Joel Spolsky 氏による、ソフトウェアプロジェクトマネジメント/ソフトウェア開発にまつわる諸問題についてを書いた Web サイトおよび書籍。
ジョエルテストが有名。
珍しくまとまってコードを書いたり、あとはもりもり文章書いてたりで1日経ったので若干ネタ不足。20%は Web 日記に書くネタ作りに精を出したいね。
新卒2年目のエンジニアが社内 Blog で提言していてグッジョブだった。次はそこからどう広げていくかか。Joel on Software の「下っ端でも何かを成し遂げる方法」的に下から改善する戦略をとるのが一つの方法かなぁ、やっぱり。というかどのポジションにいても多くの場合やはり「実行あるのみ」「じわじわと広めていく」がやれることなんだと思う。
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ピープルウエアの「何かチーム内の競争心をあおるようなことをしたら、チーム殺し的と見なければならない。」(第2版 第28章 競争 p.235 より)というのや Joel on Software の第21章「報奨金有害論」を読んで以来、表彰制度についてはいつも用心しています。
褒めたり感謝したりすること自体は良いのですが、評価・報酬・競争・動機づけの観点を持ち込むのは要注意です。
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社内で「エッセンシャル スクラム」を読みたい人が集まる勉強会の16回目。今日は第16章 ポートフォリオプランニング。
これまで読んだ章の中で一番頭にすっと入ってこない章だったのは、あまりかかわってこなかった領域だからでしょうか。
ポートフォリオプランニングはプロダクト(あるいはその1リリース、プロジェクトなど)をどれぐらいの期間でどの順番でやるかを計画する作業です。
本書ではプロダクトのライフサイクル収益(プロダクトの生存期間中に見込める利益の総合計)が最大になるように優先順位を決めましょうと言っています。ライフサイクル収益は遅延コストと存続期間の影響を受けるのでこれをきちんと考えましょうとのことでした。
今日の発表者によると「ライフサイクル収益を使うのは社内政治の排除のため。ライフサイクル収益には利益以外にも社員満足度・顧客満足度・従業員満足度(離職率と採用コスト・回復コスト)なども考えれれる」といったことを CSPO 研修で聞いたとのことでした。社内政治排除のためというところが重要どころだそうです。
本書によるとポートフォリオバックログに入れる際は
コストや価値に関するちょっとした見解の相違で言い争いになって決断ができないのだとしたら、そのプロダクトの開発は却下すべきだ。
とのこと。
ほとんどの組織では、価値の高いプロダクトを開発する機会が有り余っている。価値を生み出すか疑わしいプロダクトについて、いつまでも議論をしている余裕はないはずだ。
と言い切ってます。迷ったら不採用という考えについて Joel on Software の採用面接ゲリラガイドを思い出しました。
例えば好きな Linux ディストリビューションを聞いてみたりするのは、情熱あるこだわりを何かもっていないか探したいからだったりします。これは Joel on Software の「採用面接ゲリラガイド」からきてます。
ただ雑談しているわけではないですよ。
組織において表彰制度を実施する場合は「競争」と「動機づけ」について相当な注意を払う必要がある。
ピープルウエアでは「何かチーム内の競争心をあおるようなことをしたら、チーム殺し的と見なければならない。」(第2版 第28章 競争 p.235 より)
と競争についての問題を述べている。
表彰されるための行動は外発的動機づけによるもの。
Joel on Software の第21章「報奨金有害論」では、 Microsoft の「Ship It」アワードについて「従業員たちが子供のように扱われていると感じていることが明らかになった。」と述べている。
外発的動機づけされようとしていることについての反発だろう。
OKR についての書籍『Measure What Matters』では承認について
特別なプロジェクト、会社の目標の達成、会社の理念を体現する行為など、従業員の行動や成果を認める。「今月の従業員」を表彰する代わりに「今月の成果」を表彰する。
とし人ではなく「行動や成果」を表彰することを勧めている。外発的動機づけとしては「成果」よりも「行動」を褒める(成長承認する)ことに重点を置いた方が良いだろう。
行動を起こさせる程度だがその行動すべてを正当化できない程度の報酬にする。そうすると人は認知的不協和を解消しようと他の動機(内発的動機)を見つけようとする。
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Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
※本サイトの内容は個人的見解であり所属組織とは関係ありません。