5.005系で広く使われているバージョン。 1999年3月28日リリース。 翌年の3月22日に Perl 5.6.0 がリリースされた。
Module::Install 0.61 が Perl 5.005_03 では通らなくなっていてちょっとショックであった。
0.57 を使ってしのいでいたのだが、その後出た 0.63 に上げてみたところまた Perl 5.005_03 で通るように直っていた。
今後も使っていけそうで、一安心。
Perl プログラムでテキストファイル処理を 改行コード CR/LF/CRLF 全対応にしようと思ったが、書こうとするとこれが結構面倒臭いことに気がつく。
$/ に正規表現が設定できないため、<FILEHANDLE> で単純に3パターン対応ができない (LF と CRLF に対応とかならすぐできる)。
小さいファイルと仮定して良いなら全部読み込んで自前で行分割、大きいファイルならまじめにバッファリングして改行コードをスキャンして行処理するのが正攻法かな。 多少効率悪くなりそうだけれど。
Perl 5.8.8 の Pod::Html (1.0504) だと pod2html の中で $/ = "" と設定して、パラグラフ単位で読み込んでそのあと処理している。
最近の Perl であれば PerlIO::crlf、 PerlIO::eol あたりが使えそうである。
もちろん Perl 5.005_03 だと NG。
朝一で WiKicker 0.38 をリリース。 昨晩コードを完成させておいたものを Perl 5.005_03 上でテストしたら、ExtUtils::MM が 5.005_03 にはないことに気が付いた。 調べると標準で入っているのは Perl 5.6.2 / Perl 5.8.0 から。
ということで急拠 ExtUtils::MM を使っているツールは今回のリリースから除外してパッケージング。
'use constant' を使った Perl プログラムを Perl 5.005_03 下で動かしたらエラー。 調べてみると、
use constant { SEC => 0, MIN => 1, HOUR => 2, MDAY => 3, MON => 4, YEAR => 5, WDAY => 6, YDAY => 7, ISDST => 8, }; (constant 1.04 Pod より)
という形で複数の定数をまとめて定義できるのは constant 1.04 からだ。
Perl 5.005_03 は 1.00、Perl 5.6 系は 1.02 で、1.04 になったのは Perl 5.8.0*1 なので、この形を使えるのは Perl 5.8 以降ということになる。
最近は DiKicker ばかりに手を入れていたが、久しぶりに WiKicker の改良も行っている。 しばらく前から実装を始めていた JSON 形式での出力機能が今日完成。
今までは WikiPage について
という2つの出力形式を持っていたので、JSON が加わることで3つめとなる。
クライアントサイドの JavaScript でページの内容に合わせて様々な処理をできるように、サーバ側で構文解析まではしてあげるというのが主な目的。
JavaScript でまたパーサを書いてメンテしていくのも大変なので、その部分はサーバでやってしまおうかと。 構文解析した結果の解析木を JSON 形式で返して、JavaScript 側であとはお好きにという形。
サーバ側の Perl プログラムには、構文解析をして解析木を作れるようになっている。 この解析木から Visitor パターンで JSON 形式を生成していく。
依存モジュールを増やすことを避けるべく、最初は自前で JSON 形式に変換していこうと思ったのだがやっぱり面倒だった。 ということで CPAN にあるモジュールをチョイス。
JSON 関連では JSON、JSON::Syck、JSON::PC などがあるが今回はインストールのしやすさを考えて pure Perl モジュールとして実装されている JSON を採用することにした。
Visitor クラスで解析木を無名ハッシュ/無名配列のツリーに変換して、JSON モジュールに流しこめば OK。
use JSON; my $json = JSON->new(pretty => 1); my $js = $json->objToJson($tree);
WiKicker のフレームワークにはフォーマット別に出力を切り換える機構があるので、これに JSON を追加して application/json で送るようにして完成。
ちなみに残念ながら JSON 1.07 は Perl 5.005_03 では make test が fail するので、NaneyOrgWiki では使えない。
www.naney.org で使っているホスティングサービスは
という点でいろいろ遊べるのだが、
などから使いづらくなってきた。 なにより容量を気にして記事を書き控えようという心理が働くのがよろしくない。 そろそろ今後を考えて他社に乗り換えようかと。
選んだのはやはり人気があって SSH も使える「さくらのレンタルサーバ」。
