先週金曜日に参加した総会関連のプロジェクトについて KPT 法を用いた評価セッションを実施。
プログラマ間でのコラボレーションが一つの課題になった。 決して悪い状態ではなく比較的いい感じであるのだが、より良くしていこうというわけである。
またこのプロジェクトはリリースを前にまだ開発要素が目白押しということもあり、その辺りの見通しもより明確にして共有したい。
ということで、今回はあらたにソフトウェアかんばんを使ってみることにした。
よく紹介されている方法はタスクカードを「TODO」「DOING」「DONE」というカテゴリ分けされた壁に貼って見える化する方法である。
今回はこれをちょっとアレンジして実践してみることにした。
まずはこれでスタート。
実装しなければならないストーリーがたくさんあることを直観的に、他のスタッフにも理解してもらえる。社長も「まだこんなにやることがあるのか」とプロジェクトの状況を理解してくれたようである。
今後であるが、以下の点をまだ行っていないので順次実行していきたい。
新しいプロジェクトにおける開発作業開始に向けて、本社から1人きていただいてミーティングを行う。 今回はキックオフミーティング的な位置付けなので、「すごい会議」スタイルで。
「本社のその人とは『すごい会議』をまだしたことないから、ワークシートは1枚ずつ渡していく流れにしよう」と思っていたら、なんかちょっと知った風。
も、もしや?
と思ったらやはり。「すごい会議」を既読であった。 昨日私がメールで流したアジェンダで「今日はすごい会議でくるな」と察知していたらしい。 嬉しいやら、ちょっと逆に緊張するやら。
実際にやるのは初めて(?)のようだったが、さすがに一読していると流れがスムーズだ。 問題点を挙げる手順の前にプロジェクトの現状の説明をする時間を挟んだのと、途中15分の休憩を行ったのを含めても3時間半で最後の手順まで完了。2人だったということと、情報カードを使用したということもあるかな。
すこし時間をあけてから、その人とさらにもう一人でこちらはふつうの会議。 「すごい会議」の直後だと、ギャップが大きくもどかしい。
今までいろいろ議長のポジションからの会議の改善をトライしてきたけれど、今後は1出席者という立場の時にどのようにすればいい会議にもっていけるかということを考える必要がありそうだ。
短期決戦型プロジェクトが佳境状態。 かなりスピーディーさを要求される展開なので、応接室のホワイトボードを奪ってきて昨日からソフトウェアかんばんに仕立てあげた(さらにその前から、プロジェクトの情報用に占有していたりする)。
今まで何度か情報カードを使ってソフトウェアかんばんをしているけれど、今回は細粒度なタスクレベルでクリアしていく必要があるので、お手軽にポスト・イットにした。
強粘着のものを買ってきたのだが、あまりつきが良くない。 雑巾でホワイトボードを綺麗に拭いてから貼りはじめたんだけれど、まだ油分が残っていたのかなぁ。
そこそこの情報を書けるように 75mm x 100mm のポスト・イットにしたのだけれど、これだとちょっと大きすぎた。 小さなタスクを沢山貼るにはこれだとスペースが足りなくなる。
とりあえず半分に切ってペタペタ。
見える化すると、厳しさがより鮮明に見えてきた。 「もっと早めに……」というのは言いっこなしだ。
情報カードベースでソフトウェアかんばん(ストーリーカード + タスクカード)を作っている開発プロジェクトがあるのだが作ったっきりあまり活用されていないので、今回は試験的に WiKicker による Wiki 上でかんばんを作ることにした。
まだ荒削りだけれども、まずはとにかく以下のルールで始めてみる。
基本的には 1カード毎に WikiPage を作るようにする。 ページ名はストーリーカードを表す SC と 状態 (TODO / DOING / DONE) を含む名前にする。
タスク名も同様に作る。
カードの内容は XP で扱っている内容で。 新規作成が楽なようにテンプレートページを作っておき、これをコピーして作れるようにしておく。
TODO -> DOING -> DONE という状態変化にあわせて、WikiPage 名を変更してページを移動させる。
例: TC/TODO/名前をつけて保存メニューを追加 | V TC/DOING/名前をつけて保存メニューを追加 | V TC/DONE/名前をつけて保存メニューを追加
SC/TODO、SC/DOING、SC/DONE、TC/TODO、TC/DOING、TC/DONE ページを作りそれぞれに、子階層の一覧を表示させる (WiKicker の [[index:child]] を使用)。
タスクカードからは「SC/<ストーリー名>」という名前で、ストーリーカードへリンクさせる。
WiKicker では「SC/<ストーリー名>」というページない場合、「SC/*/<ストーリー名>」というページを探してリンクしてくれる。この機能のおかげで、状態にあわせてページ名を変更してもリンクはそのままで追従してくれる。
担当者が割り当てられて実行中のタスクカードには [[DOING:担当者名]] という文字列を記述しておく。
「DOING:担当者名」で検索することで、各担当者が何を実行中なのかリストアップすることができる。また DOING: を「DOING:担当者名」を検索する Wiki 自身への InterWiki として定義しておくことで、この記述自体を検索結果へのリンクとすることができる。
ソフトウェア開発の見える化としてソフトウェアかんばんの良さは実感しているのだが、分散開発ではさすがに「情報カードで」というわけにいかず実行しにくい。
今回の分散開発プロジェクトに向けていろいろ考えた結果、Google ドキュメントのスプレッドシートを使ってソフトウェアかんばんを遠隔共有してみようと思う。
TRICHORD を使ってみたいのだけれど予算の問題が。 検討したのは以下。
スプレッドシートだとカードっぽさが薄れるが、共有・同時編集という点では安心して使えるし最大行数的にも OK。 一番運用しやすそうだということでこれでいくことにした。
以下のようにスプレッドシートを作る。
列 | 内容 |
A | カード番号をつける。 |
ストーリーカードは S番号。タスクカードは S番号T番号とする。 | |
B | カード作成日を書く。 |
C | ストーリーカードの時にストーリー名と作成者名をかく。 |
D | タスクカードの時にタスク名と作者名をかく。 |
E | 期日をかく。 |
F | TODO の時に @ とかく。DOING に移行した時は @ を消す。 |
G | DOING の時に @ と開始日、担当者の名前を書く。DONE に移行した時は @ を消す。 |
H | DONE の時に @ と終了日、担当者の名前を書く。 |
I | 備考欄 |
TODO、DOING、DONE 列は1列にまとめることもできるが、ちょっとは「かんばん」っぽくなるかと思って分けることにした。
昨日、久しぶりにポケットアルバムを買ってきて8年強分の思い出系 L 判プリントなどをポケットアルバムに入れた。プリントは撮影日時が分からず、時系列に並べるのが難しいの思い出した。途中で写真が出てきて、全部ずらす作業が発生するのも思い出した。
いつの写真か分かるように見出しを途中に差し込んでおいた方がいいのを思い出して、今日とりあえず文房具コーナーにあった小さい情報カードを買ってきた。写真より小さい紙を見出しに入れて差し込むと、反対側に入れた写真の裏側が見えてちょっと不格好になるのを思い出した。
久しぶりのプリントの整理。手間が掛かるのを思い出した。
手間だけれど楽しい。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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