
おせち料理を食べたあと、我が家伝統の1月1日家族写真撮影をした。もう今年で22回目。 pic.twitter.com/V32eQjDoRY
— Naney (@Naney) January 1, 2023
ずっと気になりつつも手を出さずにいたナレッジ共有サービス Scrapbox を触ってみることにした。
すでに Obsidian Publish によるワーキングノートサイト (公開ナレッジベース) があるなかで Scrapbox をどう使っていこうかな。
Obsidian では「ノート毎に Markdown ファイルが作られる」ことや「ノートがグラフビューにノードとしてマッピングされる」ことから、パフォーマンスや見やすさを意識した単位でノートを作っている。
Scrapbox ではそのあたりを気にしなくて良さそうなので、より小さい単位でページを作ってリンクさせ気づきを得ていくのが面白そうだな。ロックインとなる可能性があるサービス上にファーストクラスのナレッジベースを作ることはできないので、 Scrapbox で得られた気づきを Obsidian Publish サイトの方へうまくまとめていくようにしたい。
Custom Frames プラグインを使って Scrapbox を Obisidian のサイドバーに追加した。これで併用準備完了だ。
2023年1月26日 #朝の渋谷#photography
— Naney (@Naney) January 26, 2023
RICOH GR III #GR #GRIII #GR3 pic.twitter.com/k9qCyFrmgr
Remember The Milk Pro を Apple In-App Purchase (IAP) 払いで自動更新。4,800円。今年もメールで自動更新されたのに気づいた (もともと継続予定)。
PC では Obsidian のサイドバーに表示させていて、めちゃくちゃいい感じになってる。
[ サブスクリプションサービス ]
使ったりやめたりを繰り返している Google Keep をまた使うことにした。2021年9月に Google Keep のメモを Obsidian に集約してから、15カ月弱ぶりの再開だ。
Scrapbox を使い始めてカード形式の表示もいいなと思えてきたのがまた使う気になった理由の1つ。
あとは Obsidian だと思い浮かんだことをキャプチャするのはいいのだけれど、キャプチャしたテキストを行/段落単位で扱うのは便利じゃないという問題があり、やはり1行程度のメモをばんばん書いて取り扱えるノートアプリを使いたいなとずっと思っていたのも理由の1つだ。
Google Keep は PC だと Web 版しか無く、 Web ブラウザでアクセスして開くのをまず待ってから書いたり整理したりしなければならないのが面倒だった。今は Obsidian のサイドバーに表示させておけるようになった。これなら画面を切り替えることなく Google Keep から Obsidian のノートへとテキストを移せるのでいいんじゃないかと。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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