さて、そろそろ年賀状準備のシーズンである。
ここしばらくはずっと1997年モデルのエプソン PM-750C を使ってきたのだが、マージンが大きく(上・右・左は 3mm、下はなんと 14mm)デザイン決めにずいぶん制約があり、毎年この季節には「来年は買い替えよう」と思っていたのである。 去年はオイルヒーターを買ったため見送ったのだが、今年はついに新調することにした。
自宅では年賀状 + 年に数回 A4 普通紙プリント程度しか使っていないのだが、これを機に L 版デジカメプリントも気軽に楽しみたい。 気合いをいれて「フィルムスキャン + キャリブレーション/カラーマッチングして A4 プリント」などもしたことはあるが、まあ今後はカンタンにそこそこ綺麗にプリントできることを重視したい。
でエプソン・キヤノンをチェック。 ふーん、最近はスキャナがついている機種が結構あるのか。 それ選べば、古くて使いづらい GT-7000 を処分できるな。
ちなみにフィルムスキャンはできるのかな? この間フィルムスキャナ (COOLSCAN III LS-30) 処分しちゃったから、どうせならフィルムもスキャンできるといいな。 フィルムスキャンできる環境が戻ってきたらリバーサルフィルムで写真またガンガン撮ろうかな。 ん? CIS タイプだとフィルムスキャンできないのか。で CCD タイプは、エプソン・キヤノンだと PIXUS MP980 だけか。
……決定。
当初はもっとグレードの低いものでもいいと思っていたのだけれど、結局キヤノンのオールインワン現行だと最上位機種か。 ま、どのみちプリンタはランタイムコストでメーカーに吸われるので本体のちょっとぐらいの価格差は長く使うなら小さな要素だと自分のいいように解釈。
でヨドバシカメラのポイントで買ってしまえと思ったら、これがまた読まれているかのごとく、それを阻む20%ポイント還元設定。 トホホ。店の思惑通りポイントはサプライで使うか。
家族会議も済ませて、夜中の24:00 すぎに注文。 したら12時間ちょいで昼過ぎにピザを食べているところにもう届いた。 次の週末に遊ぶことを想定していたのに、もう届いてしまうとは。 心の準備ができてないではないか。
とはいえ設置場所の確保は終わっていたので、開梱と設定、ちょっとしたプリントまではしてみた。 触ったことのない機種なので、最初のインクタンクセットはおっかなびっくり。
書いてみると気になる点が多くなってしまうが、買ってみて結構満足。今までプリンタは使う時だけ出すようにしていたのであまり使わなかったのだが、今回は常設することにしたのでちょくちょく活用したいと思う。
[ 製品レポート ]
今回のプリンタ買い換えではフィルムスキャンができるということでキヤノン PIXUS MP980 をチョイスした。
今日初めてフィルムをちょっとしてみたので感想を。
原稿台カバーの内側にある「FAU保護シート」を外し、裏側に収納されているフィルムガイドを取り出して、そこにフィルムをセットする。 フィルムガイドを本体に収納しておけるのでこれは便利。
フィルムガイドへの 35mm スリーブのセットであるが、ヒンジ側に余裕がないのでフィルムのカットがきちんとされていないとコマが合わせられなさそうだ。 それ以外は特に問題なし。
でフィルムガイドを原稿台ガラスにセット。
まずはプリンタ本体だけで印刷してみた。 リバーサルフィルムをセットし、「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド」「画質:きれい」にて印刷。
結果的には解像感がなくイマイチだった。 次にした PC でのスキャンと印刷に比べると、周辺がかなり余裕をもってトリミングされてしまうし色調も良くない。
フィルムからの印刷はきちんと PC からした方が良さそうだ。
付属の MP Navigator EX でスキャン後、Easy-PhotoPrint EX で印刷してみた。 スキャン時は設定を 1200dpi から 2400dpi に変更、フィルムの種別は手動でポジフィルムを選択しておいた。 ちなみに最初は 4800dpi を選んだのだが、結構な時間がかかるのでキャンセル。
スキャンしたコマは 3432x2248 ピクセル(7.7 メガピクセル)になった。
等倍で見るとデジカメの高感度モードで撮ったようなポワポワ感がある。4800dpi にしてもあまり意味がなさそうな予感。 例え古くてもフィルムスキャナ(ニコン COOLSCAN III LS-30)の方がさすがに綺麗だった気がするな。
とりあえず「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド」「画質:きれい」にて印刷。 こうするとプリンタ本体のみで印刷操作した時より、ずいぶん見られるプリントになった。 ほぼ標準設定だったため補正がかかっているのだと思うけれど、ちょっと輪郭は出しすぎかな。フィルムからなのでもう少しナチュラル感を出したい。
