会社の後輩から問われた。
答えがあればこちらが知りたい。
プロジェクトマネージャーには、そういう事を自力で模索し掴みとる能力が必要なのではないか。プロジェクトプロジェクトマネージャーは答えの決まっていない問題の解決をしていかなければならないのだから。
もちろん他の人から学ぶというのも重要なので、質問すること自体は悪くない。 ただもう少し自分で考えてみて「○○と△△というのがあり、○○の方が~~で良さそうだと思うのですがどう思いますか?」などと、やるのが良いかと思う。
ちなみに私がどう試行錯誤しているか、何を読んでどう考えたかはココ (nDiki) に書いているから、後輩君なら(反面教師にせよ)見てくれればいいと思う。
ていうか、何か面白いもの見つけてきてドンドン紹介してクレ。
ソフトウェアプロジェクトマネジメントで、必要なキーワードを思いつくままに挙げてみた。
「プレイフル・シンキング 仕事を楽しくする思考法」を読了。 始めにいっておくと、仕事がつまらなくてこの本を手にとった訳ではない。 プレイフル・シンキング (playful thinking) の
「プレイフルとは、物事に対してワクワクドキドキする心の状態のことをいう。」 -- p.16
の「わくわく」というところに魅かれたからである。
しかし実際たしかにこの本は「今の仕事が面白くないな、嫌だな、やらされているな」という人に超お薦めの本である。
本書の中心的キーワードがメタ認知だ。
「メタ認知」とは物事を俯瞰したり、多角的な視点から眺めてみることである。-- p.44
メタ認知により状況を把握し、状況に応じて行動していけるようになる。 次に、自分なりに課題を設定しなおして、「これは私の仕事ではない」を「これは私の仕事だ」に変えることで、プレイフルに取り組んでいくようになれる。「仕事の意味付けを変えたり課題を設定しなおしたりして、自分にとっておもしろい仕事に変えていくことがモチベーションを高めるうえでも有効(p.58)」なのである。 そして「『よく見せたい』よりも『よくなりたい』と思う気持ちが、あなたを成長させていくのである。(p.38)」。
もう1つのキワードが「省察」。自分の活動を振り返ってみることである。 省察により体験を経験に熟成させるのが重要。 「アウトプットは省察のもっともパワフルな手法なのである。(中略)。アウトプットは学びのそのものの行為でもある(p.103)。」はアウトプット主義を支援してくれている。
メタ認知と省察に関する話を読んで腑に落ちたのが「スーパーエンジニアへの道」で勧めている「自己盲目性を克服する道具」としての「個人的日誌」だ(記事)。自分の行動を変えようと思ったとき、「自分がどう反応するか」を知ることが重要であるとしているのだが、これはまさにメタ認知そして日誌に書くという省察なんだな。 個人的日誌の重要性を再認識。再開して Evernote でつけてみることにした。
そして、やはり動いてみるのが一番大事。 「あなたが動けば状況は必ず変わる(p.88)」というのは非常的に勇気づけられる言葉だ。 組織でもやはり何か動いてみなければ何も変わらない。プレイフルを意識しつつ、一歩ずつ始めていきたい。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。