知識ベース。
Android と macOS 両方の OS 上で編集できるマインドマップツールとして SimpleMind Pro を使ってみることにした。
2005年に最初に使ったマインドマップツール が FreeMind。その後 iPad 2 で iThoughtsHD (現 iThoughts) を使った流れから Mac で iThoughtsX を使うようになって今に至っている。Android 版は残念ながら無い。
Android と macOS で動くのを探したところ SimpleMind にたどり着いた。基本的な機能に加えて
が用意されている。 iThoughtsX にはマインドマップファイル自体の管理機能が無く、ノートやナレッジベースとしての使うことができないのが不便だったのでこれは嬉しい。
Mac 用のトライアル版と Android 用の Lite 版を使ってみて良さそげだったのでそれぞれ Pro 版を購入した。
しばらく SimpleMind Pro を使って iThoughtsX から完全乗り換えするのか併用するか考えるつもり。
以前ノート間リンクのできるノートアプリを探してみた時に触った Obsidian をもう少し試してみた。
Obsidian はナレッジベースアプリケーションで、一般的なノートアプリよりも情報間のネットワークを重視している。ローカルホスト上の特定フォルダ以下に置いた個別の Markdown ファイルを [[ファイルベース名]] 形式で内部リンクしていくのが基本。
ファイルの拡張子が md 固定で txt では駄目というのが個人的に不便(拡張子 txt にできないと Google ドライブ的に困る)なのだけれど、過去のノートテキストファイルの拡張子を変更してお試ししてみた。
ファイルベース名を指定して内部リンクを文中に書いていくのだが、ファイル名の先頭を日付にする流儀との相性が良くないな。[[ファイルベース名|表示テキスト]] 形式でプレビュー時のテキストを指定できるけど、編集モードだと文章として読みにくい。各ファイルで YAML front matter 形式で別名を宣言しておけばその別名で内部リンクできる機能があるので、丁寧に管理すれば読みやすくはできる。
ただ Obsidian 方言で書きすぎると「ローカルホスト上の Markdown ファイルなので特定アプリケーションに依存しない」良さがスポイルされてしまう。Markdown のショートカット参照リンク形式で内部リンクを張れるようになると良いのになと感じた。
1ファイル1トピックにしてきちんと内部リンクを張っていかないと価値あるグラフにならない。1日1ファイル + 個別トピックファイルというスタイルだと役に立たないかな。
検索は使いやすい。TaskPaper ほど優れてた UI ではないけれど、フォールディングやアウトライン表示もできたりする。デフォルトのスタイルは個人的に見出しが大きいなと感じるので、常用するなら CSS をいじる必要がありそう。
「時間とともに記録・整理しておきたいことが変遷していく」「ナレッジベースを作ること自体が主目的ではない」パーソナルナレッジベースの世界では、静的な情報を丁寧にネットワーク化していく百科事典型よりも日誌/日記型の方が良いと思ってる。内部リンクは編集・維持コストが高いので、パーソナルナレッジベースでは頑張らないのが幸せだ。
Obsidian は百科事典型のナレッジベースが欲しい人にはあいそう。一方自分のような日誌/日記型派にはやはり検索主体の howm 系の方がいいなとあらためて感じた。
[ Mac アプリケーション ] [ ノート・日記はテキストファイルに ] [ ファイル名の先頭を日付にする ]
昨日から使い始めた Zettelkasten メソッドのための機能を備えた Markdown エディタの2日目。昨日の時点で使い続けるかちょっと迷ったんだけれど、もうちょっと使い方を探ってみようと今日も使ってみている。内部リンク(ノート間リンク)の活用方法がちょっと分かってきて楽しい。
エディタ上で内部リンクを「command + クリック」「control + クリック」すると「リンク先のファイルを開く」と同時にその「リンク文字列での検索」が実行される。ファイルを開くと同時にいい感じに関連するファイルのリスト(実質バックリンクリスト)が表示されて便利。内部リンクを充実させたい気持ちが高まってきた。
アプリケーションに依存する Markdown ファイルを作らないという Zettlr の原則により Markdown ファイル中のどこに ID を書いてもいい仕様になっている。
自分としてはプレビュー時に文中に出ないように、昨日ひとまず ID を HTML コメントの形式で Markdown ファイルに埋め込んでみていた。 Zettlr やメインで使っている iA Writer、プレビューに使っている Marked 2 が YAML front matter に対応しているのでそこの方がわかりやすいかな。 front matter に ID を書くことにした。
日時については基本「2021-01-20-095836」という書式を使っているので Zettlr の ID のパターンも初日に「%Y-%M-%D-%h%m%s」にカスタマイズしたのだけれど「%Y%M%D%h%m%s」に戻した。過去のノートファイルに現在日時の ID を付与するというズレが心理的に気持ち悪かったので。
Also, our own experiences show that when one doesn't use easy-to-recognise IDs, one is less prone to assume stuff, making them better suited to cross-link files. Just try it yourself! — https://docs.zettlr.com/en/academic/zkn-method/
というの納得。
内部リンクは Zettlr をナレッジベースとして使う上で便利だが、単独の Markdown ファイルをエクスポートして共有する際には不要だ。
Markdown ファイルを各種フォーマットに変換する Marked 2 に自作のカスタムプリプロセッサを通す機能があるので、 Zettlr で管理している Markdown ファイルを共有する際は Marked 2 を呼び出して
- [[...]]
