昨日に続き本日も Developers Summit 2019 参加。今日は寒い一日だったのか、途中窓の外に雪が舞う時間もあった。
昨日参加証の読み取り率が低かったので受付で再発行していただいた。
今日はコーヒー確保できず。今度来る時はやはり何か買ってこよう。
以下セッションタイトルは2月13日時点の公式サイトより。
楽天株式会社 熊谷亘太郎氏
プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018 1日目でもトークをお伺いした熊谷氏。今回も発表の骨子は同じだったので、今回は復習となった。
Enjoy your work!
ヤフー株式会社 山本学(@yamamoto_manabu)氏
Developers Summit 2016 1日目 で myThings の話をされていた山本氏。今回はマネージャーについて知ってもらいたいという内容で、マネージャー予備軍が響く層であろうという感じのセッション。
エイベックス株式会社 山田真一氏
アウトソーシング中心での体制構築についての取り組みのセッション。「研修に行かせる」「身に付けさせる」のような表現をみると、トップダウンが強めの雰囲気なのかな?
株式会社サイバーエージェント 山中勇成(@toriimiyukki)氏
GCP 含めバックエンドで使っているものを順番に紹介していくセッション。浅く全部紹介する感じなので全体的に知りたかった人向けのセッションだ。
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 中井悦司(@enakai00)氏
流れるようなトークに酔いしれてしまうセッション。
(Google の) SRE についてちょっとではあるが理解が進んだ。目的がすべて明確で、それに対して合理的に取り組んでいるかのようで改めてすごいなと。
合同会社DMM.com 石垣雅人(@i35_267)氏
データ駆動戦略で成長させていくという話。今回はユーザーレビュー機能に関して。
既にあるものを少しずつ伸ばしていくことにフォーカスしている状況なら、施策に対する予測がしやすいので良いよねというところ。
マクニカネットワークス株式会社 根本竜也氏 株式会社セガゲームス 上田展生氏
前半は厳選ツール = GitHub Enterprise (GHE) (上田氏)。3年前はまだ Subversion を使っていた。そこから GHE と CircleCI Enterprise を導入していったという話。ゲーム会社だけれど Web 企業とは距離感のある企業風土を感じた。
根本氏は商材紹介。営業っぽい感じになってきたので退室。
東京大学大学院 よしおかひろたか(@hyoshiok)氏
よしおか氏視点を交えつつ IT 史と概論を語る前半。途中退室。
渋谷スクランブルスクエアが本日グランドオープン。出勤前、 9時台に 2F を通ったら、オープン待ちの一般客の行列とメディアと関係者でわちゃわちゃしていた。思っていた以上に注目されているんだな。
それから第2版となる『INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント』が今日発送された。プロダクトマネージャーカンファレンス 2019 までに読んでおこう。
今日から2日間ベルサール渋谷ファーストでプロダクトマネージャーカンファレンス 2019。
去年に引き続きの参加である。
今日のキーワードは「feature team ではなく真の product team を」「プロダクトビジョン」「信頼(trust)」。
以下タイトルは公式サイト掲載のものより。
横道稔氏。
Silicon Valley Product Group Partner and Founder / Inspired 著者 Marty Cagan 氏
与えられた機能を作るだけの feature team ではなく、真の product team を作り信頼し、プロダクトマネージャーは本当のプロダクトマネージャーの仕事をしようという話。
feature team をそのまま product team に成長させて信頼していくことができるのか、それとも優れたメンバで優れた product team を作っているからこそ信頼できるのか。
TransferWise Head of Product Kaarel Kuddu 氏
前のセッションに続きここでも、能力の高いメンバによる顧客のことを理解し考えて決定し実行できる優れたチームに決定権と成果に対する説明責任を与え信頼するという話が印象に残った。
ここでいっている責任をもつというものが何か指しているかが気になるところ。
LINE株式会社執行役員 二木 祥平 氏
「LINE公式アカウント」「LINE Ads Platform」が現在の担当プロダクトの二木氏のセッション。 「LINE(株式会社)では」 PM が何をしているかをふわっとまとめた話。ロジカルな構造や用語使いなどでしっくりこないところがあるけれど、生の声という意味で興味深く聞けた。
freee株式会社 執行役員 プロダクトマネージャー 岡田 悠 氏
バックログの縮小均衡 → プロダクトビジョンが必要 → プロダクトビジョンが機能しなかった → ストーリーテリング。
「静的なビジョンを、動的なストーリーへ深堀ること」
セッション自体がストーリーがあるかのようで惹き込まれて響いててきてさすがだなと感じた。