リバーサルフィルムからまとまったL判プリントが欲しい時は、ダイレクトプリントではなくレーザープリントなら安くなっているので、手間と時間、用紙・インク代を考えるとやっぱりラボに出した方がいいかな。
とりあえずフィルムで撮った写真をデジタル化して Web に上げたりできるようになったのと、自宅でちょっとしたプリントができるようになったのは嬉しいところだ。
[ 製品レポート ]
明/暗#photography
— Naney (@Naney) September 2, 2022
RICOH GR IIIx #GR #GRIIIx #GR3x pic.twitter.com/y607uD4woR
帰ったら、一昨日注文したデ・オウと一緒に、昨日注文して明日配送予定だったEマウント等倍マクロレンズ SEL30M35 が届いていた。
Lomography DigitaLIZA+ で一昨日にお試しでネガフィルムを1コマ撮影した RAW 画像を Lightroom Classic に読み込んでみる。 うー、自然な色にするの結構難易度高いのね。
ネガフィルム画像の反転には Lightroom Classic 用の Negative Lab Pro プラグインがいいらしい。しかし円安のタイミングで $99.00 は悩ましいな。 Lomography DigitaLIZA+ とマクロレンズで出費したし、買うにしても少し間をおいてからかな。やはり、まずはリバーサルフィルムの方をデジタル化していくことにしよう。
地中電線路#photography
— Naney (@Naney) September 10, 2022
RICOH GR III #GR #GRIII #GR3 pic.twitter.com/lAyvXhgM4c
今月購入した Lomography DigitaLIZA+ でリバーサルフィルムのデジタル化を始めた。
SEL30M35 は今日が初実戦投入。ワーキングディスタンスが短いので DigitaLIZA+ にかなり近づける形でセッティングする必要がある。レビューを見ると F5.6 が画面全体で一番画質が良くなるとのことなので F5.6 にした。ISO 感度は 100 で。
最初はベルボンのマクロ撮影用三脚 ULTRA 353 mini を使ってみていたんだけれど、真上から撮るのには向いていなかったので、普通のサイズの三脚に取り替えた。
Lomography DigitaLIZA+ はフィルムホルダーとバックライトを使用。36x24mm フィルムマスクと 35mm パノラマディフューザーは使用せず。
撮影モードは絞り優先。基本オートのままで、何枚かだけプラスに露出補正した。フォーカスは AF-S + フレキシブルスポット。RAW 画像を後で処理するのでホワイトバランスは AWB オートのまま。
SEL30M35 は周辺部の解像力・色収差がそこそこのようなので、目一杯使わずパーフォレーションを含めて撮影しコマ部分を切り抜くことにした。
YYYY-MM-DD-hhmmss-カメラ名.拡張子
としているが、フィルムで撮った写真は撮影日時が分からない。ちょっと長いが
フィルムカメラ名-フィルム種別-フィルム番号-コマ番号-YYYY-MM-DD-hhmmss-デジタルカメラ名.拡張子
とすることにした。フィルム種別は N:ネガフィルム、R:リバーサルフィルム。フィルム番号は 0001・00002・……。コマ番号は 01・02・……。
その後ろはデジタルカメラで撮影した日時とカメラ名。再度デジタル化し直した場合、ここで区別する。
「切り抜き」で角度補正をしたコマに合わせて切り抜き。
リバーサルフィルムは色を反転させなくて良いので楽ちんだ。ホワイトバランスもほとんど撮影時のままで大丈夫だった。
階調もあまりいじらず。必要があればシャドウや黒を少し上げるぐらい。
キレと周辺の光量落ちのある TC-1 の写真の雰囲気が残った形でまずまずデジタル化できている感じでちょっと嬉しい。
これは楽しいぞ。
土曜日の午後に36枚撮りフィルム2本を撮影して Lightroom Classic で処理してちょうどいいぐらいの時間だった。
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TDU
— Naney (@Naney) September 24, 2022
2000年2月#photography
TC-1 RDP II pic.twitter.com/UMQV3hYUxG
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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