を含む行を消してしまうように設定した。ノート関係の宣言のための内部リンクは上記のように独立した行に書いておこう。
これで個人的なナレッジベースとしてノート間リンクの充実させるという要求と、一部はエクスポートして共有したいという要求を満たせそうだ。
去年の夏・12月と試したあと距離を置いていたナレッジベースアプリケーション Obsidian が気になってまた使ってみることにした。
Roam Research も気になるけれどやはりデータがテキストファイルじゃないというのがね。
Obsidian を躊躇していた点については以下のように考え運用してみることにする。
過去の全部のノートテキストファイルを対象とするのではなく、特定ドメインの知識整理用としてゆるく切り離して使う。
Obsidian の拡張子が md 固定でそのまま Google ドライブに同期しても全文検索できない問題については、Google ドライブで全文検索したい拡張子 txt の日記/日誌系 Markdown ファイルを Obsidian vault には入れず、今まで通り別で管理することで回避することにした。
[[ファイルベース名]] や [[ファイルベース名|表示テキスト]] という内部リンク方言についても、 Obsidian の vault 内でノートでは許容しよう(許容しないと Obsidian を使う意味が無いので)。エクスポートする時は[[・]]を消すプリプロセッサを用意して Marked 2 で使うようにする。
[ ノート・日記はテキストファイルに ] [ Mac アプリケーション ]
整理して汎化したナレッジベース部分を1つの Obsidian vault にし、ワークスペースとしての Obsidian vault の中に入れることにした。取り扱い注意と理解した上でネスト vault にする。
![[ファイルベース名#見出し文字列]]
で指定したセクションの内容をノートに埋め込めると知ってビックリ & 感動。デイリーノートに日別に書いたノートを転記することなく集約してプレビューできるのだ。これ欲しかったやつ! ちなみにブロック単位でも埋め込める。
別のファイルをまるっと埋め込めるアプリは多いけれどセクション単位やブロック単位できるアプリを使うのは初めてだ。
[ Mac アプリケーション ]
ナレッジベースアプリケーション Obsidian を今週使ってみていい感じなので、仕事のノートでも使いたく commercial license を購入した。「Commercial License for Personal Resources Used At Work?」を参考に Business name 欄は(ローマ字表記の)フルネームを入力した。購入したライセンスキーは Obsidian アカウントのページに表示されるのでそれをアプリケーションの設定で入力する。
$50/年。クレジットカード決済での換算レート107.125円で、支払い額は5,356円となった。 Ulysses が US で $49.99/年なので、標準的な価格設定かな。購入時に Auto-renewal にしておくかどうかを選べるところに良心を感じた。
[ サブスクリプションサービス ] [ Mac アプリケーション ]
2月上旬から本格的に使い始めたナレッジベースアプリケーション Obsidian。機能の追加や改善が活発に続いている勢いのあるアプリケーションだ。
短い間隔でリリースされている insider build で新機能が追加されていき、しばらくしてから安定版としてダウンロードできるようになる。 Obsidian Catalyst ライセンスを購入して insider / supporter / VIP になると insider build に早期アクセスできるようになる。
insider build のリリースアナウンスを眺めながら新機能が降りてくるのを待つ日々だったところ、 Obsidian v0.11.10 (Insider build) ですぐ使いたい機能が入った。
Obsidian Publish でカスタムドメインにリダイレクトできるようになったのだ。独自ドメインで Obsidian Publish サイト https://notes.naney.org/ を公開している身としては待っていた改善だ。 https://publish.obsidian.md/naney で重複して公開されている形になっているのが残念だったのでこれは嬉しい。
はやくオンにしたいので Obsidian Catalyst ライセンスを買っちゃうことにした。 Insider で $25。クレジットカード決済での換算レート112.286円で、支払い額は2,807円となった。
これで
と $171 (18,484円)支払ったことになる。 Obsidian Publish のアーリーバード価格設定や新機能の早期アクセスのためのライセンス設定など、 Dynalist Inc. 商売がうまいなあ。
[ Mac アプリケーション ]
原稿のソース Markdown ファイルを通常のノートと同じ Obsidian vault に入れていたのだけれど別 vault に分けることにした。
ナレッジベースとしてノートから原稿にリンクしておけるメリットがありつつ、内部リンクの自動更新で原稿を書き換えてしまうことがあったので。
秘め事#photography
— Naney (@Naney) May 20, 2021
Lomo LC-A Minitar-1 Art Lens#Minitar #Minitar1 pic.twitter.com/0pN2TlvRvs
今年も棚卸しをかねて2021年にお金を払ったサブスクリプションサービスを書き出してみるよ。以下税込額。今年支払ったのは109,725円 (naney.org ドメイン更新5年分含む)。年末時点で継続しているもので月8,594円相当。
