nDiki : 増分バックアップ

2005年4月2日 (土)

DAR で差分/増分バックアップ

普段使っているノート PCpdumpfsバックアップをとっている。 任意のスナップショットから簡単にファイルを復元できるので、バックアップHDDを別に用意できる場合はこれが便利。

問題1

会社で使っている Windows デスクトップは、rsyncWindowsファイルサーバへ同期。 1世代しかバックアップが無い。 少なくとも数世代前のファイルが復元できるようにしておきたい。

問題2

Linux サーバはバックアップ無し! マズイ。 現状、たまに手動で tarball にして保存しているぐらい。

DAR

DAR というバックアップコマンドの紹介を見て興味をひかれた。 シンプルながらも使い勝手の良さそう。 Linux でも Windows でも動くというのも嬉しい。

DAR を使ってみる

Linux 上で試してみる。

テスト用ディレクトリを作成

/tmp の下にテスト用ディレクトリ dar を作成。 その下に home ディレクトリと var ディレクトリを作成する。

 mkdir -p /tmp/dar/home/naney
 mkdir -p /tmp/dar/var/lib/dar
 echo 'abc' > /tmp/dar/home/naney/file1.txt

/tmp/dar/home 以下バックアップ対象として /tmp/dar/var/lib/dar 以下にバックアップファイルを作成してみることにする。

フルバックアップ

最初はフルバックアップ:

 dar -c /tmp/dar/var/lib/dar/home-full \
     -y9 \
     -R /tmp/dar \
     home

/tmp/dar/home をフルバックアップした home-full.1.1.dar が /tmp/dar/var/lib/dar にできる。

差分バックアップ(1回目)

ファイルを1つ追加。

 echo 'def' > /tmp/dar/home/naney/file2.txt

ここで差分バックアップをとる:

 dar -c /tmp/dar/var/lib/dar/home-diff-1 \
     -A /tmp/dar/var/lib/dar/home-full \
     -y9 \
     -R /tmp/dar \
     home

home-full.1.dar に対する差分バックアップファイル home-diff-1.1.dar ができる。

差分バックアップ(2回目)および増分バックアップ

もう1つファイルを追加。それから最初にあったファイルを削除してみる。

 echo 'ghi' > /tmp/dar/home/naney/file3.txt
 rm /tmp/dar/home/naney/file1.txt

ここで差分バックアップ(2回目):

 dar -c /tmp/dar/var/lib/dar/home-diff-2 \
     -A /tmp/dar/var/lib/dar/home-full \
     -y9 \
     -R /tmp/dar \
     home

home-full.1.dar に対する差分バックアップファイル home-diff-1.2.dar ができる。

またインクリメンタルバックアップもとってみる

 dar -c /tmp/dar/var/lib/dar/home-inc-2 \
     -A /tmp/dar/var/lib/dar/home-diff-1 \
     -y9 \
     -R /tmp/dar \
     home

差分バックアップファイル home-diff-1.1.dar に対する差分バックアップファイル home-diff-2.1.dar ができる。

フルバックアップからの復元
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-full

を実行。

 home/naney/file1.txt

が復元される。

フルバックアップ+差分1回目からの復元
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-full
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-diff-1

を実行。

 home/naney/file1.txt
 home/naney/file2.txt

が復元される。

フルバックアップ+差分2回目からの復元
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-full
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-diff-2

を実行。

 home/naney/file2.txt
 home/naney/file3.txt

が復元される。

フルバックアップ+増分1回目(=差分1回目)+増分2回目からの復元
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-full
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-diff-1
 dar -x /tmp/dar/var/lib/dar/home-inc-2

を実行。

 home/naney/file2.txt
 home/naney/file3.txt

が復元される。

運用するには

などが必要か。 エラー処理まで含めると結構面倒くさいな。 Perlあたりでまずは簡単なスクリプトを用意するか。

[ 4月2日全て ]

2009年1月13日 (火)

Windows BOX も DAR増分バックアップ

直付け HDD なら pdumpfs にするところだが、ネットワーク上の別の HDD (TeraStation PRO) 上に保存したいので、DARバックアップすることにしてみた。

