社内で「エッセンシャル スクラム」を読みたい人が集まる勉強会7回目。今日は第7章 見積もりとベロシティ。
プロダクトバックログアイテム(PBI)の見積もりはプロダクトバックログリファインメント(グルーミング)で行うアクティビティです。この時プロダクトオーナーやスクラムマスターは「実際に見積もる作業」には関わらないのがポイント。
見積もりの最大の目的は、話し合う過程でいろいろな気づきが得られるということだ。
でなるほどと思いました。見積もられたサイズよりも、見積もるという過程を重視しているんですね。
PBI の見積もり単位としてストーリーポイントと理想日を紹介しています。ストリーポイントはあくまで相対値なのでそのチーム内でしか使えない値です。プランニングポーカーのところで
多くのチームでは、1回のスプリントでこなせる最大のサイズを13で表している。
としているので、これが一つの目安でしょうか。それからストーリーポイントはベロシティと対にならないとあまり意味をなさないですね。
理想日の方はいわゆる人日。
ベロシティで計測するのはあくまでも生産量であり(デリバリーしたもののサイズ)であり、成果(デリバリーしたももの価値)ではない。
ここは当たり前な感じではありますが誤解してはいけないところ。
計測で出てくるベロシティは見積もりの(精度ではなく)正確性によってかなり揺らぎがあると思うのですが、このあたりはチームが学んでいくことで安定していくものなのでしょうか。ベロシティに幅を持たせて表すと良いとありますが、どれぐらいの幅に収まっていくのか興味があります。
それからベロシティが上がるかという話がありました。ストーリーポイントとしては相対値なので上がらないはずですよね。アウトプットの絶対量は増えていくと思いますけれど。
プランニングポーカーを使ってプロダクトバックログアイテムの見積もりを初めてしてみました (私はプロダクトオーナーなので見積もる作業には関わらない立場)。「見積もりの最大の目的は、話し合う過程でいろいろな気づきが得られるということだ。」というの、なるほど納得しました。
見積もりは開発チームが責任を持ちます。実際に作業をする人たちが見積もります。
プロダクトバックログリファインメントに参加する上であなたが期待することは何ですか? その期待した結果が得られる鍵を握っているのは誰ですか?
主に以下のためです。
エッセンシャル スクラムによれば2スプリントから3スプリント分を準備完了にしておくとうまくいくことが多いとのことです。適度な数の準備完了なプロダクトバックログアイテムが抱えられるところまで見積もり(を含むプロダクトバックログリファインメント)をしておくのが一つの目安となります。
ストーリーポイントはストーリーを完成させるのに必要な作業の規模を相対サイズとして見積もったものです。
必要な期間で考えようとすると作業の速さに依存してしまうので、あくまでも規模で考えるのが良いです。
ストーリーの複雑さや物理的な規模などの要素を考慮しつつ他のストーリーのポイントと較べてどれぐらいの大きさか、例えば半分なのか倍なのかという考え方で見積もっていきます。
開発チームメンバ同士で議論して見解が違う点を見つけ出します。最小・最大の見積もりを出した人にそう考えた理由を聞くところから始めてみることが多いです。出した人が多いカードの見積もりが正しいとは限らないことに気をつけましょう。
隣接した数字に収束したら大きい数を見積もりとするルールにしているチームもあります。ただし対話がおざなりになってしまう危険性もあるので注意が必要です。
近々バックログアイテムのサイズ見積もりをプランニングポーカーでやる予定なので、手順やポイントをノートにまとめた。
今までプロダクトオーナーの立場でプランニングポーカーに立ち会うことがほとんどで、直接ストーリーポイントを見積もってディスカッションする側はあまりやってこなかったんだな、そういえば。
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— Naney (@Naney) August 17, 2022
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「話し合う過程でいろいろな気づきを得るため」と「WSJF を求めるため」に、チームでグロースアイデアの影響度と作業のサイズについてプランニングポーカーをしてみることになった。
『Hacking Growth グロースハック完全読本』ではグロースアイデアの優先順位付けの参考として使うための ICE スコアシステムを紹介している。アイデアの提案者が
をそれぞれ10点満点で採点し、その平均値をグロースアイデアのスコアとする。そのスコアを参考に優先順位付けしようというものだ。
いまチームではグロースアイデアの影響度と作業のサイズを決め、影響度を遅延コスト、作業のサイズを作業期間とみなして WSJF としてアイデアのスコアとしてみている。
ここでまだ「影響度 2 とはどれぐらいなのか?」「作業のサイズ 3 とはどれぐらいなのか?」という共通認識をチームが獲得できていないので、プランニングポーカーをやってみようとなったのである。
作業のサイズの見積もりはプランニングポーカーでできるとして、影響度についても同様に見積もることができるだろうか。
やってみた感じでは作業のサイズを見積もるのに比べると、影響度はそれぞれの主張がより強く現れて合意が得られにくそうだなという印象だった(それぞれきちんと主張できていること自体はポジティブにとらえている)。
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Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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