今年新しく開始したサブスクリプションは Obsidian の3つ。
合計で21,087円。結構でかい。今年止めたものは無し。
昨年支払ったのが71,968円だったので37,757円増。2017年に支払ったのは39,264円だったので、4年で2.8倍。結構なペースで増えてる。去年棚卸し済みで削れるものは今は無い。来年は自重したい。
レンタルサーバ。この nDiki の公開とメールボックスが主な用途。2009年に契約して安定稼働しているので乗り換えることもなくずっと利用継続中。
年額4,800円 (Apple In-App Purchase)。
一番使いやすいタスク管理ツール。2007年に使い始め、最初に Pro にしてみたのは2010年。
mixi のプレミアム会員サービス。mixi日記の表現力がアップするなどのプレミアムサービスを利用するのに登録中。登録しているといろいろな機能がちょっとずつ便利になる。広告も非表示に。
Lightroom Classic は週のうち何日かは使っていて無くてはならない状態。 Lightroom Classic で現像したデータがあるのでロックインされている。
年額3,800円 (Google Play 支払い)。
Google フォトでの容量使用が中心。今年は 200GB のままで大丈夫だった。来年は 2TB (年額13,000円) にしないと足りなくなるかも……。
YouTube の広告の質がだんだん悪くなって不快に感じるようになったのと、何かしら音楽の定額配信サービスを使いたいなと思って一昨年登録。広告が出なくなったのシンプルに快適だし、音楽配信も家族で結構利用しているのでまあお値段相応の価値は感じている。
年額4,500円 (クレジットカード払い)。
主に『あつまれ どうつぶの森』『TETRIS 99』のために継続。 Nintendo 64 やセガ メガドライブはほとんど遊んだことが無かったので「Nintendo Switch Online + 追加パック」(+4,400円)には手を出さずに済んでいる。
『響け!ユーフォニアム』シリーズを観るために去年入会。今年は『四月は君の嘘』『ちはやふる』などを観ている。月に観る本数としては若干割高感があるがシリーズで継続して観ているものがあると抜けられないのよね。
年額4,900円 (クレジットカード払い)。
Amazon.co.jp のプレミアム会員サービス。使っている会員特典はお急ぎ便と Prive Video ぐらい。ちょっと割高感。
5年間8,250円 (クレジットカード払い)。1年あたり1,650円。
さくらのレンタルサーバにした頃に VALUE-DOMAIN へ移管したあとずっと継続。登録有効期限が今年8月だったので5年更新した。
年額 $50 (今年は 5,356円、クレジットカード払い)。
ナレッジベースアプリケーション Obsidian を仕事のノートとしても使うためにライセンスを購入。めちゃくちゃ使っているので妥当な額かな。
年額 $96 (今年は 10,321円、クレジットカード払い)。
ナレッジベースアプリケーション Obsidian のノートを公開するためのサービス。ノートは Markdown ファイルなので静的サイトジェネレータでサイト生成して公開することもできるのだけれど、開発保守コスト(労力と時間)を考えて公式サービスを使うことにした。
クライアントサイドレンダリングなためか Google にインデックスされにくいというのはあるが、 Obsidian と合わせて公式に保守されているので運用がとても楽なのはありがたい。
デスクトップアプリケーションやモバイルアプリに比べて開発優先度が低いのは仕方ないが、いいお値段なのでもうちょっと頑張って欲しくはある。
年額 $46 (今年は 5,410円、クレジットカード払い)。
ナレッジベースアプリケーション Obsidian の vault を同期するための公式サービス。同期が圧倒的に楽なので一度使うと、クラウドストレージやサードパーティアプリを組み合わせて頑張るのに戻れなくなる。
Obsidian の有料サービス・ライセンスはどれも便利なんだけれど、早期割引適用後で合計年 $194 は結構な額だ。個人でデスクトップアプリを使うのは無料ということで使い始めたけど、気がつけば Roam Pro (年 $165) より高くなっちゃった。
今年は支払いサイクル・ポイント利用・キャンペーン等で支払いが無かったものはなし。今年の支払いが多かったのはそれもあり。
今年は無し。
[ サブスクリプションサービス ]
この nDiki について「Web 日記兼パーソナルナレッジベース」と称してきたのだけれど、単に Web 日記と称することにした。
個人的に書き記し残しておくことで自分自身に関してのことや自分に密接だったことを将来探し出せる有益なデータベースになるという意味合いでパーソナルナレッジベースという表現を使い始めた。
しかし昨年からナレッジベースアプリケーション Obsidian を使ってパーソナルナレッジベースを築いていくなかで、nDiki をナレッジベースと捉えるのはちょっと違うかなと思えてきた。自分にとってナレッジであることも書かれていて有用ではあるのだけれど、基本的には記録であり日記(あるいはジャーナル)だよなと。
ということで「パーソナルナレッジベース」と称したり捉えたりしていたところをリライトした。気持ちすっきり。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
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