「シャープに本質だけを抜き出した表現にしようとする」あるいは「そもそも事実を書き並べる以上の文章をなかなか書けない」のでつい端的な文章で済ませがちだけれど、やはり人を動かすにはストーリーも大切だなと思うことができた。
エン・ジャパン株式会社 デジタルプロダクト開発本部 部長 / プロダクトマネージャー 岡田 康豊 氏
スキルを明確化・指標化することで改善が動き出すというのは、プロダクトと同じで PM に馴染みやすいのかも。
今回のセッションの事例ではかなりガッツりやっているので、業務の中でどれだけのウェイトをかけてメンバが取り組んでいるのかが気になるところ。
東京大学 FoundX ディレクター 馬田 隆明 氏
ボリュームある発表で浅く広くエッセンスを列挙したセッション。30分じゃもったいない量だ。実経験ではなく、世の中で論じられているものをまとめた馬田氏らしい内容。ユーザーコミュニティのり活用について整理されていて、概論についての理解のリフレッシュの良い機会になった。
大きくなったコミュニティのサブグループ化は過去やってみたりしてきたけれど、やっぱりいいやり方らしい。
コミュニティのオンボーディングは、企業内でもそのまま使えるのでリストとして見えるところに書き出しておきたい。
コミュニティを育てることでエンゲージメントと継続率を高めるというのは自サービスでも意識している点。優先度がなかなか上げられないけれども継続はしていきたいところだ。
パネルセッション。PM の需要・募集・市場・オンボーディングについて。
Nota Inc.CTO 増井 俊之 氏
増井氏流の発想・発明ベースのプロダクト開発の紹介。自分が使いたいから作り、問題があればすぐ直す。
プロダクトマネジメントはほぼ関係なかったけれどウィットに富んだ参考になるセッションだった。
Zoom Video Communications, Inc Chief Information Officer Harry D. Moseley 氏
30分 Zoom の宣伝。ちょっとだけ PM の話があってまた Zoom の宣伝。
プロダクトマネージャーカンファレンス 2019 2日目。1日目の昨日に引き続き参加。
以下タイトルは公式サイト掲載のものより。
横道稔氏。
株式会社シークレットラボ代表取締役 / エクスペリエンスデザイナー 佐藤 伸哉 氏
デザインスプリントの概論。実体験に基づくポイントの話が興味深かった。
個人の力を重視し、声の大きさを排除する。
その他ポイント。
株式会社メルカリ Director of Product Management, Mercari US in Tokyo Brad Ellis 氏
フレンドリーで愉快なおじさん風なのだけれど、すごい経歴の Brad Ellis 氏。楽しくトークを聞くことができた。
グローバルな組織では「多様性」「共有」「期待の明確化」「Internal PR」などが大切とのこと。グローバルなプロダクトに対しては「各ローカル(国、都市と地方)に合わせていくこと」の重要性を話されていた。また優れたサービスを先行してる国(例えば日本)から他の国へ展開していく事例についても紹介されていた。
始めの方にあった「You are not the user」では昨日の増井氏の発表を思い出しておかしくなったよ。
Smule, Inc Head of Product in AI (Principal Product Manager) 曽根原 春樹 氏
PM の考え方のシャープなセッション。「Think big」「上手に失敗する」。
株式会社プレイドプロダクトマネージャー 棚橋 寛文 氏
KARTE の事例。
日経の方の話が一番しっくりくるし実践されている PM の話だった。他のお二方のは立場が違うのかちょっと雰囲気が違う感じ。
プロノイア・グループ株式会社 CEO(Chief Executive Officer) ピョートル・フェリクス・グジバチ 氏
「OKR っていう言葉は使わなくたっていいじゃん」
「承認 x 感謝」が大切で、マネージャーとして次のような態度を常にもっている必要がある。
Tably株式会社 小城 久美子 氏
プロダクトの Core・Why・What を決めていくプロセスのフレームワークの紹介を実践を通じて説明。とてもわかりやすく参考になった。
キーワード: 「リーンキャンバス」「PRD」「インセプションデッキ」「バリュープロポジションキャンバス」「ユーザーストーリーマッピング」
日産自動車株式会社 コネクティドカー&サービス技術開発本部ソフトウェア&ユーザーエクスペリエンス開発部アプリケーション&サービス開発グループ主担(プロダクトマネージメント)海老澤 雅之 氏
ソフトウェア開発をウォーターフォール開発からアジャイル開発したよという話と、アプリの紹介。
今日はここで退散。
プロダクトマネージャーカンファレンス実行委員会主催で、プロダクトマネジメントをテーマにしたトークセッションイベントがオンラインで開催されたので参加。今回は試験的な第0回目でテーマは「リモートワーク時代のプロダクトマネジメント」。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で急遽リモートワークを行うようになった人が多い状況ということもあり「リモートワーク時代のプロダクトマネジメント」という主題までは辿り着けず、リモートワークを始めて感じていることや工夫していること・使っているツールなどがまだまだ話題の中心という印象だった。
