3連休の初日。また丸善丸の内本店で大きな本屋を堪能してこようかという話になりました。ただそれだけだとちょっと物足りないなと思い、前から行ってみたいと思っていたJPタワー内にあるインターメディアテクという学術文化総合ミュージアムにも行ってきました。
ちょっとなめてました。入場無料だしちょっとした展示スペース程度なのかなと思ったら、想像以上の広さと展示数で驚きました。ミュージアムのために集められたというよりも、研究のために収集して研究室の棚にあったものをそのまま持ってきて綺麗に並べたような雰囲気で、様々なものが並んでおりました。じっくりみたら結構時間がかかるボリュームでした。
東京駅至近の立地で、お盆休みにかかる3連休という日にもかかわらず館内は混んでなくゆっくり見ることができました。お薦めのスポットです。
お昼ご飯は去年丸の内イルミネーション2015を見にきた時に入った大戸屋 丸の内新東京ビル店へ。前回の時と同様それほど混んでなくゆっくり食べられました。財布にも優しいのが嬉しいです。
丸の内仲通りから丸ビルを抜けたところで小雨を感じて新丸ビルで地下に下り、丸の内オアゾへ。去年の6月以来。
しばらく歩きっぱなし・立ちっぱなしだったのでコーヒーでもと思って新大手町ビルのドトールコーヒーショップ・スターバックスコーヒーを目指すも祝日につき閉店。線路沿いのベックスコーヒーショップも今日は休み。もう一度丸の内オアゾに戻るも地下のコーヒーマシーンも満席だったので諦めて帰ることにしました。丸の内オアゾにもう少しカフェがあると嬉しいんですけどねー。
開催の様子が昨年ニュースで流れていて行きたいと思っていた東京工業大学(東工大)の学園祭、工大祭 2017 (Tokyo Tech Festival 2017)へ行ってきました。大学1年生の時に鳩山祭実行委員会に所属していて学園祭の運営側をやったことがあるのですが、さすが東工大、出展/出店数・来場数など規模が全然違いますね。公式パンフレットもしっかり製本されていてびっくり。
中学生の時に友達と東京理科大学の理大祭に行ったのが学園祭初体験だったのですが、その時は鉄系のサークルが入場券やら鉄道模型を展示していたり、コンピュータ系のサークルがアスキーアートを展示していたりしたのを見て多大な刺激を受けたものでした。大学に入ることを夢見るきっかけとしても学園祭は価値あるものだと思います。
今日見たサイエンス系の企画は「サイエンスラボ サイエンスショー」と「にかいどうぶつえん」。
サイエンスショーはチビっ子にもわかりやすいショー。学生の寸劇っぽさが大学らしくいい感じでした。「撮影 OK だけれどソーシャルメディアに投稿する際には来場者の顔などが写り込まないようにすること」「主催者側で会場の様子を撮影・写り込んだ顔などをぼかした上でメディアで利用することがあること」をきちんと説明しているところはしっかりしているなと感心しました。
壇上に出て手伝った少年が黄色い「素数を数えて落ち着くんだ!」T シャツを着ていて未来の工大生を見た気がしました。
にかいどうぶつえんは研究に使っている様々な魚やハリネズミの生体展示。間近にみるハリネズミはふさふさでキュートでした。東工大には生物系の研究室もあるんですね。
趣味系の企画はいろいろまわりたかったのですが、時間の関係もありレゴの展示のみ。大岡山キャンパスを再現した作品に見とれました。
模擬店がいろいろ出ているのでお昼ご飯代わりにちょこちょこと。ちょっとした町祭りよりいっぱい出店があるので楽しいですね。1つ1つは小ぶりなものが多かったかな。
キャンパスを満喫した後、大岡山フェスティバル2017で賑わう大岡山北口商店街にあるガストで一休みして、大岡山を後にしました。
星陵祭(文化祭)を見に母校の日比谷高校に行ってきた。1991年に卒業してから数回しか来ていないし、特に校内に入るのは卒業以来か。星陵祭の時でもないとなかなか入る機会がないので、星陵祭を楽しみつつ青春の日々を思い出して懐かしんできた。
星陵祭は全クラスが教室で劇を上演するのが伝統。自分たちは2年生の時に「そして誰もいなくなった」を、3年生の時に「カサブランカ」をやったんだよね。舞台セットを作ったりクラスメイトのマンションの集会所を借りて練習したり。
今は星陵祭全体レベルで整理券制度が導入されていて近代化を感じた。自分の学年は9クラスあったんだけれど今は全学年8クラスずつなんだね。今日はガッツリ観るというつもりでは来なかったので、劇はパスして部活動の展示をみたり校舎めぐりをしたりして楽しむことにした。
遅刻坂(新坂)を登りきったところにある通用門(正門は校庭の方なのだ)を通ってアーケード下で受付。4月はこのアーケードにクラス分けが張り出されてたんだよね。
もらったパンフレットは品質の良い26ページオールカラーで豪華。
久しぶりに星陵像「星陵われらあり」とご対面したあと校舎玄関を入って2Fへ。左手の階段を降りると1Fのちょっと広いスペースへ。この小ホールの名前はなんだったかな。奥に進むと物理室や生物室などが並んでいる廊下。
理科実験に使った第2化学室(化学探求部)・巨大な元素記号表がある理科ホール・けん玉クラブの時に使った地学室(天文部)・カエルの解剖をやった第2生物室(生物研究会)などを軽く見て回った。懐かしいねえ。
次は3Fへ上がって図書室へ。1年生の時は図書館近くの14Rだったので、ちょくちょく来て新聞・雑誌を見ていたっけ。広くて個人デスクもある図書室に妻はちょっと驚いていた。
