会議の資料は「箇条書きではなく文章で書く」のが Amazon のルールと紹介している書籍『amazonのすごい会議 ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法』が気になって全部読んでみた。
「会議資料の準備」と Amazon 流の「意思決定会議」「アイデア出し会議」「進捗管理会議」、そしてそのやり方の背景にある信条「Our Leadership Principles」との関係について読みやすくまとめられていた。
本書の内容は「Our Leadership Principles」という価値観・行動原則を体現したマネジメントや会議のスタイルだ。なので読んでやり方だけ真似てもうまくいかない。Amazon 流会議の紹介から同意できる大切にしたい価値観・行動原則を見つけ自分や組織に取り込みつつ、会議スタイルも参考にしていくのが良いのだろう。いや価値観・行動原則を取り込められたのなら、もう真似などせずとも自ずとイケてる会議スタイルになっていっているに違いない。
とはいえピンポイントで「なるほど」「やってみたい」というのもいろいろあったので、それはそれでピックアップして参考にしたい。
「箇条書きではなく文章で書く」については
いつ誰が読んでも確実に伝わる
と「伝えるための表現形式」として、また
きちんとした文章にするとなると、読んだときに辻褄が合わない部分が出て来ないように、最初から整合性をとらなくてはなりません。そのため、吟味に吟味を重ね、適切な情報を用いて推敲を重ねなければなりません。
と「書いて考えるための表現形式」として文章形式(ナレーティブ形式)の良さが説明されいた。
最近はできるだけ箇条書きではなく文章で書くようにしている。やってみると、なるほどそうだなと。お勧めのプラクティスだ。
「定形フォーマットはつくらない」という話には唸った。
先人からの学びや自身の経験から「これは共通理解や意思決定に必要」という項目が自分なりにいくつかあって、ドキュメントの構成として意識していたりする。
しかしその構成に固執したり他人に強いたりすると、変化の阻害要因になりかねないと。定形にすると便利で楽だけれど思考の硬直につながりかねない。意識したい。
は意識したりやってみたりしたいなと思った。
それから
というのは、『すごい会議』で学んだ
というのと同じ普遍的な考え方だな。ガッツがいるのでついユルくなりがちだが、スピードと成果が圧倒的に変わってくるのでしっかり踏ん張ってコミット・リクエストしたい。
[ 読書ノート ]
東京2020オリンピック最終日。朝食後にテレビをつけ、 7:00 にスタートした男子マラソンで服部選手が73位でフィニッシュするのを見届けた。
昼食の時にテレビをつけたら今度はバスケットボール女子で日本がアメリカと決勝戦中。銀メダルを獲得。チャンネルを変えたらNHK2020ソング 「カイト」にのせた日別のダイジェストが流されていたので、それで会期後半を振り返った。
閉会式は 20:00 から。交響曲第9番が流れて年末ぽかったり、東京音頭が流れてお盆ぽかったりといろいろミックスな感じ。2024年パリオリンピックの引き継ぎでの映像は、歴史を感じさせるパリ市街・エッフェル塔そばの広場での賑やかなイベントの様子など魅力的な開催を予感させ素晴らしかった。
直前まで開催中止の声が多かったように感じられた今回のオリンピック。目にする情報から考えるに組織運営・意思決定・発表の仕方など多々問題はたしかにあったのだろう。
一方で完璧を求める声ばかりが大きくフォーカスされがちであったとも思う。ちょっとした声がソーシャルメディアやマスメディアで増幅される時代になったことや、新型コロナウイルス感染が続くなかで不安・不満が積もってきている世の中という背景がそうさせているのだろうか。
完璧を求める社会になると何もかもが停滞していき、巡り巡って全員が生きづらい社会になってしまう。完璧ではない人間が、他者にどれだけの完璧を求めるべきなのか。
批判のあり方について考える機会にもなった大会であった。
(GTD で言うところの)プロジェクトの中でエネルギーがいる意思決定が必要なプロジェクトはつい先送りししてしまいがちだ。 Remember The Milk 上で滞留してしまっている。そういうのはナチュラルプランニングモデルできちんとプロジェクトプランニングした方がいいんじゃないか。
プロジェクトプランのノートを Obsidian で書けばいいかなと思ってテンプレートを作り、既存のプロジェクトノートをそのテンプレートで書き換えてみた。ちょっといいかも。
テキストファイルベースのタスク管理(シンプルなチェックリスト・todo.txt・TaskPaper など)は過去うまくいっていないので、引き続き Remember The Milk をメインにしつつ、プロジェクト支援資料としてうまく参照しあって使えればいいな。
うまく活用できていないので nNodes での公開を取り下げた。
ちょっとしたノートを置いておくスペース nNote をクローズした。
この Web 日記 (nDiki) より気軽にに更新したり削除したりできるノートを書いておく場所が欲しくて2017年1月に作成して気がつけば4年。
などで今年に入ってほぼ新規にノートを追加することが無くなっていた。書くスペースが多いとどこに書くかの意思決定にコストがかかるデメリットもあるので今回クローズすることにした。
[ ノート・日記はテキストファイルに ]
木漏れ日輝く
— Naney (@Naney) July 19, 2022
御殿山通り#photography
RICOH GR IIIx #GR #GRIIIx #GR3x pic.twitter.com/EnHlaLLT7W
「確認お願いします」と言われた時に
と「事実か・正しいか」という元来の意味でのリクエストではなく
という「意見・意思決定」についてのリクエストではと感じることがある。聞くと実際そうだったりする。時には
とのリクエストの場合もある。
元来の意味でも「正しいと認めてください」と「正しいか確かめてください」では依頼された側が必要な労力が全く違ってくる。
