プロダクトの利用を習慣付けさせる要素についてさらに知りたくて『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』を読んでみた。
行動の習慣付けモデル「フックモデル」を解説している書籍『Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール』は、どのようにすれば顧客に習慣的な利用を促しプロダクトを成長させられるかという視点で書かれていた。一方本書では、
物質の摂取を伴わずとも、強い心理的欲求を短期的に満たし、その一方で長期的には深刻なダメージを引き起こす行動に抵抗できないとき、それを行動嗜癖と呼ぶのである。
と行動嗜癖に警鐘を鳴らす立場で書かれている。自分自身 Twitter を日常的にチェックしていること、 Twitter 以外の利用も含めスマートフォンを頻繁を使っていることはまさに行動嗜癖によるものだ。最近、家に帰ると毎晩『TETRIS 99』をやりたくなるのも同様に行動嗜癖だろう。
「ソーシャルメディアと行動嗜癖」「スマートフォン・タブレットと行動嗜癖」についての
ソーシャルメディアで過ごす時間が長い被験者は、そうでない被験者に比べて、集中して課題をこなす能力が低くなっていた
や
スマートフォンは、たとえ使っていなくても、そこにあるだけで人間関係を損なうのだ。スマートフォンの向こうに世界が広がっていることをつねに思い出しているので、目の前の会話に集中できない。
といった話にはもちろん思い当たる節があり、読んでいるとなかなか重い気持ちになってくる。
「オンラインコミュニケーションと行動嗜癖」という点では、
人間は、自分の行動が他人に影響を与える様子を観察することで、他人への共感や理解というものを学ぶ。目の前で反応を見られなければ共感力は育たない。
と、オンラインばかりではコミュニケーション力の成長に大きな問題が生じると言っている。これは子供だけでなく、大人のコミュニケーション力向上あるいは維持にも言えることだろう。
他人と向き合い、顔と顔をあわせ、会話を続けていくことはどういうことなのか、学ぶ機会が生じない。キーボードをスタッカートで叩く会話のリズムは--ウェブカメラを通じた交流も--実際に顔をあわせた会話のリズムとは大きく異なるし、情報を伝え合う範囲も極めて狭い。
昨年から仕事でのコミュニケーションのほとんどがオンラインになった。不可逆な社会変化によりオフィスワークとリモートワークのハイブリッドなワークスタイルは今後も続くだろう。「対面よりもビデオ会議」「ビデオ会議よりも通話会議」「通話会議よりもチャット」と、「効率的」「十分」という意見のもとに帯域の狭いコミュニケーションばかりが選ばれていくことで、ただでさえ低いコミュニケーション力が気が付かないうちにひどい事にならないかと懸念している。
オンラインだけで過ごしていると、自分の一部がしなびていくんです
忘れないでください。ピクルスになった脳は、二度とキュウリには戻りません
組織の創発・イノベーション創出のためにはオフィスワークかリモートワークかなどと考えを巡らす以前に、まずは自身の脳がしなびていかないようコミュニケーションを大切にしていかねばと感じた。
本書では「行動嗜癖の6つの要素」として
を挙げ、それぞれについて章を割いて説明している。また最後の方の章ではゲーミフィケーションの3つの要素として
が挙げられていた。プロダクトのリテンション改善には、これらが参考になるだろう。ユーザーに価値を提供していくためという大前提を忘れずに得られた知見を活かしていきたい。
[ 読書ノート ]
Google Chrome のウィンドウをビデオ会議で画面共有する際、不必要なものが見えないようにしておいた方が気苦労が減っていいのではと、専用の Google Chrome プロフィールを別途作ってみた。
新しいタブを開いたときに思いがけず画面共有で見られてしまう場合があるので、仕事用 Google Chrome ではNew Tab Redirect を設定しておくのをやめていたのだけれど、別プロフィールなら設定を分けられるのでまた使えるぞ。
ブックマークがまだ無いのと諸々未ログイン状態だったのとで初日はけっこう不便だったけど、数日使うことで手間取ることも減るだろうと期待。使っているうちにほぼ同じ設定の Google Chrome プロフィールが2つできて煩雑になっただけとなる可能性もあるけど。
[ スタートページ ]
黄色い飛行船が着陸した。 pic.twitter.com/qOHh2k5xLq
— Naney (@Naney) June 30, 2021
Pixel 7 購入特典 Google ストア クレジットは有効期限までに Pixel Tablet が出たらその時に使おうかなと思っていたのだけれど、やっぱり今 Google Pixel Buds Pro を買っちゃうことにした。
Pixel Tablet が発売された時に差額を払ってまで購入したくなるかどうかわからないので、クレジットを寝かせておいてもなと。
