歯医者の待合い室で読了。
「ゆとりの法則」でもリスク図がでてくるのだが、ここではなぜその曲線になるのかという点には触れられていなかった。
「熊とワルツを」ではきちんとそれについても説明されている。 過去のリスクに関するデータにもとづくモンテカルロ法。 なるほど。 そういえばモンテカルロ法なんてあったけなぁ。 自分では適用した事がなかったから存在自体忘れていた。
ということで本に登場するリスク図は主にこの業界のデータから導かれた確率分布だと。 そういうことか。 まぁあくまでざっくりとしたラインではあるが、無いよりは何倍も良い。
しかし実際に自分のプロジェクトで使ってみようとすると、なかなか手強そうだ。 手順まで丁寧に説明されているので、やれそうなものなのだがやはり不確定なものというのはとらえがたい。
まずは少しずつ、自分のかかわっているプロジェクトのリスク・リスト作りからはじめるべきか。 しかし例によって時間が。
ミーティングで、あるプロジェクトのスケジュール遅れが議題になった(参加していないプロジェクト)。
リクエスト側と開発側で、仕様の誤解による手戻りが大きな原因のようである。
あたりが問題か。 物理的な距離の壁はデカイ。
それから、β版リリース日がナノパーセント日(あるいはそれよりも前)であった可能性も高いように思えるが、その点はどうか。
(Naney 注:リスク図の)曲線の左側が水平になる地点が、「確率がゼロではない最初の日」である。しかし、限りなくゼロに近い。この日までに完成する確率は1ナノパーセント程度なので、この地点をN(ナノパーセント日)と呼ぶ。-- 熊とワルツを, p.65
自分も「これどれぐらいでできる?」と言われると、つい奇跡的最短期間を口にしがちである。 気をつけねば (もっとも、見積もりとは関係なく期日がセットされていて内容で調整ということも多いが)。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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