「確認お願いします」と言いたくなったら、本当は何を求めたいのかきちんと自問したい。返答する時も「確認しました」で済ませがちなので、リクエストにあった言葉を選びたい。
以上ご確認お願いいたします。
2007年4月6日に Twitter のアカウントを作ったので今日で丸16年。昨年10月27日にイーロン・マスク氏により Twitter, Inc が買収されるなど、Twitter の経営体制とサービス内容が目まぐるしく変わった年だった。
16年の #MyTwitterAnniversary は無いのかな、もしかして。https://t.co/6dEwXIoc49
— Naney (@Naney) April 6, 2023
そういえば16年の #MyTwitterAnniversary は無いのかな。楽しみにしていたけれど通知こず。
人員削減で Twitter の運営・保守が難しくなるのではという雰囲気になったのが昨年11月頃。 Twitter を使い続けたいなと思いつつも止まってしまった時の行き場所を考えなければとなったのもこの時だ。
Mastodon のアカウントと環境を見直したり、オープンプロトコル Nostr を触ってみたり、Misskey.io に新規登録してみたりした。 Bluesky も気になっているけれど、招待が必要なのでまだ触れておらず。止まったら、あるいはみんな移住してしまったらという時の準備なので、今のところ投稿は Twitter で継続中だ。
それから念のためTwitterデータも半年に1度はダウンロードしておくことにした。
1月11日についに日本でも Twitter Blue の提供が始まった。15年以上ずっと無料で使ってきたのでプレミアム会員サービスが始まったらお金を払おうと思っていたので、即日サブスクリプション購入した。
ヘビーユーザーが多いからかフォローしているアカウントの Twitter Blue 率は10%を超えている。あくまでもフォローしている範囲だけれど、解約する人も少なく顧客維持率は高いな。
機能としては
を便利に使っている。話題の「ツイート編集」機能は全く使っていない。削除して Tweet し直す方がタイムラインがきれいなので。「長いツイート」機能については肯定的だけれど 140文字を超える Tweet はほとんどしていない。長い文章はストックとして Web 日記に書くことが多いからかな。
切望していたブックマークフォルダは結局あまり使いこなしていない。ブックマーク自体はちょこちょこ使っているけれど。
青いチェックマークは自己顕示欲を満たすのにちょっぴり貢献しているが、フォロワーが増えるとかいいね・Retweets が増えるとかいった実益は今のところ特に無し。
サブスクリプション購入初月の間に年間プランが始まったので、月間プランを解約し年間プランで購入し直したのだが、その際にデータ不整合でも発生したのか Twitter Blue 機能が有効にならなくなってしまった。問い合わせ対応で解消したものの、青いチェックマークはその後も付くことはなかったのね。
年払いしたのに Twitter Blue 全特典が有効にならないのは悲しい。粘り強く何度も問い合わせた結果、最後にようやく不具合と認識してもらえたようで対応してもらえた。アカウントが確認され青いチェックマークが再度表示されるようになるまで47日かかった。
2023年1月19日発効で Twitter の Developer Agreement が改定され、Twitter によるライセンス素材を使って Twitter アプリケーションの代替や類似となるサービス/プロダクトを作ることが制限されることになった。
これにより愛用していた twitcle plus が使えなくなった。少し前にライセンス購入した Tweetbot 3 for Mac も動かなくなった。
選択肢が無くなったので今はスマートフォンでは公式アプリを使っている。Retweets 非表示機能が無いのが残念ではあるが、 Twitter 公式の機能が全部使えるわけだし慣れれば公式アプリでいいかなとなっている。
PC では旧 TweetDeck を継続利用中だ。
もうひとつの大騒ぎな出来事はTwitter API 無料アクセスサポート終了の発表だった。その後 Free/Basic/Enterprise というアクセスレベルが用意されることになった。 Twitter 連携を使っているサービスのほとんどが対応を迫られ、新プランが見合わなければサービス終了せざるを得ない状況になっている。
サードパーティクライアントの件と Twitter API の件、どちらもインパクトが大きく不満の声が多く飛び交っているわけであるが、個人的にはまあそうせざるを得ない事情があるのだろうなと受け止められている。
サードパーティクライアントと API 無料提供は、収益・プロダクト機能変更・健全化・インフラコスト・運用コストなど多くの点で足かせとなる。ユーザーへの価値提供と利用促進とにつながるプラス面と天秤にかけ、ユーザー離反・顧客離反のリスクも鑑みた上で意思決定していくのは事業経営としては当然であるしね。
さて、自分の Tweets を取得するため1時間に1回動かしている自作スクリプトもそのうち止まることになる。 Tweets を記録するのどうしようかなあ。
Twitter の動向やイーロン・マスク氏の発言にに対する不満の Tweets が毎日流れてくるのがちょっと切ない。普段冷静に考えていそうな人が Twitter の動きに対して、すべて否定的に捉えていたり全部がイーロン・マスク氏の思惑だと思い込んだりしている発言をしてるように見てとれたりする (思い込みかもしれないけれど)。新型コロナウイルス感染が拡大し始めた2020年の時の怒りが溢れていたタイムラインを思い出してしまった。
17年経った来年には落ち着いているといいな。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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