次回の検査の予約で病院に行くために今日は有給休暇を取ったので、時間のある午前中に久しぶりに東京都写真美術館に行くことしました。現在開催されている3つの写真展のうち、ロベール・ドアノーの写真「ピカソのパン」がトップ画像になっていた
を鑑賞することにしました。以前ロベール・ドアノーの写真展を観て好きになったんですよね。また写真展で観たいなと(本展はTOPコレクションということで所蔵作品の中からチョイスされたものの展示なのでロベール・ドアノーの写真は2作品のみですけど)。
「美術館」という場における学びは、学校や書物による学びとは異なる体験をもたらします。美術館の空間の空気感、壁に並ぶ作品のリズム感、実際の作品の大きさによる存在感などを全身で感じたりすることからの学びは美術館特有のものです。また、ただ作品を時代の資料として見て情報を得るというだけではなく、自分の興味にそって作品の中に写っているものをじっくり見ることで、それまで気づかなかった作品の別の一面に気づいたり、あるいは「わからないこと」を発見しその「わからなさ」をたのしんだり、ということも美術館での「まなび」です。 — TOPコレクション たのしむ、まなぶ「イントゥ・ザ・ピクチャーズ」より。
というのがこの展示のテーマ。
あえて作家名・作品名・解説を掲示しない展示に、全力で作品に向き合うことになりました。写真の中の人物の視線の先、フレームの中に写っているもの・フレームの外にあるもの、写された瞬間とその前とその後。全てを想像しつくすというの、とても勉強になりました。写真の中に入り込んでいろいろ感じ考えてみるという意識を持つことにとても面白みを感じました。
一方感じるだけでなく、いろいろ考えを巡らせために頭の中で言語化をしていく自分に「こんなにわかりやすく言葉に置き換えてしまっていいのかな」という思いを抱きました。それから、写っているその情景はある瞬間を切り取ったものなのか、それとも意図的にそのようなポーズをとってもらったのか、そういうところも今まで以上に気になるようになりました。
いやー、非常に集中したエネルギーを使った写真展でした。
8月11日から2期の
もあるのでこれもぜひ観に行きたいです。
[ 写真展 ]
舞山秀一氏の写真展 A MOMENT を昼休みに見てきた。展示写真にはタイトルが添えられてなく、先入観なく写真と向き合うことになった。
惹き込まれたのは大きくプリントされた 2018 A MOMENT #018 NY 2016 (ニューヨーク街を見下ろした写真)と 2018 A MOMENT #019 NY 2012 (橋の写真)。建造物の陰影が圧巻。
他のどの写真もしっかり「真っ黒」が焼き込まれていてそこに惹き込まれていくのを感じた。まさに芸術作品!
11月9日(金)から18日(日)まで 代官山の SISON GALLERy にて。
[ 写真展 ]
今日から渋谷ヒカリエのヒカリエホール ホールAで始まった「東京カメラ部2019写真展 in Hikarie」をさっそく昼休みに見に行ってきた。
今年はホールAになり(去年はホールB)広々としたスペースでの写真展になった。入ってまず企業ブース・自治体ブース占めており、写真展に来たというより若干ビジネス系の展示会に来たという印象をもってしまった。これだけ大規模になるとやはりスポンサーも大切だしねー。
撮影目的での来訪者を増やすことで地域活性化というのは、自自体としても取り組みやすいのかな。最近盛んなロケツーリズムを狙ったロケ誘致にも通ずるところがあるな。
今年は自然風景の割合が多く街の写真やスナップが少ない印象だったけれど、それは自分がそういう視点で見るようになっただけかもしれない。
今年も「Instagram部門」では組写真の妙を感じた。なかに1枚の写真をただ9分割しただけに見えた作品が数点あって、これはどう受け止めたらいいのか迷った。 Instagram 上でみると、おっと思うのだろうけれど、額装されると工夫感が感じられなくなっちゃうのかな。
[ 写真展 ]
壁
— Naney (@Naney) July 11, 2019
RICOH GR III #GR #GRIII #GR3 pic.twitter.com/4NEc2q3qVY
音楽シーンを題材にした作品で構成された写真展「写真家ドアノー/音楽/パリ」にようやく行ってきた。ロベール・ドアノーの写真展は2001年5月4日に行った「ロベール・ドアノー写真展」以来かもしれない。
どの写真も主役以外の隅々の人までが生き生きとした表情をしていて、ほんとすごかった。
今回は「撮る」「撮られる」関係の中で撮られた作品が中心。スナップ写真ももっと見たいな。
[ 写真展 ]
駅前#photography
— Naney (@Naney) March 23, 2021
RICOH GR III #GR #GRIII #GR3 pic.twitter.com/62CmxSLKC3
国立代々木競技場近くのサクラ駆け出す。
— Naney (@Naney) March 24, 2021
代々木公園イベント広場#photography
RICOH GR III #GR #GRIII #GR3 pic.twitter.com/O95VuOfeBc
国立新美術館で開催されている「佐藤可士和展」に行ってきた。美術展・写真展と違って印刷物の展示が多く、ちょっと物足りないかもと最初思ったけれどバラエティに富んだ展示内容で満足できた。
商業デザインとして様々なシーンで利用することを想定し、スケーラブルで印刷・立体化・2次利用しやすい直線や円弧のシンプルな組み合わせのものが中心。スプラッシュ系のデザインがあると逆に強く目がひかれた。
「見た目を考えてデザインする」「与えられたコンセプトをもとにデザインする」「コンセプト作りとともにデザインする」、どこまで踏み込んだ仕事ができるか(能力があるか、任せてもらえるか)がやはり一流とそれ以外の違いなんだろうな。
本展は一部を除き写真撮影 OK となっている。展示されている作品のブランドの企業が各社協賛・協力しており、マーケティング上のメリットも大きいというのもあるだろう。気に入ったものを写真に残して後で見返したい来場者と Win-Win でいいな。
ソール・ライター生誕100年を記念しヒカリエホール ホールAで開催されている「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色 (SAUL LEITER Origins in Color)」を観覧してきた。
モノクロ写真は小さめのプリントが中心。計算された構図と陰影の力強さに惹きつけられた。
スライド映写機による投影展示やライトテーブル上でのフィルム展示では、カラースライド写真が鮮明な色をもって目に飛び込んできた。透過光で写真を見るのやっぱりいいなあ。
今日の展覧会では Untitled な写真が多かった。普段ソーシャルメディアに写真を投稿する時に添えるテキストに苦心しているのだけれど、「タイトルに頼らずに写真で魅せる・伝える」「タイトルに頼らずに写真から感じ取る」ということも大切だし、そもそももっと自由でいいんだよね。
ソール・ライター氏の写真は「アウトフォーカスされた前景」「壁による空間の切り取り」「ガラス越し」「水滴」「結露」「反射」といった表現が特に魅力的だった。真似てみたくてもう仕方がない。前景と透過と反射、撮り歩く時に意識して取り入れてみよう。
[ 写真展 ]
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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