大井町にキャッツ・シアターができ、昨年2018年8月11日から上演が始まった。近くにあるうちにぜひ鑑賞しておきたいということで有給休暇をとって観にいってきた。
キャッツといえば品川駅の東口(港南口)にあったキャッツ・シアターを車窓から眺めていた記憶がある。品川港南口のキャッツ・シアターでの上演期間は1995年1月4日から1996年12月14日まで(約2年弱)ということなので、大学3年生から修士1年生の頃だったんだな。ちなみに港南にある品川インターシティは1998年11月竣工である。
エントランスはシンプル、ロビーは狭め。ドリンクや軽食の販売も無く観劇の前の雰囲気を楽しむという感じでは無かったのでそこはちょっとだけがっかり。
しかしながら扉をくぐると客席と舞台が一体となった空間が広がり一気にキャッツワールドに惹き込まれた。開演までに客席をぐるりとまわり壁のオブジェを見てまわり楽しんだ。ディズニーリゾートのアトラクションの作り込みを想起した。
「都会のゴミ捨て場を舞台でのネコによるミュージカル」ぐらいの前知識。何が起こるんだろうと注視しながらキャストの動きを追いかけた。歌いながらのセリフで片仮名のネコの名前をきちんと把握しきれないままだんだんと話が進む中で「あ、細かくストーリーを追うのではなく、それぞれのネコの生き様を表現している歌とダンスを楽しめばいいんだな」と解釈したところですっと作品に入っていくことができた。
キャストの演技と歌の素晴らしさはもちろん、これでもかと続く驚きの演出に感嘆した。スポットライトの影が猫目に見えた時はそこまでやるかとびっくり。
終盤の「メモリー」では自然と涙が溢れてきた。ストーリーからというよりは、創意工夫と日々の鍛錬によって目の前に現れている高い領域の芸術に触れたことからこみ上げてきた感情なんだと思う。「本物」に触れた素晴らしい時間だった。
余談だけれどそういえば劇中音楽の転換などがドラゴンクエストっぽいなと思ったところがあった。
開会式当日。12:40頃〜12:55頃のブルーインパルス展示飛行は YouTube ライブと流れてくる Tweets で楽しんだ。
オリンピックスタジアム (国立競技場) で開催される無観客での開会式は 20:00 から。空席を目立たせない効果も狙った観客席の配色は、予想以上に無観客感を和らいでくれた。
赤い照明がコア化を感じたり、「翼をください」が流れ白いハトの投影がスタジアムを飛び交うシーンで量産機が思い浮かんだりと、随所でエヴァを思い出した。
会場外でのきれいなスピーチ映像・歌唱映像は差し込み感が強かったな。東京・会場紹介のショートストーリーは最近のNHK紅白歌合戦の流れっぽかった。開会式終了後に大晦日・年明け感を Tweet していたのをちらほらみかけたのはそのせいかな。
ドラゴンクエストの音楽での入場はちょっとうれしい。その他ゲーム音楽がいろいろ使われて Twitter 民が沸いていた。
天皇陛下の式に向けられた温かい表情と立ち振る舞いは別格の品格だった。隣の菅内閣総理大臣とは違った。すごいな。どういう人生を送るとあのようになれるのだろう。
小雪の舞う中、午後に今年最後の買い出しへ。買い忘れがあって夕方にももう一度スーパーへ行き買い物納め。
例年通り入浴剤を入れた風呂に早めに入り、19:30 から『NHK紅白歌合戦』。ここ数年で大御所が抜けていき、世代交代が進んでいる印象だ。
東京2020オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式を思い出させる映像演出や企画、マツケンサンバIIなど NHK と『NHK紅白歌合戦』の制作の力をみせつけられた。すごい。前半終了時の葛城ミサトによる予告と「後半もサービスサービスぅ!」とかテンション上がりすぎる。
さらにドラゴンクエストの「序曲」からの「そして伝説へ」オーケストラ演奏では、マジで涙が溢れそうになった。「そして伝説へ」は『ドラゴンクエストIII そして伝説へ』をクリアした時の感情が蘇ってきて感極まってしまうんだよね。
低迷期を抜けて年々『NHK紅白歌合戦』が良くなっているように感じていたんだけれど、実はそうではなくて自分がターゲット層に入ってきたのかもしれないな。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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