公式サイトから Windows 版バイナリをとってきて展開。 インストール無しにすぐ使える。

Cygwin ベースなのでパスの指定はちょっと変態的だが、問題なく動作。試した範囲では日本語ファイル名も OK だった。

バックアップ先を G: としてネットワークドライブ割り当てして、C: ドライブのホームディレクトリをバックアップ

フルバックアップ

 dar -c /cygdrive/g/var/DAR/mypc/mypc-home-2009-01-13 \
 -P var/Dropbox \
 -P var/TrueCrypt \
 -y9 -s 1G \
 -R /cygdrive/c/home/naney

増分バックアップ (差分バックアップ)

 dar -c /cygdrive/g/var/DAR/Dine/dine-home-2009-01-13.2009-01-14 \
 -A /cygdrive/g/var/DAR/mypc/dine-home-2009-01-13 \
 -P var/Dropbox \
 -P var/TrueCrypt \
 -y9 -s 1G \
 -R /cygdrive/c/home/naney
[ 1月13日全て ]

2011年1月7日 (金)

今日のさえずり: ScanSnap S1100 箱もちっちゃい

image:/nDiki/Flickr/5333263274.jpg

  • 10:08 RT @dinosJP: @Naney おはようございます。ミシンご検討くださいましてありがとうございます。Naneyさんのツイート、勉強になりました(M)
  • 10:29 お、今日は本社で新年会なんだ。
  • 12:13 ボールペン見にきた。 (@ シモジマ 浅草橋5号館) http://4sq.com/dIYFWf
  • 12:43 和風牛丼 290円。 (@ なか卯 浅草橋店) http://4sq.com/eKP3AW
  • 14:57 ミシン注文したらしい。
  • 15:10 年初なので増分バックアップではなくてフルバックアップをバックグラウンドでとっているのだが、おかげでコンパイルが遅い遅い。
  • 15:11 あ、そうそう ScanSnap S1100 も届いたらしい。
  • 16:22 @madaaamj ミシンのユーザに作品公開許可リクエストしておきまーす。昨日はいい情報ありがとうございました。
  • 19:19 今日も。 (@ ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba (Yodobashi Camera Multimedia Akiba) w/ 8 others) http://4sq.com/f5VXql
  • 19:24 RJ-45 コネクタ、予想よりちょっと高い。
  • 20:05 ボールペンは結局リポーター4コンパクトにした。
  • 20:09 2色以上の油性ボールペンでノック式でグリップがゴム(っぽいの)ではないのって高級なのを除くとこれしか見つからなかった。
  • 20:11 ロットリングのトリオペンがシャープペン無しの3色ボールペンだったら価格的にも即決なんだけど。
  • 21:08 @dateotoko BIC は触ったんですがノックのスムーズさが足りなくて NG でした。
  • 21:11 @dateotoko ハイテックCコレト Lumio は去年見た時に1000円出すにはちょっとチープだなと感じました。それと最近ハイテックC離れしているというのもあって。
  • 21:15 4C 互換リフィル(ハイテックCスリムスの)使ったり、クリップ-オンG 3C マナーをハイテックC化したりと一時期ハイテックC一色だったんだけれど、ほぼ日手帳を使わなくなったのと同時にだんだん使わなくなってきたな。
  • 21:17 手帳など細かい字を書く時にはハイテックCいいんだけれど、さっとゴリゴリ書きたい時には華奢だしカリカリ過ぎでだんだん敬遠するようになった。
  • 21:30 リポーター4コンパクト http://flic.kr/p/98gePu
  • 21:34 2008年2月1日発売のリポーター4コンパクト、3年前に見送ったんだけれどやはり使ってみることになるとは。 http://bit.ly/e7QDhY
  • 21:46 @atq JETSTREAM 評判いいですよね。チェックしてみたんですが3色ボールペンだと「ノック式だけれどラバーグリップ」か「ラバーグリップじゃないけど回転式」で今回の希望に合いませんでした。残念。
  • 23:35 ScanSnap S1100 箱もちっちゃい。 http://flic.kr/p/98hnn5
[ 1月7日全て ]

2020年8月3日 (月)