まずは組織・個人が新しい働き方に馴染みパフォーマンスが出るようになってから、その上でプロダクトマネジメントにフォーカスできるようになっていくのかなと。
オンラインでのディスカッションを進めるのに Miro (miro.com) が良いという声が多かった。今度触ってみたい。
今回はバーチャルイベントプラットフォーム cluster での開催。初 cluster。
あえて VR である必要も無いんじゃないかなと思っていたけれど、人けが感じられるという点やリアクションができるという点で参加している感が高まるし、登壇者も反応が感じられるしでこれはこれでアリかなと感じた。ネームプレート・フキダシ表示をオフにした方が見やすいけれど、そうするとデフォルトのアバター(ロボット)ばかりでただの群衆になっちゃうな。
アバターで登壇者の顔が見えないとノンバーバルな情報が希薄というのもちょっと感じた。まあラジオだと思えば問題ないか。
簡単な2択アンケートを出し、参加者を会場内で移動して2つに分かれてもらうというのを冒頭のアイスブレイクでしていたのはうまいなと思った。イベント開催慣れしていてさすが。
Doorkeeper では 800人以上の参加申し込みがあったけれど、アバター数をみる限り結構少なめだった。オンライン + 無料なのでとりあえず申し込みの人がほとんどだったみたい。
システム的には MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports) でも結構重く感じた。ファンは回りっぱなしとして、 Web ブラウザで slido を開いて操作するのまでもっさり。もうちょっと軽いといいな。
[ COVID-19 ] [ WFH 2020 18回目 ]
2018年に読んだ『Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール』(原題 Hooked: How to Build Habit-Forming Products)の読書ノートを書いていなかったのでハイライトしたところをざっと読み直した。
人は意識的な思考をほとんど伴わずに状況的なきっかけによって自動的に行動をとるようになることがある。プロダクトがそのような習慣性を作り上げることがあれば、ユーザーに継続的に利用してもらえる。さらに習慣化されたプロダクトは価値のあるものだと判断しより依存度が高まっていくのだ。
4つのステップを踏むことで人間の行動を習慣付けさせるのが本書の提唱する「フックモデル(The Hook Model)」だ。*1
がその4つのステップである。
本書を初めて読んだ時「インベストメント(投資)」がステップに含まれていることに驚き、そして経験的に非常になるほどと思ったのだ。自分は Tweet を見やすくするよう Twitter 上で日々リストを見直している。フックモデルではこれが「ユーザー自身が自分の体験を良くするための行動(インベストメント)」だというのだ。なるほど、習慣的に使っているプロダクトには実際にいろいろ投資しているなと驚いた。
本書では各ステップについてそれぞれ章を割いて、それぞれ「どのようなタイプのものがあるのか」「どのような心理的な背景があるのか」「どのような事例があるのか」を通して説明されている。
特にネットサービスの継続(Retention)を高めていきたいと考えているプロダクトマネージャーにとって読んで損の無い1冊だ。
[ 読書ノート ]
『Hacking Growth グロースハック完全読本』を読む会の第2回目。今日からいよいよ第1章に入る。第1章は「グロースチームを結成する」だ。
グロースチームに必要な役割として以下が挙げられている。スクラムチームと同様に機能横断型チームであることがグロースチームには求められる。
チームの規模によって1人が複数の役割を兼任したり、複数の人が1つの役割を担当したりする。
チームのマネジメントはグロースリードが行う。
グロースリードはマネジャー、プロダクトオーナー(プロダクトの最終決定権と責任を持つ役割)、データサイエンティストをあわせたような役割を担う。
本書ではプロダクトマネージャーを
一般的には、プロダクトマネジャーはプロダクトのさまざまな要素を形にする過程を監督する。
と説明している。グロースサイクルでプロダクトの新機能を実験として選定した場合に、グロースリードはメンバの中のプロダクトマネージャーを実験のオーナとして任命すると後の章である。
ここで言うプロダクトマネージャーはグロースチーム内での機能開発をマネジメントするのか、それとも別チームを率いているプロダクトマネージャーで、そちらで実験のための機能開発をマネジメントするのか。組織体系の節にあるチームだと前者なのかな。
このあたりは企業によって組織構造や役割名の定義が違うので、そういった典型的な型があるよねぐらいで読んだ方が良いだろう。
詳しくは4章。
「専門分野に応じた業務を担う」とありメンバの専門性に頼っているイメージ。スクラムのように銃士の姿勢まではここでは求めていないようだ。銃士の姿勢であることに越したことはない。
分析とプロダクト開発とマーケティングができる機能横断型のグロースチームを結成せよ。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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