この間社内で話題にあがっていたので読んでみた。
本書のターゲット層は
(p.iii)で、こられの人が読むべき8本の論稿をまとめたアンソロージーとなっている。
権限は地位から生まれるもんじゃないよねー的な話は、ソフトウェアエンジニアならもうピープルウエアで読んでるよね的なところ。ただうまく回すだけでは駄目で改革プランも実行していかなければならないよねというのは、改めて意識しなければなと思った次第であった。
あとはクイック・ウィン(就任早々に何らかの成果を上げること)は高評価につながるけど、いろいろ気をつけないと失敗するよとか。
それから、組織の中で誰のどんな声を聞き、誰について注意していかなければならないかの話とか。ちょっとまあエンジニア上がりには正直面倒臭いな感のある事柄についてもアドバイスされている。
部下ができたら読んで損はない1冊である。
ただ論稿の多くが教授と名のつく人が書いたもので堅苦しく小難し目に書かかれている。また「新任マネジャーの」という副題がついている割には、比較的かなり上級職の事例が多いため、本当の新任にはちょっとピンときにくい記事も多い気がする。 どちらかというと新任よりかは、さらに昇進して上のポジションになった人にとって意味のある1冊かもしれない。
[ 読書ノート ]
転職エージェントが紹介してくださるソフトウェアエンジニアの職務経歴書ですが、ここ数年見ている限りだいたいフォーマットは数パターンぐらいでだいたい似たり寄ったりな感じです。かかわった業務でのプロダクト概要・チーム人数と担当役割の箇条書きと、使用したプログラミング言語・OS・ミドルウェアの羅列、それから工程列の●マークが定番でしょうか。
しかし端的に列挙されているだけだと魅力を感じることができないのですよね。 R & D や特定領域に特化した方を探している場合はともかく、いつでも誰でも学べるものを並べられても評価できません。
具体的にどのような能力を発揮されたか、どんな特別な工夫をしたかなどを(守秘義務を守れる範囲で)書かれていると良いのではないかなと思います。
個人的には定番のあの表形式ではなく、もっと自由な記述のものだと読んでいてわくわくするのになと思っています。せっかくついているエージェントの方はそういうところはフォローしないのでしょうかね。それとも世間一般の採用者はあの表だけで足りてしまうので困っていないのかな。
[ opinion ]
最近また YOUTRUST の話を目にすることが多くなった。「日本のキャリアSNS」と銘打つ SNS だ。とくに転職・副業意向が無いのと、まえに会員登録しようとしたら Facebookアカウント連携が必要だったのとで以前見送っていたのだ。
今日見てみたらいつの間にかメールアドレスでも登録できるようになっていたので、会員登録してみた。
登録すると友達0人だけれど、Twitter で著名な業界人の方や YOUTRUST の中の人ぽいアカウントの投稿がフィードに流れてきていた。「人け」を醸し出すのを意識した表示制御がされているっぽい。
ぱっと見た感じ、シンプルな LinkedIn といったところなのかな?
「副業・転職意欲」は現在の所属に公開されないとなっていてなるほどそうだよねと思いつつも、所属は削除できるようだし、あまり意味のない deny 仕様な気はする。
YOUTRUST 会員登録してみた。https://t.co/MjBzC3ta6c
— Naney (@Naney) September 1, 2021
Twitter で会員登録報告 Tweet したら数名の YOUTRUST の中の人からいいねいただき、勢いを感じた。全力で取り組んでいる雰囲気が感じられて素晴らしいな。
そうそう「YOUTRUST」ってタイピングするとスペルが正しいか不安になるのはどうしてなんだろう。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
※本サイトの内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。