漫画文芸部・写真同好会が展示していた3F社会科ホールは当時の記憶がない。エレベーターができていたので改築されたスペースかな。
3F の体育棟への廊下は今日は立入禁止でドアが閉まっていた。
4F へ上がって次は美術室(美術研究部)。ここは変わってないなー。1年生の選択科目は美術だったので美術の時間はここにきていたんだけれど、ほとんどダラダラしていたんだった。きちんと絵画系の作品つくりを選択すれば良かったな。
茶道クラブの時に半年使った作法室(茶道部)を入り口から覗き、ほぼ入ったことのなかった音楽室の前を通って、一般教室が並ぶ廊下を奥まで。そこから外階段へ出た。
上階から外階段とテラスを通って庭へ出られるのも日比谷高校の校舎の面白いところ。雨でなければ外階段から登下校してた。
あとは校庭(砂が白くて綺麗なのになった?)をちょっと回ってから、川田像と再会。講堂が1994年11月に解体されてしまったのはやはり残念。結局体育棟が改修・増築されただけだった。
今日は資料館も開館していたんだけれど靴を脱いでまでという話になって今日はスキップ。いろいろ校舎を見て回れて満足。卒業してからだいぶ立つけれともそれほどくたびれず変わってないなーというところも多かったな。最初校舎に入った時はあれ、こんな構造だったっけとなった時もあったけれど、どんどん記憶が蘇ってきた。
1982年2月8日の火災があり在学中ずっと廃墟だったホテルニュージャパンが無くなり、プルデンシャルタワーになったことで遅刻坂もずいぶん明るい感じになったな。もう一方の側の山王グランドビル(1966年9月竣工)は変わらず。駐車場出入り口近くにあった自動販売機でよくドリンクを買ったっけ。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018 2日目。
以下メモ。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
今日もタイムテーブルから遅れて 10:10 スタート。
▲株式会社FOLIO 代表取締役 CEO 甲斐真一郎(@folio_kai)氏
経営者という立場でのセッション。金融サービスは一般のネットサービスとは異なる要求がある。また今まで枯れた業界であった。3カ月でできると思ったが2年かかったとのこと。 リリース後に単一プロダクトから異なるビジネス/KPIの複数のプロダクトに事業展開していく中で、個別のアプリケーション部分と共用されるバックエンドという構成になっていきマネジメントが複雑化し始めたとのことだった。
今は全プロダクトを単一の巨大なプロダクトバックログで管理しているのだそうで、今後どうしていくのかぜひ知りたいところ。単一の方が事業全体での優先度が明確になるもののリファインメント含めバックログの管理コストが大きいという問題があり、これはいつも悩ましい判断である。
その他の紹介されていた課題ははエッセンシャル スクラムでも取り上げられているテーマのものが多く、あるあるだなーと。
(まだ FOLIO 社にはいないが)プロダクトマネージャーには「プロダクトへの尊敬」を求めたいとのこと。プロダクトへの尊敬とは何だろう。愛じゃ駄目なのかな。
▲株式会社マネーフォワード MFクラウド経費本部 本部長 プロダクトオーナー 今井義人
短期的にはプロダクト改善が最適な改善ではない。人力で頑張るという局面も確かにあるよね。
B2C と B2B の違いはそうだよねで終わりがち。これから B2C から B2B に移ろうとしている人には参考になるかもという感じ。
「愛をお金に変えよう」で築いたエンゲージメントをベースに、より高いプランを作って移ってもらう施策などを紹介。
Nature株式会社 代表取締役 CEO 塩出晴海氏 新規事業での製造まわりのトラブルあるある談を含めた、プロダクトリリースまでのストーリー。プロダクトマネージャーというよりは起業家としての話。あきらめずにやり切る態度は凄いな。
特に話題なし。
▲株式会社リクルートコミュニケーションズ ICTソリューション局 アドバンスドプロダクト開発部 部長 宮里裕樹氏、▲株式会社リクルートコミュニケーションズ ICTソリューション局 戦略企画グループ マネジャー/シニアプロデューサー/シニアプロダクトオーナー 金田將吾氏
細かいところはエンジニアがどんどん進められる組織なので、プロダクトマネージャーは HOW ではなく WHAT に注力しているとのことだった。開発チームのスキルや成熟度によって千差万別なところだ。
プランナーと呼ばれていた人がやっていた役割を
に分けて定義しチーム体制を構築、得意な役割を任せたり不得意な役割を成長させたりしているらしい。しっかりピープルマネジメントに取り組んでいるなあと感じた。
特に話題なし。
▲楽天株式会社 顧客戦略統括部 Vice Senior Manager 山下徹朗氏
「顧客・会社・チームを Happy にする」ことをプロダクトを作る目的として事業を進めている。全能なプロダクトマネージャーは(ほとんど)いないので、ビジネス・UX・マーケティングについてそれぞれ担当を割り当てそれぞれ問いを立て答え続けていくことで結果を出すプロダクトを生み出すという体制を全てのプロジェクトで採用しているとのことだ。