選んだプランは容量 10GB のプレミアム。 スタンダードでも容量 3GB でまずまずだし cron も使えるから機能的にも十分なんだけれど、1ホストあたりの収容ユーザ数により余裕があるであろう1つ上のプランにしておいた。
Web から申し込んで、風呂に入っている間に DNS 設定が反映されて SSH ログインできるように。 順次ソフトウェアのインストール・コンテンツの移行とメールの設定をしてから、naney.org をこちらに切り替える予定。
naney.org メールサーバの移転に次いで、Web サーバの移転作業。
現行 Web サーバと Unison でファイル同期している Web コンテンツを、さくらのレンタルサーバへ Unison でファイル同期。
nDiki 用に DiKicker (WiKicker) を make install。
%bash $perl -MCPAN -e mkmyconfig $perl -MCPAN -e shell o conf makepl_arg PREFIX=/home/naney/local/WiKicker o conf mbuildpl_arg --install_base=/home/naney/local/WiKicker o conf commit notest install CGI::SpeedyCGI $tar zxvf WiKicker-0.420.tar.gz $cd WiKicker-0.420 $export PERL5LIB=$HOME/local/WiKicker/lib/perl5/site_perl/5.8.9 $perl Makefile.PL PREFIX=$HOME/local/WiKicker $make $make install
以前きっちり Module::Install で Makefile.PL を作っておいたおかげで、比較的スムーズにインストールできた(自画自賛)。
ちょっとはまったところは CGI::SpeedyCGI の make test を実行する(される)と SSH 接続がサーバ側から切られてしまうという現象にあったところ。 テスト用に大量にスクリプトが起動されるの検出して自動的に kick されたのだろうか。
さくらのレンタルサーバでは .htaccess Options が使えないようなので削除。 ExecCGI や MultiViews が有効になっているようなので問題なし。
Perl 5.005_03 用に書いてあったスクリプトについて、Perl 5.8.9 で文字化けしないように utf8 まわりを修正。
1時間毎に実行したい処理を列挙するシェルスクリプトを1つ作って、コントロールパネルから1時間毎に実行するように設定。
現行サーバでは任意の crontab を設定できたので、1時間毎はちょっと物足りない。 おいおい負荷にならない範囲で、外部から定期的に HTTP アクセスして処理を定期的に実行できるようにもするかな。
まだ動いていないスクリプトもあるけれど(大きいところだと NaneyOrgWiki (Wiki))現行サーバの解約日もせまっているので、サーバ移転させてしまうことに。
VALUE-DOMAIN で DNS サーバ設定を変更し www.naney.org でさくらのレンタルサーバにアクセスできるように A レコードを変更。
今のところ特に重い等もなく順調。 現行サーバでは深夜非常に重くなる時間帯があったのだが、それが無くなるのが嬉しい。 また容量が100MB*1から10GB*2になったので心理的にセーブしなくて良くなった。
年内に移行できて良かった良かった。
[ さくらのレンタルサーバ プレミアム ]
2002年10月19日から開発を始めてしばらく公開・運用をしていた WikiEngine だけれど最近は WikiEngine そのものは使っていなくて、今はそのコードをベースに作った日記システム の DiKicker 部分しか使っていない。DiKicker の方は自分自身で今後も使っていくんだけれど、さすがにいろいろ古いのでそろそろ大改修しようかなと。基盤部分的には
などをして今後も使っていけるようにしたい。既に使っていないアプリケーションとしての WikiEngine 部分は移行させていく手間をかける必要はないと思うので、コードを削除していくことにした。WikiForum 立てるなら既にいろいろ他の選択肢があるしね。
CVS での管理もやめて Git 管理に変更。最後の公開 tarball を展開して git init して最初のコミットとし、その後に変更した作業ディレクトリを Git 側の作業ツリーに上乗せしていったんコミット。あらためて最後の公開コードの上に差分を積んでいくつもり。
この日記(nDiki)で使っている自作日記システム DiKicker、開発し始めたのが2003年12月末なのでもう13年物だったりします。ここ最近大きなメンテナンスはしていなかったのですが、まだこの先10年以上使えるように手を入れることにしました。一昨日から着手。
やりたいこと
Naney (なにい) です。株式会社MIXIで SNS 事業の部長をしています。
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