齋藤孝氏が考案した「偏愛しているものを1枚の紙に書き出したもの」。
Naney の偏愛マップについては「Naney のお気に入り」をご覧ください。
今度イベントで偏愛マップを使ったらどうかということで、実際にメンバで偏愛マップを交換しての会話をしてみました。実際にやってみると会話が弾んでめっちゃ楽しかったです。これは良い!
今回は私以外はその場でとりあえず15分で手書きで偏愛マップを作ってみました。私は事前に作りつつあるβ版のものがあったのでそれをプリントアウトして手元に用意し、他のメンバが書くのを眺めていました。
みんなが書いているのをみて興味深いなと思った点としては以下がありました。
それほど下調べせず「偏愛しているものを書き出してみよう」でやってみるとこんな感じになるんだなというのがわかりました。ワークショップとしてやる場合は、ある程度偏愛マップのサンプルを用意したり書く時のポイントを説明しておいたりすると良さそうです。
書いたあとは偏愛マップを交換してのトークタイムです。2人の偏愛マップに共通点があったり、あるいは興味をもってもらって質問されたりするともう嬉しくたまりません。ついつい熱弁してしまいました。テンションが上がりますね、これ。偏愛しているものなのでテンションが上がらないわけがありません。
一方「ちょっと話す側に回りすぎたなぁ」と個人的に反省しました。普段以上に会話のキャッチボールを意識する必要があるようです。
それから会話の中で「別の偏愛」があることを思い出してしまい、相手に預けている偏愛マップを取り返して追記したくなることが何度もありました。手元にメモパッドを用意してメモっておけるようにしておくのが良いですね。
偏愛トーク楽しいです。
偏愛について書かれた齋藤孝氏の「偏愛力 〜人付き合いがうまくいくコミュニケーションの基本50〜」を図書館でぱらぱらっと見たら面白そうだったので早速買って読んでみました。
本書の中で「最高のコミュニケーションツールだと自賛 (p.142)」されている偏愛マップの作り方について書かれていたので、なるほどと思うポイントをピックアップしてみました。
他人にどう思われるかを気にしたり恥ずかしがったりせずに、本当に偏愛しているものを書くということが大切です。
「偏愛」とは何かを特別に好きになること。 p.3
「こんなものを好きだといったらキラわれる」は絶対に思い過ごしです。 p.100
偏愛マップは人に見せることが大前提ですが、それを意識して、かっこいい「好き」だけを書こうなどと変なバイアスをつけないこと。 p.143
偏愛はできるだけ具体的に書くのが良いとのこと。固有名詞などで書くのが良いですね。実際に私が偏愛マップを使って会話してみた時も、相手の偏愛マップにあるキーワードが具体的なものの方が興味をもって質問できました。
偏愛しているものはできるだけ細かく書くこと。 p.143
まず最初のとっかかりとしては、やはり昔好きだったものなどが良いようです。子供の頃に好きになったものなどはやは強いですね。
昔好きだったという人やこと、ものを書いてもいいでしょう。 p.144
偏愛するものがなかなか思い出せないときには、特別に好きな食べ物とか、子どものころに手に入れたもので今も捨てられないでもっているもの、はまったアイドルとか漫画など手近なところから偏愛しているものを思い出していく(後略) p.144
あとはワークショップなどでみんなでやる場合は、サンプルとなるカテゴリのリストがあるととりかかかりやすいようです。
基本形式は自由です。カテゴリ別に箇条書きにしていくタイプや、マインドマップのように放射状に広げていくタイプなどが多いようです。「偏愛マップ」で Google 画像検索してみるといろいろな方の偏愛マップを見ることができるので、気に入ったものを真似るのも手です。
限られた時間で書きその場で交換して会話するような場合は、綺麗さにこだわらない方が良いかと思います。
読めさえすればどんどん書きなぐる感じでかまいません。 p.145
またじっくり時間をかけて偏愛マップをアップデートしていくようなケースでは、偏愛しているものについて順位付けをするのも面白いです。自分が本当に本当に好きなんだなぁというのが見えてきます。逆にこれは好きだけれど偏愛ではないなというのも見えてきたりします。
ときどきランキング付けをやっていると、自分が偏愛しているものが具体的にわかってきて、あやふやだった自分像が明解になってきます。 p.117
ワークショップなどで偏愛マップ作りについて説明する場合には上記のようなポイントを伝えるとスムーズに取り組めるのではと思います。
偏愛マップを交換して共通点や関心の湧いたキーワードについて会話する際のポイントについても本書で説明されていたので、それについても別途まとめておきたいと思います。
「偏愛力 〜人付き合いがうまくいくコミュニケーションの基本50〜」を読んで「偏愛マップを作る時のポイント」をピックアップしてみました。
偏愛マップをができたらそれを交換してのコミュニケーションです。初対面の人が集まる会などでは5分〜10分程度でシャッフルしながら2人1組で会話していくと良いとのことです。
ランダムに2人1組になってもらい、つくったばかりの偏愛マップを見せ合って5分〜10分話し、すぐにシャッフル(組み換え)。このシャッフルを何回も繰り返していきます。 p.160
本書では「偏愛を交換し会う10のルール」が上げられていますが、その中でもポイントは以下ではないかと感じました。
