プロダクトオーナーやプロダクトマネージャー(PM)の必読書と言われているらしい「Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方」の内容を理解し、実践・共有することで力をつけていきましょうという「Inspired 入門」勉強会に参加してきました。今日が第1回。渋谷界隈でネットサービスを行っている4社から参加者が集まりました。
各社ネットサービスを展開していますが、お互いにビジネス領域が被らないためざっくばらんに話ができそうです。企業毎に組織体制や文化が異なり、プロダクトマネージャーの仕事・役割もそれぞれ違うよねということをあらためて感じました。取り組みや課題などをお互いに情報交換することで、いろいろ学びがありそうです。CS 部門経験者の方も何名かいて、ぐっと親近感がわきました。
今回は幹事役をしてくれた方が資料を用意してくださっていてそれを使いながらファシリテーションしてくれました。感謝。
ある方のところでは、ユーザーに影響のある施策についてはコンセプトシートを書くとおっしゃっていました。他の方はリーンキャンバスを作るようにしているとのこと。自分のチームではプロダクトバックログ上にストーリーを書いて済ませることも多いのですが、少し大きいサイズのものはこういったものを書いた方が良いなと今回感じました。
PM という役職・肩書のある会社はというお題については、ほとんどの方がないということでした。
それからユーザーストーリーマッピングを1日かけたという話をしてくれた方は「エンジニアも一緒に参加することで、作る側の納得感が出て良かった」とおっしゃってました。なるほどです。
今回は1章から3章がトピックだったので以下個人的なメモ。
第1部は「ソフトウェア製品の開発に関わる人たち」。人・プロセス・製品という3領域の中の「人」。その役割と責任について。
まずは役割の説明。プロダクトマネージャーのやることとして以下を挙げています。
プロダクトマネージャーの主な任務としては2つある。製品の市場性を評価することと、開発すべき製品を定義することである。
プロダクトマーケティングも兼務になっていることが多々あるがまったく別の技能が必要なので、兼務は非常に難しいとしています。この点は第2章で詳しく取り上げられています。プロダクトマーケティングが分離されていると助かります。
プロダクトマネージャーは5〜10人のエンジニアに対して1人必要とのこと。スクラムチームの人数ともだいたい同じ規模感。
「プロダクトマネジメントとプロダクトマーケティングをそれぞれしっかり」「製品の最終責任者を明確に」「プロダクトマネジメントは専任で」
プロダクトマネージャーの役割とプロダクトマーケティングの役割をきちんと区別するのが大切。
ここではさらにプロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントを区別しましょうという話。
本日2017年度初出社。4月1日から CS オペレーションのグループの担当にもなりました。よろしくお願いします。
昨年4月にプロダクト担当になる前はもともとずっと CS 部門にいたのですが、その時は主に CS 開発まわりを担当していて直接オペレーションを行うグループを担当していたのは2014年10月からの3カ月という短い期間だけでした。今回またあらためてチャレンジしていきたいと思います。
[ Naney と mixi ]
朝にもう一度 MICKE/ミッケ 引き出しユニット キャスター付きを調整してみるもやはり上から2段目の引き出しがきつく、途中でひっかかりスムーズに固く強く押さないと閉まらない。ネジを閉め直したりレールを上下入れ替えたりしたが変わらず。上から3段目もひっかかりがあり、全体的に奥が狭いく入りにくい印象。
組み立てでしくじってもいないので、もしかしたらと思い 10:00 にIKEA カスタマーサポートセンターに電話してみた。
電話の向こうで組立説明書をみながら検討していただいた結果、部品交換ではなく全交換してくださるということになった。ありがたい。解体・パッケージングできれば通常の宅配便(早い)で手配できるとのことだったが、段ボール箱は処分済みだったので、大型便でそのまま回収・交換となった。
自分で組み立てるものは購入者側にとっても責任分界点が難しい。今回残念な気持ちが残ったら IKEA の家具を選択することが減るだろうなと思っていたのだけれどその点をしっかりサポートしてくれたのはさすがだな。
CS に関わってきた自分も、カスタマーロイヤルティと顧客生涯価値(LTV)についてしっかり考えていきたいな。
社内の CS 部門の推薦図書リストを見せてもらった時に、ビジネス書が並んでいる中で目についたのがエッセイ (あるいはノンフィクション) である『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』だった。ソーシャルメディアでもたまに目にすることがありそのうち読みたいと思っていた。
この間チェックしたら文庫本化されて買いやすくなっていたので購入して読んでみることにした。1章1エピソードで空いた時間に少しずつ読み進められる構成だ。
人種の違いや貧富の差、性的多様性などからくる対立と分断について、中学生になった息子を育てる著者が英国での生活の中で感じたことが本書で綴られている。特定の思想に寄ることなく書かれているので反論が思い浮かんでイライラすること無く、多様性についてニュートラルにぼんやり考えながら最後まで読んだ。
良いか悪いか決めつけず多様性を受け入れるというのはこういうことだろうか。様々な人と接する CS 部門の人が薦める理由もそこにあるのかもしれないな。
[ 読書ノート ]
『Hacking Growth グロースハック完全読本』を読む会の第7回目。今日は「第5章 獲得をハックする」。
アクイジション (Acquisition) とリファラル (Referral) についての章。
グロースハックでは「刺さるメッセージ」も実験によって作り出す。ソーシャルリスニングやサーベイ・CS 部門へのヒアリングから顧客の響く可能性の高い単語や言い回しを抽出し、効果が高いメッセージを実験によって発見する。発見したメッセージによってはブランディングだけでなくプロダクト自体まで変更してしまう。
「こういう社会課題をこのように解決したい」という信念と情熱をメッセージとして伝えていこうというのは全くない。実験で良かったものを採用していくといったところに軽さを感じた。まあ考え抜いたってそれが受けいられるメッセージかどうかは別の話といえばそうなんだけれども。
チャネル候補について「コスト・ターゲット・コントロール・インプット時間・アウトプット時間・スケール」6要素それぞれにスコアをつけ、相加平均をとる方法が紹介されていた。前の章でもスコアをつけて相加平均をとるのがあった。本書、点数をつけて平均をとるのが好きだな。
本章ではチャネルを整理するため「バイラル/口コミ」(viral / word of mouth)「オーガニック(自然流入)」 (organic)「ペイド(有料施策)」(paid)という3分類を紹介している。輪読会ではペイド以外も費用がかかるのでどうもすっきりしないというような疑問の声があった。
バイラル性を「口コミ」と「インストルメンテッド・バイラリティ」の2つに区別する。プロダクトの機能として組み込んだバイラル性が効果を上げたようにみえて、実は口コミ方が成長の主要因だった例もあるよとのこと。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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