買ってから2年半弱経つけど大きな不満のない Anker Soundcore Liberty Air 2 を買い替えなくてもなあという気持ちはあった。そこで「使ってみたいなら譲るよ」という話を家族にしたら、使ってみたいということで Liberty Air 2 は無駄にならないことになった。それなら完全ワイヤレスイヤホンを新調してもいいなと。
外音取り込みのないカナル型イヤホンで自分の声がこもって聞こえるため Libery Air 2 はビデオ会議に使ってこなかった。もし Pixel Buds Pro で快適に通話ができるなら、8年半前に購入した Plantronics M55 Bluetooth ヘッドセットを引退させられるかも。
昨日届いた Google Pixel Buds Pro をセットアップして使い始めた。ノイズキャンセリング付きの完全ワイヤレスイヤホンを使うのは初めてだ。
当然だが Pixel 7 との組み合わせでのセットアップはとてもスムーズ。 Pixel Buds アプリは最初から組み込み済みで、認識後にそのままイヤホンや Google アシスタントの設定ができる。
自分の耳の形との相性は問題なく違和感なく装着できた。軸のある Anker Soundcore Liberty Air 2 を今まで使ってきていたので、コロンとした形の Pixel Buds Pro は装着する向きがぱっとまだ分からないのだけれど、これはすぐ慣れて覚えるはず。
前後スワイプで音量変更がスムーズで良い。 Soundcore Libery Air 2 ではタップした時の耳の中での衝撃音がちょっと好きではなかったんだけれど Pixel Buds Pro は気にならなかった。タップ操作も多用できそう。
長押しは「アシスタントに話しかける」にはせずに「アクティブ ノイズ コントロールの切り替え」に設定。
YouTube Music での音楽ストリーミングや YouTube・dアニメストアでの動画ストリーミングなど高音質ではないコンテンツの視聴が主な用途なので十二分だ。
ノイズキャンセリングが優秀だった有線イヤホン Bose QuietComfort 20i (QC 20i) を使っていた経験があるので想定通りのレベルだ。 QC 20i はノイズキャンセルすると逆にケーブルと服が擦れる音が気になったりしたんだけれど、完全ワイヤレスイヤホンだとその問題が無くていいね。
外部音取り込みモードはカセットテープに録音した室内音を再生したような感じ。直接聞いているより若干強調された音になる。
測定した耳の奥の気圧に応じて減圧してくれているからだろうか、同じくカナル型の Soundcore Liberty Air 2 に比べて耳栓をして喋っているような感じが少ないのは良かった。外部音取り込みモードにすると違和感がさらに小さくなった。自分の音が部屋の中で反響しているような感じはあるけれども、会話に集中し始めると気にせず喋れるレベルかな。
普段使っている Plantronics M55 Bluetooth ヘッドセットでビデオ会議しているのとは違って、デジタル処理されたような感じで相手の声が聞こえてきた。片耳ではなく両耳、そしてスピーカー ドライバの性能が違うことで、デジタル感が鮮明になってしまったのかも。
パーフェクトではないけれど、これならビデオ会議で十分使えそうだ。
でもビデオ会議では、通話特化型なだけあって自然に音声通話ができる M55 を壊れるまで引き続き使っていくのがベストだな。使い分けた方がバッテリを気にせずに済むし。
Google Pixel Buds Pro はノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホンとして、周囲が騒がしい時にノイズキャンセリングをオンにしつつ音楽を流して作業に集中したり、自由なスタイルで動画を視聴したりするのに活用しよう。
[ 製品レポート ]
ミーティングで MacBook Air・マウス・Bluetooth ヘッドセットなどを持って会議室に行くのに何かいいポーチが欲しいなと思っていたので、CHUMS 表参道店に行ってきた。
のがいいなと思って店内を見てまわり、リサイクルチャムスロゴポーチ (Recycle CHUMS Logo Pouch) CH60-3349 をチョイスした。 H9 x W19.5 x D7cm と奥行きがあるので、いろいろな物が入れられる。
Geom in Booby プリントのデザインが気に入ったので、ビデオ会議のため1人会議室に行くのだけに使うのがちょっともったいなく思えてきた。別の用途で使うかもしれない。
[ 製品レポート ]
Yokohama#photography
— Naney (@Naney) January 12, 2023
RICOH GR III #GR #GRIII #GR3 pic.twitter.com/NMnxWW3WsF
2023年1月26日 #朝の渋谷#photography
— Naney (@Naney) January 26, 2023
RICOH GR III #GR #GRIII #GR3 pic.twitter.com/k9qCyFrmgr
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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