会話の時に聞き役に回りましょうというのはよく言われていることです。ただ偏愛マップを使っているといつも以上に話したくてウズウズしてしまいがち。実際自分も普段以上に話したくなってしまいました。かなり意識する必要がありそうです。
偏愛マップコミュニケーションでは一つだけ、絶対に気をつけなければいけないことがあります。自分が偏愛について話す中心になってはいけない! できるだけ聞き役になるということ。 p.165
「しゃべる」と「聞く」は五分五分ぐらいがちょうどいい分量配分。 p.184
相手の偏愛マップとの共通点を見出して盛り上がるだけでなく、共通していないけれど関心をもったものについて話題を振ってみるというのも重要ですね。
相手の偏愛マップを見たとき、自分もそれを偏愛しているというものよりも、これまであまり興味を持ったことがないことに目を止めて、質問を投げかける。 p.165
「人の意見を否定しない。」というのを読書会をする際のルールにしていると、猫町倶楽部の代表の方に去年教えてもらいました。以来自分たちでオフ会を開催する際にもそういうルールにするようにしています。
偏愛ですから自分と異なる考えだなと思うこともあるでしょうが、否定せず一つの考え方として尊重することが良いコミュニケーションにつながります。
相手の偏愛を絶対に否定しないこと。自分の偏愛しているもの以外は全否定では自分がすごく狭くなってしまいます。 p.168
一つの偏愛を際立たせるために対極にあるものを否定する。しばしばやりがちなことですがこれもNGです。 p.170
否定のエネルギーで自分の偏愛を際立たせるのは愚策中の愚策と心得ましょう。 p.171
相手はいい気持ちになって好きなことを話しているのだから、聞くほうが余裕を持って、少々ズレていても相手の話しを楽しみながら聞いていく。 p.199
比較的普通の人よりはメモる派だと思っている私ですが、そうはいっても普段の会話ではノートを出しそびれたりしてしまいます。しかしやはりメモすることは重要ですね。再認識です。
偏愛を核に話していくとつい話しに熱中してしまうもので、要点を押さえるためにもとくに盛り上がったところ、相手の熱がひときわ高まったところですかさずメモ。 p.175
メモを取っていないと、相手がいい気分になり、盛り上がっているところなのに、「実は、私も◯◯が異常なくらい好きでしてね」などと口をはさんでしまったりしがちです。 p.175
こうしてみると偏愛トークに限らずどれも一般の会話にも当てはまるポイントですね。
「偏愛力 〜人付き合いがうまくいくコミュニケーションの基本50〜」を読みました。これは使えるなと思いあとで活用できるように
について先にまとめてみました。
本書では上記のテクニカルな部分に先立って、まず「偏愛」について詳しく述べられています。「偏愛は『自分らしさ』、アイデンティティをつくり上げるもの (p.21)」で「『好きなもの』が多いほど、その人の世界は豊かなものになる (p.24)」と本書では偏愛することの大切が語られていました。
いやぁ、この本を読むとどんどん偏愛したくなってきます。
先週から作り始めた偏愛マップですが、途中「偏愛力」を読んで偏愛マップを作る時のポイントを学びながら整理を続けて完成しました。
今回は iThoughtsX で整理していたのをそのままエクスポートしています。
9月18日(木)に帰省した妻が帰ってきました。そのあいだ1週間ぼっち生活でした。
この1週間でやったこと:
普段やらないことを集中して出来ました。1人の間はリビングに MacBook Pro やら資料やらノートやらを出しっぱなし。出したりしまったりする手間が省けて効率的です。
ただ「乱雑になっていく > 整理して片付く」なので、きっとこのままの生活が続いたら、どんどんめちゃくちゃになっていく事間違いなしでした。洗濯機で洗濯するのも何年かぶり。取扱説明書を出してきました。食事も買って簡単に済ませるだけなどなど、一人暮らしに向かない性格だとあらためて思いました。
一緒に暮らしている人がいるって素晴らしいです。
mixi ユーザーの方々をお招きし「mixi運営オフ#5喫茶去」を開催しました。今回は「マイミクと直接会ってみよう!」がテーマ。普段 mixi 上でやりとりしている方とも、時には顔を合わせて話しをしたくなるもの。「会ったことの無いマイミク」や「最近ずっと会っていないマイミク」と直接会うきっかけになればと本日のオフ会を開催しました。
今回は偏愛マップを作って会話する時間を設けてみました。偏愛していることを話題に盛り上がっていただけたようで嬉しい限りです。
詳細はスタッフ日記にまとめました。
[ mixi運営オフ ] [ Naney と mixi ]
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。
#nNote タグがついている記事は他の記事に比べて、より断片的・未整理・不完全なちょっとしたノートです。まだ結論に至っていない考えなども含まれます。頻繁/大幅に更新したり削除したりすることがあります。
ナレッジベースアプリケーション Obsidian で書いているノートの一部を notes.naney.org で 公開しています。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。