原作を読んでいない人はどのようにこの映画を受けとったのであろうか。
先日原作を読み終え映画ではどのように描かれているのだろうと気になって、DVD を借りてきた。
原作では家政婦(母)の視点で話が進んでいくのだが、映画では息子の視点になってしまっている。 映画では難しい数学的な内容の説明を見せる方法として、アイデアとしては分からなくもない。しかし、そのことによって家政婦が数式の美しさに魅せられていく心理描写が抜け落ちてしまった。
また原作では謎めき具合がよかった未亡人が、バンバン説明されてしまってこれまた分かりやすい平凡な内容になってしまっている。
映像化・映画化のためにいじったところが裏目に出た感じ。 原作を読んで良かったと思う人には、あまりお薦めできない1本。
もちろん話題になって評価も高いということは知っていたのだけれども、劇場ででは見そびれてしまった。 ハズレということはないだろうと思い、金曜日会社帰りに DVD を買ってきてしまった。
よく晴れた日曜日の午前中、自宅で鑑賞。 青空とソフトタッチの背景描写が気持ちよい、爽やかな作品だ。 パッケージには約98分とあって、ちょっと短くないかと思っていたが観てみると満足感のある尺であった。
「何とかする」
他人が持っていない能力を身につけた主人公が、何度も口にする言葉。 軽さと重さが入り交じった言葉だ。
超能力のない自分も、つい「何とかしておきます」「何とかしておくよ」と言ってしまうことがある。根拠のない自信であったり、無責任であったり、はたまた責任感であったり。 もっとこの言葉は注意して使わなければなと思う。
ちなみに『時をかける少女』はこれが初めて。 大林宣彦監督『時をかける少女』については観た記憶がなくて、「原田知世と薬師丸ひろ子と、セーラー服と機関銃と、転校生の舞台と、カイカンッと、とーきーをかーけーるしょおじょぉ」がごっちゃになったイメージしか持っていない。
今回のアニメ版は原作の20年後が舞台。 原作のヒロイン吉山和子が叔母として登場している。 やはり原作の方も気になるので、映画・小説それぞれ1度みておきたいと思う。
16:00 なるとソワソワしてしまうのは、自分だけ?
1985年8月3日公開の、男はつらいよシリーズの第35作『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』を鑑賞。秋田県鹿角市がロケ地なので、以前から一度観たいと思っていた作品。
マドンナを演じる樋口可南子が、非常に綺麗で魅力的でびっくり。今の印象が強いんだけれど当然当時は若かったんだもんねぇ。1985年といえば27年前か。
作品中を通して「男はつらいよ」らしい、義理人情と笑いの溢れるいい作品であった。久しくこういうの観てなかった気がするなぁ。ついドライになりがちな人間関係だけれど、こういうウェットなのも必要だよなあと。
なお劇中での鹿角の町中でのシーンはちょっぴりだった。駅前や造り酒屋松風ぐらいかな。 それでも知っているところが出てくると嬉しい限り。
いい加減頭に入っているのでもう放映みないでタイムライン見るだけでいいやと思いつつも、ちょっとぐらいは観たいなとも思いつつ家に帰ったんだけれど、妻が DVD 鑑賞していた訳で、強がり通り結局観ないでバルス(というなの「ばいなら」)することとなった。
ばいなら。
— Naney (@Naney) August 2, 2013
我ながらなんだ、ばいならって。しかしもうラピュタについては新規性のあるネタはもう残されていないんじゃないかと思うぐらい、もう点や線じゃなくて面で埋められているという絶望感を感じる。
ちなみに前回の放映の時は @NHK_PR は「はいはいニルスニルス。」って言ってたね。
今回は前回の放映以上にマーケティング的な各社仕込みが増えて扇動された状態になってきているので、なんていうか面白みが無くなってきた感はあるね。企みが感じられてわくわくしなくなったというか。
あ、面白みが無くなってきたのはムーブメントとしてね、天空の城ラピュタは好きですよ。
昨日夏休みをとって3連休。借りていたエヴァンゲリオンの DVD を昨日と今日で鑑賞。
密度が濃くていいねー。
[ 新世紀エヴァンゲリオン ] [ ヱヴァンゲリヲン新劇場版 ]
レンタルしてきた「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観ました。イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーについての伝記的映画です。