冒頭で「高すぎる目標の」「自己満足な」「誰のためのかわからない」プロダクトという偏った愛あるあるという話を取り上げていた。
▲株式会社ドワンゴ サービス開発本部 副本部長 池田明啓氏、株式会社ドワンゴ セクションマネージャー 宮城良征氏
前半は、様々な手法を利用・開発してプロダクトマネジメントに取り組んでいるという紹介でとても研究されているなと感じた。知らない手法が紹介されていたので、それぞれちょっと調べてみたいな。
後半は実際のプロダクト開発事例の紹介。
特に話題なし。
▲株式会社メルカリ UX consultant Jasper WU 氏
Design Thinking についての非常に洗練された圧倒的なプレゼンテーションだった。ベストスピーカー賞があれば絶対 Jasper WU 氏だったと思う。
自己紹介や会社紹介などに時間は割かずセッションのメインテーマに絞ってきちんと語られた。直メルカリのプロダクトについて直接アピールしていないのだが Design Thinking についての取り組みのみの中で出てくる感じなのだが、結果的に組織・プロダクトについて好印象を受けてしまうというマジック。
デザインスプリントで駄目な案だったということがわかったことは失敗ではなく学びだということがきちんと根付いているのが素晴らしいなあ。
デザイン思考についてもきちんと学びたくなった。
一過性のキャンペーンを繰り返すのではなく、継続的な取り組みをしていくことが愛されるプロダクトにつながると言っていた。
▲スマートニュース株式会社 プロダクトマネージャ 宮田善孝氏
海外のカンファレンス紹介は、カンファレンスセッションとして知見を広める良いコンテンツだった。
スマートニュースではファンクショナルな組織のもと、プロジェクト毎に人が集まりチームを作るという体制とのことだった。プロジェクト毎にチームビルディングが必要そうだなというのと、機能開発プロジェクト終了後のその保守についてどうなっていくのかが気になった点。ファンクショナルな組織の方で保守していけるのかな。
特に話題なし。
Baidu, Inc. Product Manager 陈兆伟 (Chen Zhaowei)氏
日本語入力アプリ Simeji のプロダクトマネージャーの方のセッション。
コンピュータサイエンスやビジネススキルの高いスキルが求められる米国とは違い、中国のプロダクトマネージャーはニーズを掴みイノベーションを生み出す能力の方が求められているという話だった。またプロダクトマネージメントが階層化されていて、プロダクトマネージャーの下にプロダクトマネージャーがいる体制らしい。Baidu ではプロダクトマネージャーの役割/スキルについてのテーブルがあり、育成にも力を入れているようだった。
特に話題なし。
▲株式会社ディー・エヌ・エー オートモーティブ事業本部 Anyca事業責任者 馬場光氏
DeNA もプロダクトマネジメントの定義をしっかりともたれていた。 DeNA でも「全部できる人はいない」という前提で体制化しているようだ。
やはりある程度の規模になるとプロダクトマネジメントの定義・体制化・育成の仕組みが必要だなあ。
特に話題なし。
東京大学 本郷テックガレージ ディレクター 馬田隆明(@tumada)氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 坂本登史文氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 横道稔氏
馬田氏は「逆説のスタートアップ思考の人」の方。
「なぜ愛されるプロダクトにしていく必要があるのか」また「そのために自分の Next Action は何か?」をカンファレンスの最後にワークショップ形式で考えましょうという枠。聞きっぱなしにさせず、きちんとリフレクションまでカンファレンス内で完結させるという仕組みを入れるところに運営のセンスを感じた。
まわりの人と自分の考えを披露しあってその言語化を相手にさせるというフォーマット、1つめのワークで sli.do というサービスで anonymous で入力させて気持ち的な投稿障壁を下げたあとに2つ目のワークで自社製品名まで書かせるテンプレートで Tweet させるというマーケティング戦術にも恐れ入った。
ちなみに1つ目のワークで自分が考えた愛されるプロダクトについては
わたしは愛されるプロダクトがだいじだとおもっている。なぜなら「チームメンバの士気とパフォーマンスが向上し、さらに良いプロダクトへと導ける」から。
で Next Action については
わたしは「製品名」をもっと愛されるプロダクトにしたい。そのためにわたしは「プロダクトマネージャーを組織化する」。
としてみた。
プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏
2日間合計の来場者数速報値は563名との発表。1ホールでのカンファレンスでは結構な人数だ。
Naney (なにい)です。株式会社ミクシィで SNS 事業の部長をしています。
nDiki は1999年1月に始めたコンピュータ日誌を前身とする Naney の Web 日記(兼パーソナルナレッジベース)です。ちょっとしたノートは nNote にあります。
※内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。