ノートン セキュリティをやめたら Time Machine バックアップが壊れなくなった(かも)

macOS Catalina にアップデートしてから Time Machine

信頼性を向上するために、新規バックアップを作成する必要があります。

エラーを出すようになってしまったので、一昨日ノートン セキュリティをやめて Sophos Home に変更してみた。 AirMac Time Capsule と Synology DiskStation DS216j の2台それぞれに初回バックアップと何回かの増分バックアップまで実行したけれど、今のところエラーが出ていない。 ようやく Time Machine がまともに戻るかなー。

[ 8月3日全て ]

2020年8月8日 (土)

TimeMachineEditor でローカルスナップショットを作っておく

ノートン セキュリティをアンインストールしてからしばらく経った。今のところ Time Machine バックアップ壊れていない。いったん一安心して良さそうだ。

前回のバックアップから変更が多いとバックアップ完了に時間がかかるのは今まで通り。誤操作して戻したいときに「まだ増分バックアップが取れていなかった」だと Time Machine の便利さ半減なので、以前見つけた TimeMachineEditor をこの MacBook Pro にも入れて1時間毎にローカルスナップショットを作成しておくことにした。

ついでにこのツールで Time Machine バックアップ間隔をデフォルトの1時間から「不使用時」に変更。

Time Machine の見直しはこれで一段落だ。

[ 8月8日全て ]

2020年8月22日 (土)

NASTime Machine バックアップするなら Sophos Home の Network File Scanning を無効に

セキュリティソフトを Sophos Home に変更したところ Time Machine バックアップ

信頼性を向上するために、新規バックアップを作成する必要があります。

ならなくなった。これで解決と思ったら今度は増分バックアップが「準備中です」から進まなくなってしまった。 Sophos Home のせい?

によると Network File Scanning を無効にすると良いらしい。昨晩寝る前に無効にし今日チェックしたところ順調に進むようになっていた。よしよし。

バックアップの間隔が長いと増分が多くなり時間がかかりすぎて途中でやめざるを得ないことが結構ある。 TimeMachineEditor でバックアップ間隔を「不使用時」に変更していたのも戻しておいた。1時間毎のローカルスナップショットは引き続き有効にしておく。

これでほんとに Time Machine 設定は一段落になるかな。

[ 8月22日全て ]

2020年8月23日 (日)

Cloud Station から Synology Drive にアップグレード

先々週に Google ドライブDropbox に同期しないファイルは Cloud Station に同期するように設定した。その際に Cloud Station の後継の Synology Drive が出ているのを知ったので、今日アップグレードすることにした。

公式サイトの手順に従いアップグレード

サーバ側は問題なく終了。依存する Node.js が先立ってインストールされて「へー」ってなった。

クライアント側の初回同期に注意

Mac 側はちょっと大変な事態に。Synology Drive Client をインストールすることで Cloud Station Drive が置き換えられて同期設定も移行された。

問題はここから。移行後の初回同期で、変更が無いファイルも全てサーバからクライアント側にガンガン同期し始めた。これ、ファイル内容に変更はないのだけれど Time Machine 的には増分バックアップ対象になってしまって無駄なバックアップが作られることになった。

しかも一部ファイルが書き込めないとリトライし続けている様子。オーナーの書き込み権限がなかったファイル(CVSRCS のファイルや過去 CD-R からコピーした psd ファイルなど)っぽい。

同期途中で一時的に「双方向同期」を「単方向アップロード」に変更してみた。アップロード方向だとローカルホスト上で更新がなければ転送しないようだ。

初回の同期が終わったところで「双方向同期」に設定を戻してみたところ、やはりまたダウンロードを始めてしまった。バックアップ目的でしか同期していないので「単方向アップロード」のままにしておくことにする。

Mac のメニューバーに表示されるアイコン

そうそうメニューバーに表示される Synology Drive Client のアイコンがイケてないと思ったのだけれど設定から「シンプルなシステム トレイ アイコンを使うにする」にしたら単色のいい感じのなった。

2020年8月29日 追記

「単方向アップロード」にした際に「ローカルで削除されたファイルをサーバーに保存」がオンになっていたのでオフに。

削除済みのものが NAS 側だけに残っているとわけが分からなくなるので一度「双方向同期」に変更したら、削除済みのファイルがローカルに戻ってきてちょっと辛いことになり始めたので中断。いったん同期タスクを削除 & NAS 側を削除し、あらためて双方向同期させた。

[ 8月23日全て ]

About

Naney Naneymx

Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。

※本サイトの内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。

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