映画を通して女性政治家の大変さ、首相に求められる決断力とその重さが伝わってきました。
しかしながら作品として伝えたいテーマがはっきりしていないところは残念なところでした。認知症について語りたいのか、女性政治家としての活躍を描きたいのか。家庭よりも政治家人生を優先させたことが良かったのか悪かったのかについては答えは無いものだとは思いますが、中途半端に鑑賞者に判断を押しつけているようにも感じられました。中立に描きたいのであれば最後のシーンは何だったのかということにもなりますし。
本作品を観ることでマーガレット・サッチャー氏について考える良いきっかけになりました。何か本とかを読んでより深く知ってみたいなと思います。
ゴールデンウィーク後半の連休初日の昨日は銀座に出掛けてきたので今日は家で映画でも観てゆっくりすることにしました。今日選んだのは「リトルプリンス 星の王子さまと私」。Google Play ムービー& TV でゴールデウィーク中にレンタル1本 50% オフのキャンペーンをやっているのでそれを使って視聴しました。
ストーリーは「星の王子さま」の後日談。実は星の王子さまは読んだことがまだ無いのですが問題無く楽しめました。映像が美しく、映画の中で出てくる「星の王子さま」のページまで精緻に描かれていました。
内容はなかなか哲学的で、本当の幸せは何か、また教育とは何かを考えさせられるものでした。作品を通じていろいろなものが対比的にあるいは象徴的に描かれており単純なファミリー向け映画ではなくかなり緻密に計算して組み立てられているように感じました。観直すとあらたな発見がありそうです。
「大切なものは、目に見えない」
心で感じ自分自身で考えることのを大切さをあらためて学んだ映画でした。
午後に予定があって有給休暇をとったのですが、それまでは時間があったので妻と駅前まで BD をレンタルしにいってきました。昼間ですしあまり重くなさそうなものをということで「マイ・インターン」(The Intern)を借りてきました。
「マイ・インターン」、テンポのあるストーリーと綺麗なセットですっきりとした後味の良い映画でした。
ロバート・デ・ニーロ演じる70歳のベンがシニア・インターンとして働き始めたオフィスの中で、豊かな人生経験をもとに的確なアドバイスをして周りの人々を育てていくという話。職業経験を通して学びを得る側のインターンが逆に学びを与えるというところが面白さの1つです。
しかしこれが荒唐無稽かというとそうでもありません。インターンシップの1つの目的は受け入れる側のメンバがインターンから新鮮な刺激を得るというところにもあると思っていて、インターン選考の際にはそういうことが期待できる方かどうかというのを見るようにしてます。
映画の舞台は、急成長しているアパレル EC スタートアップ企業。おしゃれで活気のあるオフィスで、これまたおしゃれな若いスタッフが仕事をしている多くの人が憧れるであろうものになっています。登場人物の自宅や泊まるホテルもこれまた素敵なところばかり。
夢を見させてくれるという意味でも安心して楽しめる映画でした。
2009年4月25日日本公開のアメリカ映画。タイトルで劇中にも登場するフォードの「グラン・トリノ」は1972年製。自分が生まれた年と同じ年に製造された車ということで親しみがわきました。デトロイト・自動車・フォード・朝鮮戦争・神父・人種差別・銃社会。まさにアメリカンな映画。
老人と隣人の生活と関わり合いが淡々と進んでいき、いい感じになってきたところからの転結。ラストシーンは予想通りの展開だなぁと思ったのですが、よく考えるとラストシーンが成り立つための伏線がきちんと張られてなるほどーと。
会員更新で妻がもらったチケットで何か借りようと、TSUTAYA に行ったもののなかなか決まらなかったので店頭でスマートフォンで「映画 感動 検索」で検索。検索結果のページで紹介されていた本作を借りることになりました。クリント・イーストウッド主演だし評価も良い感じだったし、Amazonプライム・ビデオのプライム会員特典対象でもなかったしで。
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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