「問題解決プロフェッショナル『思考と技術』」の姉妹本「問題発見プロフェッショナル - 『構想力と分析力』」を火曜日に購入し読み始めている。
本書における問題の定義が明快であり、目から鱗である。
問題とは「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ」である -- 「問題発見プロフェッショナル - 『構想力と分析力』」 p.16
現在の状況の中で「マズい点や困っている点」などが問題であると今までごく当たり前に考えていた。しかし本書では問題は「目標(あるべき姿)と現状のギャップ」であると説明している。
「目標をどこに置いているのか」「どういう立場で考えているか」によって、同じ状況でも問題が変わってくる。 全くその通りで非常に納得である。しかし自分ではなかなか気がつかない視点で、またついつい忘れて目の前のマズい点にのみ目が向いてしまいがちである。
GTDの「自然に計画するためのモデル」でもハワード・ゴールドマンの「High-Performance OS」でも「目的・目標」からプロジェクトがスタートする。 問題発見・問題解決のプロセスも「目的・目標」の再認識から。
会社の後輩から問われた。
答えがあればこちらが知りたい。
プロジェクトマネージャーには、そういう事を自力で模索し掴みとる能力が必要なのではないか。プロジェクトプロジェクトマネージャーは答えの決まっていない問題の解決をしていかなければならないのだから。
もちろん他の人から学ぶというのも重要なので、質問すること自体は悪くない。 ただもう少し自分で考えてみて「○○と△△というのがあり、○○の方が~~で良さそうだと思うのですがどう思いますか?」などと、やるのが良いかと思う。
ちなみに私がどう試行錯誤しているか、何を読んでどう考えたかはココ (nDiki) に書いているから、後輩君なら(反面教師にせよ)見てくれればいいと思う。
ていうか、何か面白いもの見つけてきてドンドン紹介してクレ。
ソフトウェアプロジェクトマネジメントで、必要なキーワードを思いつくままに挙げてみた。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。
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